上林恒雄.病院 54: 844, 1995
堀 進悟ほか.病院 54: 847, 1995(担当:杉原)
今後の災害医療の課題は、次の通りです。
A.広域災害に対して
1) 病院群の多極分散型ネットワーク
2) 災害医療拠点病院の準備
3) 医療情報システムと災害統合指令
(コントロールセンター、移動オペレーションセンター)
4) 医療マンパワー、ボランティアの確保
5) 広域支援体制
B.病院内対策
1) フレキシブルな院内体制
2) 医療現場での指揮者
(トリアージ指導、搬送・医療情報)
3) 医療要員の確保
4) 入院病床の確保
(応急病床)
5) 災害医療訓練
C.その他
1) 自然と人間と医療
2) 平素からの地域医療の実践
(出ていく医療)
宮坂雄平,浅井康文,磯部文雄,河北博文.病院 54: 830, 1995(担当:菊池)
(3日目)
救護所や避難所が増えてきて人的支援が可能になった。
(7日目)
かぜ等の日常の疾病の対応や、精神的ケアの問題に取り組んだり、医療スタッフ(ボランティア)のための窓口を設けたりした。
(ヘリコプターの利用)
ヘリコプターは、はじめの3日間で17回しか利用されていない。その理由としてヘリコプター利用の経験がないため、どこへ連絡すればよいか、なにをすればよいかなどが分からなかった。日頃から訓練をしておく必要があると思われる。
(通行車両の制限)
一時的に地域を封鎖し、入れる車両と、入れない車両をわけることによって交通渋滞を防ぐ方法もあるが、実際問題として、整理するために警察官がたくさん必要になる。特に当日、2日目は救助のほうに警察官の手を取られてしまうのでそれは難しい。緊急用に常に1車線、確保することが必要だと思われる。