□鎮痛法 | │ブロック療法5│→ |
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●脊髄鎮痛法 |
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硬膜外腔 epidural space:脊髄や脳を取り囲む硬膜とその外側を囲む脊柱管との間に作られる間隙 |
1885年 | James Leonard Corning(P 1855〜1923, ニューヨークの脳外科医)が、脊髄腔にコカインを注入して、下半身を麻酔(脊椎麻酔)した。この方法によって、虫垂炎や婦人科疾患の無痛手術が可能となった。Corningは、脊椎麻酔について記載したが、脳脊髄液の流出について書かれていないので、硬膜外麻酔を行ったと考えられる。その後「局所麻酔法」を出版した。 |
1901年 | Jean-Anthanase Sicard(P 1872〜1929、フランスの放射線科医)とFernand Cathélin(1873〜1945、フランスの泌尿器科医)がそれぞれ仙骨裂孔にコカインを注入して硬膜外麻酔を臨床応用した。 |
1921年 | Fidel Pages Mirave(P 1886/1/26〜1923, スペインの内科医)が腰椎硬膜外麻酔の43の症例を報告した。 |
1931年 | Achille Mario Dogliotti (P 1897-1966, Turin, Italy Universita Di Torinoの外科医) によりepidural segmental anesthesiaが確立された。 |
1979年 | Murat Beharらが硬膜外腔へモルヒネ投与し、臨床における薬物投与ルートとしての地位が確立した。 |
Mrs Emma Bonicaは、第一子の出産時にエーテル麻酔で死にかけたので、第二子の出産には、Dr John Bonicaが自ら硬膜外麻酔を施行した。Mrs Emma Bonicaは、初めて出産時に持続硬膜外麻酔を施された女性となった。 |
1回注入 single shot
| 持続硬膜外ブロック continuous epidural block 持続硬膜外麻酔 continuous epidural analgesia :CEA |
頸部硬膜外ブロック cervical epidural block |
胸部硬膜外ブロック thoracic epidural block (anesthesia) →参考 Youtube1 |
腰部硬膜外ブロック lumbar epidural block |
仙骨部硬膜外ブロック caudal epidural block
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硬膜外モルヒネ ←→モルヒネ
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硬膜外フェンタニル ←→フェンタニル
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硬膜外ブプレノルフィン ←→ブプレノルフィン
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くも膜下腔 subarachnoid space ←→くも膜/くも膜下出血 |
クモ膜下槽 subarachnoid cisterns ←→くも膜/くも膜下腔/大槽
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┏くも膜下ブロック | |
┣くも膜下鎮痛 | ┳くも膜下オピオイド |
┃ | ┗くも膜下ステロイド | ┣バクロフェン髄腔内投与治療 ┣大槽内投与 ┗脊椎麻酔 |
1885年 | James Leonard Corning(P 1855〜1923, ニューヨークの脳外科医)が、脊髄髄腔内にコカインを注入して、下半身を麻酔(脊椎麻酔)した。この方法によって、虫垂炎や婦人科疾患の無痛手術が可能となった。Corningは、脊椎麻酔について記載したが、脳脊髄液の流出について書かれていないので、硬膜外麻酔を行ったと考えられる。その後「局所麻酔法」を出版した。 |
1898年 | Karl Gustav August Bier(P 1861〜1949, キール大学の外科医)が0.5%のコカイン溶液3mlを患者の脊髄腔に注入し、脊椎麻酔を立証した。Corning↑(P 1855〜1923)の時とは違い、CSFが噴き出すことが確認された。患者は術後2時間後から翌日まで激しい頭痛と吐き気の発作におそわれた。それでBier自身を被検者として、コカインによる腰椎脊椎麻酔の臨床実験を行った。注射器は使わず、標準化された針と Luer locksを使用した。Bier自身も術後の頭痛に悩まされ、CSFの減少のために起因すると考え、細いゲージの針を使うことを推奨した。 |
1901年 | Racoviceanu-Pitesti(ローマの外科医)がパリで、はじめてオピオイドの髄腔内投与による麻酔の報告をした。 |
1901年 4月2日 | 北川乙冶郎(名古屋)、東良平(金沢)が、東京で開催された第3回日本外科学会2日目において、本邦初の脊椎麻酔の症例報告及び世界初のモルヒネ↑のくも膜下投与の報告をした。 ←→参考1/2/3/ |
1940年 | William T. Lemmon(P 1896〜1974、フィラデルフィア)が、持続脊髄くも膜下麻酔(Continuous spinal anesthesia:CSA)を行った。 |
1976年 | Tony L. YakshとRudyがラットのくも膜下腔にモルヒネを投与して、脊髄分節性の鎮痛作用を観察し、脊髄にもオピオイド受容体が存在し、鎮痛に寄与していることを示した。 |
1977年 | Josef K. Wangらがくも膜下腔へのモルヒネ投与の臨床応用した。 |
高濃度の局所麻酔薬 によるブロック |
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低濃度の局所麻酔薬 によるブロック |
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くも膜下フェノール グリセリンブロック | ←→フェノールグリセリンブロック
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アルコール ブロック |
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サドルブロック saddle block
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大槽 Cisterna cerebellomedullaris posterior; Cisterna magna; 後小脳延髄槽 Posterior cerebellomedullary cistern; Cisterna magna |
Pain Relief |