翻訳者による写真集:
胸骨圧迫法
(単独で行う成人の一次救命処置:処置の順序より)
b) もし、循環の兆候が無いか、はっきり確認できない場合:
- 胸部圧迫を開始する。
- 胸骨の下半分に一方の手掌の基部(手の「かかと」の部分*)を置き(写真1)、他の手をその手の上に重ねる(写真2)。
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*訳注:heal of the hand、手掌基部(掌―たなごころ―の、足で言えば「かかと」にあたる部分、写真3)。
- 両方の手の指を絡めて、指先を浮かせ、傷病者の肋骨に圧がかからないようにする。腹部上部や、剣状突起に圧力をかけないこと。
- 救助者は上肢を傷病者の胸に垂直に置き、両腕を真っ直ぐに伸ばしたまま、胸骨が4〜5cm沈むように押し下げる(写真4)。
- 胸骨圧迫を解除する。この動作を毎分 100分(毎秒2回弱)のペ−スで繰り返す。胸骨圧迫と圧迫解除には同じ時間をかける。
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写真1.片手を胸骨上に置く | 写真2.一方の手を重ねる |
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写真3.手掌基部の位置 | 写真4.圧迫の仕方 |
■単独で行う成人の一次救命処置/ 処置の順序