救急処置シミュレーションに関する論議

た〜と


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【た】

Date: Sun, 25 Apr 1999 22:55:38 JST
From: "Y.Takeda"
Subject: [SEML:406] Re: CPRの手順(消防のシミュレーション)

竹田@出雲消防です。
すみません訂正メールです。

>現在、救命士の研修所で行なわれているシミュレーションは、「もしも〜し」
>「呼掛け反応無し」「痛み刺激、反応無し」「CPA、CPR実施」「口腔内
>確認」・・・・等々、余りにも市民指導に対するCPRの基本と近過ぎるので
>はないでしょうか?

1.周囲の確認
「周囲の状況よし」
2.意識の確認
「もしも〜し」「呼掛け反応無し」「痛み刺激反応無し」
3.口腔内確認
「口腔内確認」「口腔内異物無し」
4.気道確保
「気道確保」・・・(気道確保は隊員)
5.呼吸、脈の確認
「呼吸、脈確認」・・・(呼吸の確認は隊員) 「呼吸無し」「脈無し」・・
・・・やっと「CPA確認」
6.人工呼吸
「人工呼吸開始」「右換気よし」「左換気よし」・・・(隊員により又は隊員
に聴診器を掛けてもらって換気の確認)
7.心マッサージ
ここでやっと「心マッサージ開始」「1・2・3・4・5」

に訂正します。
****************
竹田 豊   出雲消防署 東部分署

【ち】

Date: Mon, 26 Apr 1999 06:56:48 JST
From: "Hideo.Takeuchi"
Subject: [SEML:411] RE:CPRの手順(消防のシミュレーション)

竹田さん、皆さんこんにちは。竹内@十和田消防です。

>確かにCPRの基本は重要だと思います。しかし、市民指導に対するCPRの
>基本と救急隊員が行なうCPRの基本とは必然的に違っていいと思います。

 私は空手や柔道をやってきたので考えがちょっと古いのかもしれません。
基本というのはすべての土台であり迷い(現場では焦り?)があったとき
に戻るべきところだと思っています。

基本→個々の突きや蹴り=個々の動作を確認しながらのCPR。

約束組み手→上段突きから前蹴りに対して上段受けと蹴りに対する
下段受け=研修所で行われているシミュレーション。

自由組み手→実戦の突き蹴り=実戦想定(応用)のシミュレーション。

言葉尻を捕らえているかもしれませんが基本はあくまで基本であって
CPRの基本は1本だと思うんですが。
シミュレーションの考え方として約束組み手はあってもいいと思うんで
すね。ただ実戦に応用が利かないのであればそれは効率的なCPRで
はないしステップアップして自由組み手を取り入れなければならないと
思います。
研修所での入校時のレベルはまちまちですので教える側としてはなか
なか難しい問題でしょうね。しかし現場に即した訓練は重要です。

>ないでしょうか?(私はCPA患者の場合は気道確保、痛み刺激、脈の確認、
>呼吸の確認を一人で一度に全部行ないます)

私も同時進行です。同時に除細動器の装着などをしてもらいます。

★★★★竹内英夫★Hideo Takeuchi★★★★

【つ】

Date: Mon, 26 Apr 1999 09:04:28 JST
From: "Y.Takeda"
Subject: [SEML:415] RE: :CPRの手順(消防のシミュレーション)

竹内さん、皆さんこんにちは、竹田@出雲消防です。

>言葉尻を捕らえているかもしれませんが基本はあくまで基本であって
>CPRの基本は1本だと思うんですが。

私もそう思います。(書き方がまずかったかな?)
あくまでもCPRの基本(ABCも含め)はBLS(Basic Life 
Support)一本だと思います。
我々、救急隊員が普段やっているCPRはもちろん救急救命士の研修所で行
なっているシミュレーションも応用編になります。
しかし、この研修所でのシミュレーションが救急隊員の基本と思われがちで
す。ですからプロはプロらしい基本シミュレーションであってもいいのではな
いでしょうか。中でも口腔内の異物確認などは日本のBLSの基本としている
AHAでも謳ってないのですから外すべきだと思いますが。

>シミュレーションの考え方として約束組み手はあってもいいと思うんで
>すね。ただ実戦に応用が利かないのであればそれは効率的なCPRで
>はないしステップアップして自由組み手を取り入れなければならないと
>思います。
>研修所での入校時のレベルはまちまちですので教える側としてはなか
>なか難しい問題でしょうね。しかし現場に即した訓練は重要です。

確かにこの辺が難しいと思います。今後、検討する必要があると思います。
シミュレーションに入る前にBLSの手技はもちろん意識の確認の仕方、気道
確保の手技、バックマスクの手技、など個々の基本的手技を徹底させている必
要はあると思います。
そのために研修所へ入る前に事前勉強と同じように基本的手技を覚えていく必
要があるのではないでしょうか。(基本手技のプレテスト?ちょっとかわいそ
うかな・・・(^_^;)

****************
竹田 豊   出雲消防署 東部分署

【て】

Date: Mon, 26 Apr 1999 18:48:03 JST
From: "Kousi Irie"
Subject: [SEML:418] Re:CPRの手順

皆さん今日は、鳥取県西部消防の入江です。一気に話が盛り上がって、何から話そう
か迷うくらいです。
 まず、シュミレーションについて。
 シュミレーションは私どもの時代には、出来たものは全く無く、症例の想定が与え
られ、自分たちで動きを作りました。それぞれの基本的な取り扱いは教わりました。
つまり、除細動の時は、離れて感電しないようにとか、針は感染の危険が有るとか、
それを聞いて、あとは自分たちの経験と知識で、動きを作っていったのです。そのビ
デオをもとに、また後で来られた主査(教官)のやり方などが合わさり出来たもので
しょう。
 少なくとも、私たち救急救命中央研修所1期のときは、それぞれの症例の、隊長に
なった研修生が主になり、隊員役の研修生と打ち合わせをして、シュミレーションを
しました。決められたものではなかったのです。ただ、教授からのアドバイスと質問
などは有りました。現在はどうなのでしょうか。

【と】

Date: Mon, 26 Apr 1999 18:48:20 JST
From: "Kousi Irie"
Subject: [SEML:419] Re:CPRの手順

皆さん今日は、鳥取県西部消防の入江です。
口腔内の確認について話します。全くの私見です。

 消防の皆さんは、操法と言えばすぐに何か理解されますよね。それ以外の皆さんに
は説明が必要でしょう。
「消防自動車などの用い方。火災や災害に対し、部隊としての活動方法を取り決めた
もので、号令のかけ方や動作の細かな点まで決められている。」間違っていたら専門
の方どうぞ訂正をお願いします。

 口腔内の確認とその呼称などは、まさに消防の操法なのですが。全く必要が無いの
かと言うと、残念ながらあると思います。なぜ残念なのか、嘔吐物に気づかず、人工
呼吸をし嘔吐物を気管の奥に押し込んでも、全く気がつかない人もいるかもしれない
からです。「まさか、そんな馬鹿な。」といった事まで考えて付け加えられたので
しょう。

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