New England Journal of Medicineに連載されているCase Record of the Massachusetts General Hospitalの症例を用いて、週1回昼休みに臨床推論の勉強会を行っています。
内科の先生方にご指導をいただきながら実施しています。
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NEJM勉強会とは?
- 日時:毎週木曜日昼休み(12:05-12:45)※病院実習期間中のみ
参加者は都合がつく時に出席すれば大丈夫です。
毎回完結型です。
- 場所:東京大学医学図書館3階M1室
- 題材:NEJM(New England Journal of Medicine)に掲載されたCase Records of the Massachusetts General Hospital
- 勉強会の流れ:
- 準備
事前に決められた担当者が、バックナンバーから興味深いCase report を選んで「Aプリント」(主訴や現病歴その他の情報をまとめたもの)を作成します。
担当者以外のメンバーはAプリントを読んでプロブレムリスト、鑑別診断、診断を絞るために必要な検査などを考えておきます。
- 勉強会当日
まず、担当者が症例についてプレゼンし、質問を受けます。出席しているメンバーでプロブレムリストを挙げていきます。
その後、担当者が前もって作成しておいたプロブレムリストのプリント(Bプリント)を配布し解説します。
次に、出席しているメンバーで鑑別診断・必要な検査等を挙げ、診断を絞っていきます。担当者は前もって作成しておいた鑑別診断などを要約したプリント(Cプリント)を配布し、まとめます。最後に先生方からご意見をいただきます。
担当者にあたった時には、記事を読んで和訳し要約する作業があるので、プリント作成に3-6時間程度かかります。
勉強会の流れ
- その週の担当者がすること
- 症例を決めます。
- The New England Journal of MedicineのCase records of the massachusetts general hospitalのなかから、症例を一つ決めます。
これまでに取り上げていないものを選んでください。昨年度までに勉強会で取り上げたものについては一覧があります。
検索方法に関しては、下記「インターネットでの検索」も参考にして下さい。症例を決めたら、どの記事を選んだのか連絡ください。(症例は早い者勝ちです)
もし余裕があれば、なるべく内容が偏らないように選んでください。
NEJMのバックナンバーは医図書にありますが、最近のものに関しては鉄門部屋にもあります。1993年以降の記事ならば、オンラインでもフルテキストダウンロードが可能です。
- プリントを作成します。
- プリントは基本的に日本語で作成します。用意するのは次の三種類です。
Aプリント (A4:1-2枚)
主訴や現病歴・既往歴、生活歴、身体所見、検査データ、画像所見などをまとめます。
Bプリント (A4:1枚)
プロブレムリストです。雑誌にはプロブレムリストはないので、担当者が自分で作ります。
Cプリント (A4:2枚)
鑑別診断・行なった追加検査・確定診断・病理診断・テーマに関する最近の知見など、雑誌にディスカッションされている内容をまとめます。
以上のプリントには、日付、担当者名、第何回の勉強会かを明記しておいてください。これらのうち、Aプリントは一週間前の勉強会が終わる時に配ります。B・Cプリントは勉強会当日のディスカッション後に配布します。
プリントは担当者がコピーします。先生方と学生分として20部ほど用意してください。
- 当日は進行役を務めます。
- もし、都合が悪くなった場合には、プリント作成前なら誰かと順番を入れ替えるよう交渉してください。プリント作成後は進行役だけ代役を立ててください。
何人か人数が集まったところで、次のようにすすめていきます。
- 参加者は到着次第、Aプリントを取って着席
- メンバーが順番にプロブレムを一つずつ挙げていく。(5分)
- 担当者がBプリントを配布し、プロブレムリストを総括。(3分)
- メンバーが順番に鑑別診断(10分)や追加すべき検査などを挙げていく(10分)。
- 担当者がCプリントを配布し、症例を総括する。(10分)
- 先生方からコメントをいただく。(5分)
*原本は、医学部図書館でも当日に限り貸し出すことが可能です。
*病院での印刷では印刷プロパティの画質から600dpi,細を選択すると鮮明な画像となります。
- 担当者以外がすること
出席できそうな時にはできる範囲で予習をしておくと役に立ちます。Aプリントを見て、プロブレムリストを作り、鑑別診断を挙げておきます。
NEJMには「これは違うよね」というようなものもいろいろ挙げられていたりしますので、とにかくはじめはなんでも言ってみるのがいいのではないかと思います。その根拠についても述べられれば、ばっちりです。また、原本にあたる必要はありませんし、原本を読んでしまうと解答が分かってしまって、むしろがっかりな感じです。
勉強会は昼休みに行ないますので昼食を持参して下さい。
インターネットでの検索
下記の方法で検索が可能です。
- NEJMのホームページで検索する。
NEJMのホームページからSearchのページに行き、「Case Records of the MGH」のチェックボックスにチェックを入れて検索してください。
Full Textを見るためにはIDとパスワードが必要になります。
- MEDLINEを使って検索する。
東大内からの接続である必要があります。
医学図書館のホームページからMEDLINE検索を行い、「Case records of the massachusetts general hospital」と入力して、「Title」の検索を行ってください。
こちらではオンラインでFull Textを見る事もできます。
また、読みたい記事のタイトルが分かっている場合には、そのタイトルを入力して「Title」の検索を行ってください。
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