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霊長類　Primate

曲鼻類 Strepsirrhini		キツネザル類	原猿類 Prosimiae
		ロリス類
		ガラゴ類
直鼻類 Haplorhini		メガネザル類
	広鼻類 platyrrhine	クモザル類	真猿類 Simiiformes	新世界ザル↓ New World Monkeys
		オマキザル類
		マーモセット類
	狭鼻類 catarrhine	オナガザル類		旧世界ザル Old World monkeys
		コロブス類
		類人猿
		ヒト




• 多くの平行進化の例が、旧世界ザルと新世界ザルの間で見られる。多くの平行進化の例が、旧世界ザルと新世界ザルの間でみられる。

  新世界ザル↑↓ New World Monkeys=広鼻類 platyrrhine 南米に生息するグループ 鼻の穴の間隔が広く、穴が外側に向いていることが特徴である。 クモザル、マーモセットなど、約50種が現生する。 樹上生活 新世界ザルのオマキザルは、知能がたいへん発達しており、道具を使用する。 新世界ザルのホエザルは、発声器官が発達し、非常に大きな声を発する。 マーモセット科のサルは足の親指にしか平爪がない。 ヨザル＠ヨザル科＠広鼻下目のは1色型色覚である。 ホエザル＠クモザル＠広鼻下目は一様な3色型色覚ではなく、高度な色覚多型であるとの指摘もある。 それ以外の新世界ザルはヘテロ接合体のX染色体を2本持つメスのみが3色型色覚を有し、オスは全て色盲である。これは狭鼻下目のようなX染色体上での相同組換えによる遺伝子重複の変異を起こさなかったためである。

  旧世界ザル↑↓ Old World monkeys=狭鼻類 catarrhine ユーラシア・アフリカに分布する。 新世界ザルとが分岐したのは3000-4000万年前と言われている。 鼻の穴の間隔が狭く、穴が下方または前方に向いている。 旧世界ザルのチンパンジー・ヒトは知能がたいへん発達しており、道具を使用する。 旧世界ザルのフクロテナガザルは発声器官が発達し、非常に大きな声を発する。 すべての指に平爪を持つ。 恒常的な3色型色覚がある。

  
  
  
  
  
• 新世界ザル ↑
  

  Callithrix jacchus　コモンマーモセット common marmoset　参考1/ 　@マーモセット亜科@オマキザル科（＝キヌザル科）@広鼻猿下目（＝新世界ザル類）@真猿類亜目＠霊長目（Primates） 新世界ザル、キヌザルの仲間 原産地は南米のブラジルの北東部であり、半乾燥熱帯林に生息し、樹上生活性である。 野生では繁殖ペアとその仔からなるファミリー単位で生活する。父親や兄姉が子育てに協力するという社会構造上の特徴を持つ。 小型の霊長類：成熟個体で体長25〜35cm、体重300-500gとヒトが扱いやすい大きさである。長い尾を持ち、顔や手のひら以外は毛で覆われ、左右の耳の脇に白くて大きい毛ブサを有するのが特徴である。 性成熟まで約1年半と他の実験用サル類（3〜4年）に比べて短い。 飼育下では1回の出産で2〜3仔を出産する。 周年繁殖で1年間に2回出産し、年間4〜6匹、生涯に1匹の雌が産む子の数は40〜80匹となる。 高い繁殖力を持つため、実験動物として注目されている。 同腹の仔は胎盤を共有するため、血液キメラとなるユニークな生物学的特性を持つ。 霊長類での初めての遺伝子改変動物の作製と継代（導入遺伝子の生殖系への伝達）が報告され、脳神経疾患モデルや脳機能解析などに遺伝子改変マーモセットが応用され始めている。 脳は大脳皮質の拡大で生じた霊長類に特異的な機能を持ち、認知機能、社会的行動などの脳高次機能に関してヒトと類似しており、認知科学などの脳高次機能の研究や、ヒト神経疾患研究、特にパーキンソン病、脊髄損傷、多発性硬化症などの神経変性疾患などのモデルとして用いられている。

  
  

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• マカク属＠オナガザル類＠狭鼻類＠直鼻類＠霊長類、旧世界ザル↑
  Macaca fuscata　ニホンザル　Japanese macaque
  Macaca fascicularis　カニクイザル　Crab-eating macaque（cynomolgus monkey）
  Macaca mulatta　アカゲザル　Rhesus macaque
  
  

