救急処置シミュレーションに関する論議

こ〜し


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【こ】

Date: Sun, 25 Apr 1999 07:48:53 JST
From: "Hideo.Takeuchi"
Subject: [SEML:393] RE: CPRの手順

小田さん、皆さん、こんにちは。

竹内@十和田消防です。

>Cから初めてもほぼ同じ蘇生率、あるいはそれ以上の蘇生立である事を、統計的に
>証明して現在のガイドラインの基本を変えるためには今後また10年ぐらいデータの
>分析が必要となります。でもそれは事実上終了している討議事項だと思っておりま
>す。

1992年のAHAのガイドライン中に、オランダではCABの順で用いられ、ABCの
アメリカと同様の成績が得られている。と紹介されています。
そして今の段階ではどちらも効果ありと考えられる。と記述されています。
記述のみで細かい数字が乗っていないのですが・・・。

これまでのご発言のようにABCの手順は基本として崩れるものでは無いと
思いますが症例によっては異物除去(吸引)に時間がかかりその間、他の
救助者が手ぶらでいるよりCを始めることは何ら蘇生を妨げるものではない
と考えます。

★★★★竹内英夫★Hideo Takeuchi★★★★
   web : http://www.jomon.ne.jp/~takeuchi/

【さ】

Date: Sun, 25 Apr 1999 09:50:00 JST
From: "真誠会"
Subject: [SEML:394] Re: CPRの手順

米子真誠会小田です。竹内さんおはようございます。

差出人 : Hideo.Takeuchiさん
|これまでのご発言のようにABCの手順は基本として崩れるものでは無いと
|思いますが症例によっては異物除去(吸引)に時間がかかりその間、他の
|救助者が手ぶらでいるよりCを始めることは何ら蘇生を妨げるものではない
|と考えます。

小田:もちろんそのような状況もあると思います。このような応用に反対するもの
ではありません。ただマッサージを始めると結構犠牲者が振動しますので、異物除
去、喉頭鏡操作に師匠を来し、異物除去にかかる時間が延びかねないので注意が必
要です。
ABC、でもCABでも結果が変わらない状況はABCがほとんど瞬時に開始され
たときだとおもいます。逆に気道内異物であればあるほどABCにこだわるべきで
はないでしょうか。最後に重ね重ね申し上げておきが現場の状況はそれぞれ無限に
修飾されておりますので、ここで述べる事は出来ません。現場の救急隊員の方の知
識、経験、犠牲者の反応などすべてを考慮して行われると思います。

 小田 貢

【し】

Date: Sun, 25 Apr 1999 11:42:13 JST
From: "安田 康晴"
Subject: [SEML:395] RE:  CPRの手順

竹内さん、小田さんみなさんおはようございます
安田@出雲消防です。

竹内@十和田消防さんwrote;
|1992年のAHAのガイドライン中に、オランダではCABの順で用いられ、ABCの
|アメリカと同様の成績が得られている。と紹介されています。
|そして今の段階ではどちらも効果ありと考えられる。と記述されています。
|記述のみで細かい数字が乗っていないのですが・・・。
|
|これまでのご発言のようにABCの手順は基本として崩れるものでは無いと
|思いますが症例によっては異物除去(吸引)に時間がかかりその間、他の
|救助者が手ぶらでいるよりCを始めることは何ら蘇生を妨げるものではない
|と考えます。

このことを出そうと思っていましたがオランダでのCABについてのフォロー
ありがとうございました。
ABCにこだわるあまりCが遅れる救急隊も現にあるわけで特に研修所で
シミュレーションを終えた救命士では現場でCPA患者を見ながらも
ほんといつになったら心マするのと言いたい場面があります。
呼吸不全患者でPaO2 40mmHg PaCO2 80mmHgなんてのは結構
搬送しています。CPA間もない時は肺の残気量でとりあえず循環させる
ことでもよいのではと思います。その間気道確保の準備をするケースもある
わけで、ですからそれらの意味を十分理解すべきと思います。
決してABCを覆そうなんてことは思ってもいませんが、病院と環境が違う
のが救急現場です。セオリー通りに行かない事もあると理解して頂きたい
と思います。では・・・

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