2005年12月6日(火)    

■ 「歩きたばこはやめて」 中1の訴え市議会が採択
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 歩きたばこはとても迷惑です。条例で禁止してください−。ぜんそくの持病があり、歩きたばこ禁止条例の実現に向け署名活動に取り組んできた静岡市立安東中学1年の大石悠太君(12)が6日、静岡市議会の市民委員会で請願の趣旨を説明、全会一致で採択された。

 市議会事務局は「中学生の請願は初めてではないか」と話し、15日の本会議でも採択は確実という。1人の中学生の生の訴えが、条例制定へ大きく前進させた格好だ。

 この日、やや緊張した面持ちで演壇に立った大石君は「火の付いたたばこを手に歩くと子供の顔の高さになり、やけどしてしまう」と危険性を指摘。「生まれ育った大好きな静岡が快適で楽しい町になるよう、条例を制定してください」と力強く訴えた。

※写真=歩きたばこ禁止の請願について趣旨説明をする大石悠太君=6日午前、静岡市議会

2005年12月13日(火)    

■ 来年6月にも歩行禁煙条例 静岡市、中1の請願受け

 静岡市の小嶋善吉市長は13日、歩きたばこ禁止条例を来年6月にも制定、同年秋ごろまでの施行を目指す方針を明らかにした。

 今月6日の同市議会市民委員会で、条例制定を求める同市立安東中学1年の大石悠太君(12)の請願が全会一致で採択されており、15日の本会議でも採択されることが確実。市は今後、条例の適用地域や罰則規定の付与などについて意見をまとめ、条例案の策定作業に入る。

 請願は、ぜんそくの持病がある大石君らが街頭などで集めた約2万4000人分の署名とともに、11月中旬に同市議会に提出された。