  Macaca fascicularis　カニクイザル　参考1/2/3/4/5/6/7/8/9/10 　@マカク属（Macaca）@オナガザル科（Cercopithecidae）＠霊長目（Primates） 分布:東南アジア 　もともとの分布はフィリピンやスマトラ島、ジャワ島などの東南アジア 　ミャンマーからフィリピン、マレー半島、インドネシアなど、東南アジアに広く分布している。 社会性を有する動物で、通常5〜60頭の群れを作って生活する。 群れには通常2〜5頭のオスが含まれる。群れの大きさは餌の豊富さなどに依存し、群れでのランクは成熟したオスがメスより上位となる。 食性:雑食で、名前の通りカニも捕食するが、カニのみを餌としているわけではない。植物の果実や種子を主な餌としているが、それ以外にも植物の葉、花、根、小鳥、トカゲ、カエル、魚などさまざまな動植物を捕食している。 マカカ属の中では最も小柄 成体　体長:40〜55cm程度　尾長:0〜65cm程度 体重 オス　5〜9kg、メス　3〜6kg前後 メスの妊娠期間は167〜193日で、子ザルの出生時の体重は約350g はじめは黒い体毛であるが、数ヶ月の間に生え変わり、最終的に赤茶色の体毛となる。 性質は荒くないが、成獣の雄には大きな犬歯があるので危険である。 法的規制:外来生物法で特定外来生物に１次指定された。世界の侵略的外来種ワースト100 指定種 実験動物、観光施設の飼育個体、ペットとして輸入されたのが野生化し、 ニホンザルとの競合、交雑、寄生虫や病原菌の伝播、農作物への被害が出ている。 Am J Primatol. 2011 Nov 10. doi: 10.1002/ajp.21013. Modeling depression in adult female cynomolgus monkeys (Macaca fascicularis). Willard SL, Shively CA. Integrative Neuroscience Graduate Program, Wake Forest School of Medicine, Winston-Salem, North Carolina. http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/22076882

  Macaca mulatta　アカゲザル　Rhesus macaque 　@マカク属（Macaca）@オナガザル科（Cercopithecidae）＠霊長目（Primates） 実験動物として利用されるほか、日本では野生化している外来種である。 アフガニスタンからインド北部、中国南部にかけて分布する。日本では千葉県の房総半島に外来種として定着している。 頭胴長47-64cm、尾長19-30cm。体毛は褐色、上半身はより灰色がかり、下半身は赤黄色がかる。ニホンザルに似るが、尾は長め。 Rh式血液型の「Rh」は、アカゲザルの英名 rhesus macaque に由来している。

  
  
  

  Cercopithecus aethiops　サバンナモンキー = ベルベットモンキー vervetmonkey = アフリカミドリザル African green monkey 　@オナガザル属@オナガザル亜科@オナガザル科@霊長目 　参考1/2 アフリカのサハラ砂漠より南に分布しているオナガザル科の旧世界ザル 学名のaethiopsは「日焼けをしたような」という意味 サバンナモンキーの名の示すとおり、地上でよく見かけるが、樹上でも生活する。 体長は平均すると30〜60cm程で、体は全体に細っそりとしている。 四肢は長く、尾も体長と同じくらい長い。 体は雄の方が大きいが、雌雄共にニホンザルと同じように、頬には食べ物を一時の間蓄えておくことのできる頬袋をもっている。 顔や四肢の先には毛がなく、黒っぽい色をしていて、顔の周りにはフサフサとした白い毛が見られる。 ベルベットとは光沢に富んだパイル織物、ビロードのことであるが、美しい毛並みからそう呼ばれることも頷ける。 li>毛色は淡い黄色や灰色やオリーブ色を帯びた茶色、ダークブラウンなどで、アグーチ色のような感じもするが、毛色や体格は種によって変化がある。 白い毛は胸から腹部へ続き、四肢の内側なども白っぽいほか、雄の陰茎は赤色、陰嚢は青色で、遠くからでもかなり目立つ。 複数の雄に率いられた群れで生活し、大きいものでは70〜100頭程が一緒に生活していることもある。 霊長目としては珍しく数が保たれているため、実験動物として重宝されている。とくに、マールブルグウイルスやエボラウイルスなどのウイルス感染症ではその貢献はまさに多大である。 AIDSの病原体であるHIV（Human immunodeficiency virus＝AIDSウイルス）の自然宿主との説がある。 培養細胞株：COS-1 細胞/CV-1細胞/ベロ細胞

  
  
  非霊長類

  ツパイ tree shrew　参考1/ 　@ツパイ科　Tupaiidae @ツバイ属　Tupaia@ツバイ目　Scandentia ツパイ（マレー語: tupai）と総称される。古くは「キネズミ」と呼ばれた。 脳や目が大きい点でサル目に似た外観を有するが、サル目に比べ原始的な頭骨の特徴を持つ。そのため、最も原始的な霊長目のメンバーと考えられたこともあった。 外見、行動はリスに似ているが、系統的には全く別の動物である。昆虫や果実を食べ、東南アジアの熱帯雨林に生息している。 樹上性で、長い尾を持ち、やや細身のリスのような姿である。 頭部は鼻が尖り、耳が小さい。

  
  
  

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