シメチジン cimetidine(タガメット®)
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塩酸ラニチジン ranitidine(ザンタック®)
- ヒスタミン受容体拮抗薬の1つ
- 日本では昭和59年7月に承認された。
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ファモチジン famotidine(ガスター®、ファモチジンD錠®)
- ヒスタミン受容体拮抗薬の1つ
- 日本では昭和60年1月に承認された。
- 壁細胞のH2受容体を遮断することにより胃酸分泌を抑制するため、胃酸抑制薬として使用される。
- ファモチジンD錠は口腔内崩壊錠で、口に含むと約10秒程度で崩壊し、唾液とともに飲み込むことができる。賦形剤としての糖の溶解度が崩壊性と強度に影響するので、糖類の選択が検討され、乳糖及びD−マンニト−ルが使われる。
- 腎排泄型の薬剤
- ファモチジンに特異的な重大な副作用:筋肉痛,脱力感,血中・尿中ミオグロビン上昇を特徴とする横紋筋融解症、QT延長、間質性肺炎
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塩酸ロキサチジンアセタート roxatidine acetate hydrochloride(アルタット®、ルタット®)
- ヒスタミン受容体拮抗薬の
- 日本では昭和61年7月に承認された。
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ニザチジン nizatidine(アシノン®)
- ヒスタミン受容体拮抗薬
- ニザチジンは米Eli Lilly社が1979年に開発し、日本では平成2年6月に承認された。
- ゼリア新薬工業は、H2受容体拮抗薬「ニザチジン」(一般名)の初のスイッチOTC(医療用医薬品として販売されていた成分を処方不要の一般用医薬品とした製品)として、「アシノンZ」を2005年6月13日に発売した。
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ラフチジン lafutidine(プロテカジン®、ストガー®)
- 抗潰瘍薬:胃・十二指腸潰瘍、吻合部潰瘍、急性胃炎、慢性胃炎の急性憎悪期、麻酔前の処置
- 従来のH2ブロッカーと異なり 6 員環構造を持ち,H2受容体拮抗作用のほかに胃粘液産生亢進作用、胃粘膜保護作用を持っている。
- 胃ムチンを構成するアミノ糖の 1 種である3H-グルコサミンの胃粘液物質(ムチン)への取り込み量を,濃度依存的に増加させいる。
- 胃粘膜保護作用にはTRPV1が関与する可能性がある。TRPチャネルには結合しないが、TRPチャネル遮断薬であるルテニウムレッドによって阻害される。
- 2019年にはFDA及びEMAより、ラニチジン塩酸塩の製剤及び原薬から発がん性物質のN-ニトロソジメチルアミン(NDMA)が検出されたことが報告された。
ラニチジンにおけるNDMAの生成経路は、温度とラニチジン自身の構造によるとものと考えられている。ラニチジンはNDMAの元となるN-ジメチル構造と、ニトロ基を有している。
- NDMAは通常の保管条件でも増加することが確認されていて、第三者機関による評価においても、130℃の温度条件下でラニチジン自身が反応してNDMAが生成されることが、実験的にも示唆されている。これを踏まえ、国内においても、厚生労働省からラニチジン塩酸塩又はラニチジンと類似の化学構造を有するニザチジンについて、NDMAの管理指標が設定された。
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