腹部血管模型の作製セミナー 開催報告
 関西循環器撮影研究会が毎年行っている血管模型セミナーの2007年度の様子を紹介します。
 今回のセミナーは新潟から九州までの方々が、様々な方々が出席されました。対象血管は、出席者の要望に応えるべく、セミナー毎に部位を変更しており、2007年は腹部血管の模型作製としました。さらに作製する血管の解剖学的な知識をおさらいする講義を行うなどして、参加していただいた方には、単なる立体模型作りではなく、腹部血管の多角的な把握をしていただくよう心がけています。
 このセミナーは宿泊場所の確保,準備する材料が大変な規模になるため、残念ながら人数を限定しています。次回参加をご希望の方は、随時関循研にご連絡下さい。

開催日時:平成19年7月14〜15日
主 催 :関西循環器撮影研究会
開催場所:六甲山研修所(バイエル薬品株式会社)

プログラム
7月14日(土)
10:00 挨拶
10:10 実習「腹部血管模型作製」
       講師 りんくう総合医療センター 市立泉佐野病院 行 正剛 氏
12:00 昼食
13:00 実習「腹部血管模型作製」
14:30 講義「腹部血管の解剖って覚えるのは簡単?それともややこしい?
          -肝動脈を中心に-」
          講師 大阪府立母子保健総合医療センター 田辺 智晴 氏
15:15 実習「腹部血管模型作製」
17:00 夕食と交流会
19:30 実習「腹部血管模型作製」

7月15日(日)
08:30 朝食
09:00 実習「腹部血管模型作製」
10:30 実習「腹部血管模型作製」終了
11:00 実習「医用画像表示モニターの品質管理」
              株式会社ナナオ
13:00 終了




実習風景  参加者に配布したテキストの表紙です。
セミナー毎にバージョンアップを続けており、前回のモデルを撮影している表紙は、腹腔動脈と上腸間膜動脈のみのモデルですが、今年は腎動脈も併せて作製します。

実習風景 初めに、腹部大動脈となる固定台、その他の血管となる具材、設計図が皆さんの手元に回ります。固定台には腹腔動脈、上腸間膜動脈、腎動脈を接ぎ木する穴が4つ開いています。

実習風景 通常のセミナーとは異なり、参加者主体のセミナーなので、雰囲気は和やかです。


実習風景 作業と平行して講義もあります。スライドは「腹部血管の解剖」の講義の風景です。

実習風景 血管は両腎動脈から作製しました。

実習風景 血管模型作製セミナーでは、複数の講師が受講者をお手伝いします。この写真は血管模型作製における最初の壁だった、腎動脈のトリミング(血管生成過程)の一場面です。

実習風景 遅れて参加される方用に、腹腔動脈を作製する講師です。

実習風景実習風景
 今回は、血管模型セミナー参加者の最年少が登場しました。市田隆生くん(小学校5年生)です。少し早い夏休みの宿題とするためでしょうか?彼は模型作製に留まらず、「ライトブルーの左肝動脈は、3つに分かれて、、、」など血管名を把握しながらお父さんと一緒に作成していました。

実習風景 セミナーの一つの山場です。ひとまず作成を中断して、夕食を取ります。



実習風景 実習風景
実習風景実習風景
実習風景実習風景
実習風景実習風景
夕食の最中に参加者の自己紹介が始まりました。今回は遠方から参加された方が多かったため、所属病院名の紹介だけでも歓声が上がりました。

実習風景 関循研の代表幹事の挨拶風景です。自己紹介の締めを飾るため、体を使って熱弁されていました。

実習風景 夕食後の片付けが済んだ後、模型作りが続きました。

実習風景1  写真は11時を指していますが、作業の手を休ませる方は少なく、2時過ぎまで続いたようです。


夜ごはん  夕食後の作業風景です。お手本の血管模型の横にビールがあるものの、あまり減る様子はありませんでした。



全員で  2日目の朝の風景です。
朝から株式会社ナナオ協力の元、液晶モニタの品質管理に関する講義と、不変性試験のデモを行いました。

全員で  モニタの不変性試験デモでは、参加者の体験も交えつつ、グレースケール変更と表示画像の関係などを確認しました。