研究法 │動物-痛みの行動学的研究=テスト法│ →行動研究
 ←→モデル/刺激/侵害受容/行動
○pain-related behavioursのテスト ←→侵害刺激
 Sherringtonによる侵害受容という概念に基づき、動物の行動を測定することによって、痛みや鎮痛を評価する。

 *行動を評価する機器として、多くのUgo Basile Plantar Test製の機器にリンクを張った。それはUgo Basile Plantar Testの機器がよいと思っているわけではない。日本製のより精度のよい機器の開発を望む。

 *行動を評価する機器の写真などがあり、わかりやすいサイト →→→星薬科大学薬物治療学教室

自発痛の評価

○(行動学的実験のための)薬液注入法

 ・くも膜下カテーテル注入
 ・脳室(側脳室、第三脳室)内微量投与注入
  ≪日生誌63巻-10号pp261-271 PDF「ラットの手術法」(片渕俊彦先生)

 脳室内微量注入日の約1 週間前にガイドカニューレを留置しておき、当日は薬物を先端まで満たした注入カニューレを用いて注入する。
  1. ガイドカニューレの作製
  2. 植え込み:
  3. 注入:
  4. 大槽への注入および髄液の採取: ←→DICT

 ・脳実質内注入
  ≪日生誌63巻-10号pp261-271 PDF「ラットの手術法」(片渕俊彦先生)

 脳実質内への薬物注入は、基本的には脳室内注入と同じ方法で行う。
 ガイドカニューレと注入カニューレは、それぞれ 23 および 30G を用いる。
  1. スタイレットはガイドカニューレと同じ長さにするが、ガイドカニューレの先端は、目的とする部位の 1mm 上に留置する。従って、注入カニューレはガイドカニューレの先端より 1mm 突出するようにする。ガイドカニューレによる脳組織の破壊を防ぐためである。
  2. 注入量は、よほど広い範囲を目的にしないかぎり、0.1μl ぐらいまでにする。薬物が脂溶性か水溶性かによるが、0.1μl でおよそ直径 1mm は広がると考えられる。0.1μl を少なくとも 1 分間はかけてゆっくりと注入し、注入後も数分そのままにしておく。
  3. 薬物の注入を何回も繰り返すのはよくない。血圧や自律神経活動を指標に視床下部内にグルタミン酸を注入した場合、2 回目までは同じ反応が出るが、3 回目は出ない場合も多い。組織のダメージが大きいと考えられる。最後は、色素を薬物と同量注入して後で注入部位を確認する。


○評価法
┏痛み関連行動のスコア化
┣痛み関連行動の閾値の変化
┗痛み関連行動の潜時の変化

逃避反応時間
閾値
痛みのスコア
  • 逃避行動をスコア化して解析する。
percent maximum possible effect (%MPE)
  • %MPE =(処置後測定値 − 処置前測定値)÷(cutt-off値 − 処置前測定値) ×100%
area under the curve (AUC)
  • X軸:経過時間  Y軸:鎮痛効果の程度(=%MPE)
     時間反応曲線と基線で囲まれる面積を計測する。
differnce score
  • differnce score =(患側スコア)−(健側スコア)
アイソボログラムisobologram
  • 2つのの相乗効果の有無を解析する。

Pain Relief