平成10年度愛媛救友会総会・第6回愛媛救友会(松山大会)記録


1.ご指導いただいた顧問の先生

県立中央病院     副院長     上田 暢男
県立救命救急センター 副センター長  渡辺 敏光
県立救命救急センター 副センター長  西陰 三郎
県立救命救急センター 副センター長  赤松 明
愛媛大学医学部    救急医学助教授 越智 元郎

来賓

上浮穴郡生活環境事務組合 消防長  城戸 武士
東温消防等事務組合    消防長  長曽我部 立男


2.開 会(午後12時30分)


○会長あいさつ(竹村 武士)

 平成10年度愛媛救友会総会並びに第6回愛媛救友会松山大会の開催にあたりごあいさつを申し上げます。本日は公私ともにお忙しい中、上浮穴消防の城戸消防長様をはじめご来賓のご臨席を賜りまた顧問の先生、会員の皆様には県下各地からご出席を頂き、本大会が開催できますことを心からお礼申し上げます。

 本日地震があり私はびっくりしました。この大会が開催できるのかと一瞬頭の中をよぎり、震度3ということで大事なくこの会が開催できますことをうれしく思っています。今日の大会のメインテーマは呼吸管理であります。呼吸管理も範囲が広く、一般の方がされる呼吸管理、救急隊が行う呼吸管理、そして院内でする呼吸管理とあります。

 本日は大会の実行委員長をしています、織川救命士が取りまとめ今日の大会に結び付いたわけです。ステージ横に書いてありますが、自由演題4題、デモンストレーション3題、 シンポジウムが5題、最後に県立中央病院副院長の上田先生に「慢性呼吸不全と在宅酸素療法」と題して総括講演をして頂きます。

 そして本大会から少しはずれますが、皆様にご案内をさしあげています、7月20日の「海の日」に松山海上保安部渡部氏のご厚意により、巡視船の体験航海、ヘリコプターの展示飛行を企画して下さいました。会員の皆様をはじめご家族、お友達で参加して下さい。

 この大会によりまして皆様の知識・技術を高め、また親ぼくを深めることをお願いします。本日ご来賓の先生、顧問の先生、会員の皆様にこの大会が益々発展していきますように、ご支援をお願い申し上げます。この大会のために準備をして頂いた皆様にお礼を申し上げますとともに、ご出席の皆様のご健康を祈念申し上げまして私のあいさつといたします。


○顧問あいさつ(顧問 西陰 三郎)

 今ご紹介にあずかりました県立中央病院救命救急センターの副センター長をしています西陰です。今日はセンター長の木村が出席予定でしたが、学会のため私が代役としてごあいさつを申し上げます。

 本日はメインテーマが呼吸管理ということで、中央病院の上田先生をはじめ赤松先生がコメンテーターとして出席し、いろいろとアドバイスできることをうれしく思っています。 今後ともこういう機会に出席させて頂いて、皆さんの日ごろの疑問点及び成果というものを聞き、更にそれを生かして我々の救急医療に参考にさせて頂ければ非常にありがたいと思っています。

 先程会長が言われたように地震があり目を覚ましたのですが大したことは無いだろうと思ってまた寝ました。また県病院としてはまだ救急災害のマニュアルを作成中ですが、震度4〜5で我々医師がある程度のレベルの先生方を病院に集合してもらう、という内容のマニュアルを作成中ですので今年中には出来ると思います。出来ましたら皆さんに、また作成中に皆さんのご意見を伺って内容を深めたいと思います。

 今日はお暑い中勉強をされるということで、楽しく拝聴したいと思います。これであいさつとさせて頂きます。ありがとうございました。


○来賓あいさつ
  (上浮穴郡生活環境事務組合消防長 城戸 武士)

 先程ご紹介いただきました上浮穴消防本部消防長の「城戸」でございます。

 第6回愛媛救友会総会がこの様に多数の方々の出席の元に盛大に開催されますことを心からお喜び申し上げますとともに、開催に当たり、ごあいさつを申し上げる機会を得ましたことを大変光栄に存じます。

 また,顧問の先生方、医療関係機関の方々には常日頃から消防機関の行う救急業務,救急隊員教育,救急救命士の病院実習教育等に格別のご支援、ご指導を賜っておりますことを厚くお礼申し上げます。

 愛媛救友会が平成8年2月の発足以来、顧問の先生方のご指導及び会長さんを始め関係者の方々のご努力により、会員数も 400名余りと3倍に増え、しかも様々な職におられる方々が「救命率の向上」という共通の問題について、情報を交換し、事例研究等に様々な議論を行い、高度な知識、技術の取得に研鑽を積まれていることは、安全と安心の社会づくりに大変有意義であり、心から敬意を表する次第であります。

 さて、平成3年の救急救命士法の制定以来、消防機関といたしましては救急業務の高度化計画に基づき、救急救命士の養成、救急隊員の教育、高規格救急車、高度救急資機材の導入、医療機関との連携の強化、住民への救命手当の普及啓発活動等高度化に取り組んでいるところであります。

 しかし、本日未明震度3の地震がありまして、あの死者 6,400人という未曾有の被害をもたらした阪神・淡路大震災を考えました。あの震災後、防災についてに様々立場の方々から様々な提言が成されていますが、共通するのは従来からの縦割りでは対応が困難であり、防災関係機関が共通の認識に立っての横断的な対応の必要性が指摘されております。しかもその事は、日常活動で維持されてなくては万一のときに機能しないと思います。 それらのことから、この救友会は組織にとらわれない、「救命率の向上」という共通認識の会であり、大変心強く思う次第であります。

 終りになりましたが、本大会でご参加のみなさんが、日頃の活動や研究の成果を存分に交流しあい、救命率の向上を求めて、ますます「安全と安心」という共通の認識と連帯を深め合われることを心からご期待申し上げますとともに、本大会のご成功と愛媛救友会のますますの充実発展とご出席の皆様のさらなるご活躍、ご健勝をお祈りいたしまして私の挨拶とさせていただきす。


■愛媛救友会ホームページ/ 第6回愛媛救友会日程