■基礎の基礎 | │Neuron/Nerve│ | ■構造と機能 |
1858年 | Joseph von Gerlach(1820〜1896, エルランゲン大学)が神経組織への最初の染色法であるカーミン染色を考案した。(カルミンはサボテンに寄生するカイガラムシからとれる赤色色素) その後メチレンブルー、ヘマトキシリンが相次いで導入された。 |
1863年 | Heinrich Wilhelm Gottfried von Waldeyer-Hartz(P 1836/10/6〜1921/1/6, ドイツの解剖学者、ヘンレの弟子)がヘマトキシリンを使って染色体の研究した。 |
1871年 | Gerlachが神経細胞の網状説を提唱した。脳の灰白質は細い樹状突起が融合して形成される精緻なびまん性の神経網から成り立つと主張した。 |
1873年 | Camillo Golgi(P イタリア)が鍍銀法を用い神経細胞の全体像を描き出すことに成功し、ゲルラッハの網状説を実証した。 |
1885年 | Carl Weigert(1845〜1904, ライプチヒ大のコーンハイムの助手)が、重クロム酸カリで固定してからヘマトキシリンを用いる髄鞘染色を発明した。 |
1891年 | Heinrich Wilhelm Gottfried von Waldeyer-Hartz(P 1836/10/6〜1921/1/6, ドイツの解剖学者、ベルリン大解剖学教授)が神経細胞とその突起を神経系の構造単位とし、「ニューロン」と命名した。 |
1892年 | Santiago Ramón y Cajal(P 1852/5/1〜1934/10/17、スペインの神経解剖学者)はゴルジの鍍銀法を用い、情報の流れを検索した。神経刺激は網状構造ではなく、神経細胞の接触により伝導すると主張した。また刺激が樹状突起により受け止められ、神経細胞を通過し、軸索により伝達されることを明らかにした。 |
網状説、ゴルジによるネットワーク説 reticular theory(ゴルジ)
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ニューロン説(カハール) neuron theory、neuron doctrine 参考1
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無極性ニューロン nonpolar neuron |
単極性ニューロン unipolar neuron |
双極性ニューロン bipolar neuron
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偽単極性ニューロン pseudounipolar neuron |
多極性ニューロン multipolar neuron ←→胎生期の多極性細胞
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ダイテルス型 DDieters type(GolgiI型)
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ゴルジ型 Golgi type(GolgiII型)
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神経原線維 neurofibril ←→神経原線維変化
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基底突起 basal process
←→B1型細胞 先端突起 apical process | ||||||||
→先導突起 leading process extension:LP
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→後方突起 trailing process:TP
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成長円錐 growth cone 参考1
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正常の末梢神経 ←→節性脱髄
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ランヴィエの絞輪、ランビエの絞輪 node of Ranvier
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神経内膜(神経内膜鞘) Endoneurium
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神経周膜 Perineurium |
神経上膜 Epineurium
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神経束 fascicles of nerve fibel
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神経活動電位 nerve action potentiall:NAP 複合神経活動電位 Compound nerve action potential:CNAP
複合感覚神経活動電位 Compound sensory nerve action potential:CSNAP 感覚神経活動電位 sensory nerve action potential:SNAP
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運動単位電位 motor unit potential:MUP ←→反復F波
筋活動電位 muscle action potential:MAP 複合筋活動電位 Compound muscle action potential:CMAP |
感覚神経伝導検査 SCS ←→運動神経伝導速度検査
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運動神経伝導速度検査 MCS ←→複合筋活動電位/運動神経 参考1
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M波
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H波 ←→ホフマン反射
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F波 F wave
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基本的な波形
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温度
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年齢
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■基礎の基礎 | │シナプス synapse│ |
シナプスブトン synaptic bouton
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シナプス後肥厚 postsynaptic density:PSD ←→PSD-95
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シナプスジャンクション Synaptic junction:SJ ←→シナプス |
パンクタアドヘレンシアジャンクション Puncta adherens junction:PAJ ←→アドへレンスジャンクション/棘状瘤 |
シナプス形成 synapse formation, synapsegenesis ←→神経新生/グリアスイッチ 参考1
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シナプス刈り込み synapse pruning ←→軸索刈り込み
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サイレントシナプス silent synapse ←→AMPA型受容体トラフィッキング
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三者間シナプス tripartite synapse |
1933年 | Grasser&Grahamは、感覚軸索終末に起因する脱分極を観察した。 |
1938年 | Baron&Matthewsは、感覚軸索終末と前根に起因する脱分極を観察した。 |
1957年 | Frank&Fuortesは「presynaptic inhibition」という用語を作り出した。 |
1961 | Eccles、Eccles、およびMagniは後根電位(DRP)が感覚軸索終末の脱分極に起因すると判断した。 |
Pain Relief |