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ヒトのリンパ球を用いた フッ素の細胞遺伝学的検定

本検定において、培養リンパ球を用いた24時間 処理によって、1mM(42ppm)以上の濃度の NaFでは 濃度と染色体異常誘発とのあいだに相関関係がある ことを明らかにした。 う歯予防のため洗口に用いられるNaF溶液の濃度は 4.8〜47.6mM(200〜2,000ppm)で, 塗布用では 476mM(20,000ppm)である。 通常用いられている濃度の約1/500〜1/5の濃度で 染色体異常が誘発されるという事実は。特に、NaF が幼児に用いられることを考慮すると、その使用に 対してかなり慎重な配慮を要するものといえる。 (東京医科歯科大学難治疾患研究所細胞遺 伝部門 岸邦和・外村晶;フッ化ナトリウム(NaF) の変異原性について、フッ素研究、第5号、1984)
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