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フッ化物塗布反対の声
厚生省は昭和60年度から3年間、全国8地区のモデル地区で 4万人の5歳児を対象にフッ化物塗布を実施するという。 それは危険でもあり効果もそれほどではない。 (朝日新聞、1984.9.11朝刊の「声」)
本筋はずれたフッ化物塗布
山口県 福田富美子(教員 30歳) 厚生省が虫歯予防のため、五歳児に試験的にフッ化物塗布を 計画しているという記事を本紙で読み、あきれるというより怒 りを禁じない。フッ化物塗布は安全性に疑問が投げかけられて いるばかりでなく、良い結果も得られていない。しかし、それ 以上に重大なことは、虫歯予防の本来の指導に力を注いでいな いことにある。 虫歯は糖分(おやつ類)の過剰摂取、カルシュウム不足、歯 磨きの不徹底、さらに不規則な食物摂取(食べ続け)が大きな 原因である。高校生の歯の検診で、未処置の歯が二十本もある という剛の者をみることが珍しくない。今までどのような指導 を受けてきたのかと思う。 ニ、三歳児に平気で袋菓子を持たせる親を非難することはた やすい。しかしその前に、これでもかこれでもかと売りつける 製菓業界、それを助長するマスコミ、そして厚生省に、全く非 はないとはいえまい。今回の厚生省の計画は、対症療法に名を かりた五歳児の人体実験と呼ぶのは言い過ぎだろうか。
子どもの虫歯予防家庭で徹底配慮を
安中市 野積 基子(建築士 33歳) 「フッ化物塗布計画」を読んで、国が対策を講じなければな らないほど虫歯持ちが多い現実に、家庭の責任は重大だと思い ます。学校のある間はまだしも、夏休みの子どもたちは片手に アイス、もう一方の手にはスナック菓子、自転車に乗りながら ペロペロアイス、前のカゴの中はやっぱりお菓子…それも早朝、 昼食時直前、夕食前と、寝ている時以外は一日中食べているよ うです。 食べたいものがなんでも食べられる今の日本は大変幸せです が、半面、虫歯大国になってしまうのではなにもなりません。 間食の制限は特に必要で、家庭、保育園(幼稚園)、学校が連 携した配慮が必要だとおもいます。「正しい食生活、間食の与 え方、食後ブラッシング」の三点を各家庭内で徹底できれば、 虫歯は現在の半分以下になるのではないでしょうか。
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