平成29年度シンポジウム報告

2017年10月14日平成29年度シンポジウムを開催しました

あいにくの雨天でしたが、120名以上の皆様にご参加いただきました。特に学生の皆様のご参加が多く、大変盛況でした。本シンポジウムにご参加くださった皆様、どうもありがとうございました。

東京大学こころの多様性と適応の統合的研究機構 公開シンポジウム
「世界が作る脳 脳が作る世界」

日  時
2017年10月14日(土) 13:00~17:00
開催場所
東京大学 駒場Iキャンパス 数理科学研究科棟 大講義室

長谷川寿一機構長から開会のご挨拶として、当機構の研究活動、教育部門である部局横断型プログラム「こころの総合人間科学」(PHISEM)の活動状況が説明されました。

続いて、石田淳先生(総合文化研究科長)からご祝辞をいただきました。部局横断の教育活動、また、駒場キャンパスに導入されたMRI施設の学内共同利用などを通じた学内の「こころの統合研究」の推進について、ご期待の声をいただきました。

その後、当機構の委員およびPHISEM企画委員である研究者からの研究発表が行われました。また、学内の各部局の若手研究者によるポスター発表が行われ、活発な議論が行われました。最後に、笠井清登副機構長から、引き続き様々な分野の研究者が協同しながらこころの研究と教育を推進していくことの重要性が述べられました。

プログラム

開会挨拶
長谷川寿一 機構長(総合文化研究科)
祝辞
石田淳 総合文化研究科長
研究発表
 
閉会挨拶
笠井清登(医学系研究科)
司会
小池進介(こころの多様性と適応の統合的研究機構)

研究発表

池谷裕二(薬学系研究科)
「脳が感じている『世界』とは何か」
脳が感じている世界は感覚器が受け取った電気信号の解釈の結果であり、方位磁石など人工的な「感覚器」を装着してその電気信号を脳に伝えることで感覚世界が拡張可能であることを示す研究結果が発表されました。
横澤一彦(人文社会系研究科)
「つじつまを合わせたがる脳と心」
私たちが感じている世界は、実際の世界そのものではなく、脳と心がつじつまを合わせた結果であることについて、色の好みやその文化差、「変化の見落とし」現象などの紹介を通して発表されました。
能智正博(教育学研究科)
「脳損傷者の語る自己」
脳損傷者がどのように自己を語るのか、また、その語り方の変化について発表されました。事例研究、質的研究についての説明とともに、こころに対する質的アプローチとそこから明らかにできるこころの側面について紹介されました。
長谷川寿一(総合文化研究科)
「ヒトはどのように特別なチンパンジーになったのか?」
進化・適応的視点からヒトを一介の生物種、特に「第3のチンパンジー」と捉え、様々な環境要因を通してヒトがどのように現在のような社会形態、身体、脳、こころを持つに至ったと考えられるのか発表されました。

ポスター発表優秀賞

安藤めぐみ(薬学系研究科)
「運動は自閉症行動とシナプス不全を改善させる」
高橋愛(法学政治学研究科)
「平等に対する選好は再分配結果の評価に影響を与えるか」
今福理博(総合文化研究科)
「内受容感覚と情動的共感の関連性の検討」
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