Date: Thu, 3 Jul 1997 17:32:35 +0900 (JST) Subject: [eml:03762] エアバッグと眼の外傷 こんにちは Kです。 スピードを出していない自動車事故の場合でも エアバッグによる重度の眼の外傷を負う危険があるという ちょっと恐い報告がありまして、お知らせします。 お読みになられた方もいらっしゃるとは思いますが・・・ JAMA<日本語版> 1997年6月号p47 (1997;277,16:1270) カリフォルニア大学ロサンゼルス校の眼科外傷部門で治療を受けた5人 の患者の調査で、エアバッグによる外傷は眼窩の挫傷から眼球破裂にま でおよぶことが示された。これは3月号のOphthalmic Surgery and Lasersに掲載された。 「この研究はエアバッグのデザインを変える必要があることを訴えている。 エアバッグは生命は救うが眼には危険である。」とスタンフォード大学 医学部の角膜外科の主任、Edward Manche医師は述べた。 ・30kmで運転していた妊婦が衝突事故を起こし、エアバッグの力により 片目眼球が破裂し、失明してる。エアバッグのない助手席の同乗者は無 傷だった。 ・エアバッグが機能したときにドライバーの装着していたガス透過性硬質 コンタクトレンズが両眼内で壊れた。彼女は両眼の網膜修復術を受けな ければならなかった。左目には白内障が生じ、右網膜の黒斑部の孔に盲 点が残った(K)。