禁煙フォーラムでJTが「規制はファシズム」  厚生労働省などが12日に滋賀県で開いた「世界禁煙デーフォーラム」に、 JTを代表して出席した本島進・京都支店長は「公権力が(たばこという) 大人の趣味・嗜好(しこう)に立ち入るのは基本的人権の侵害で、ファシズムへ 通じる危険性がある」と述べ、地方自治体などの間で喫煙率の数値目標を定めて 規制する動きが広がっていることを批判した。JTが、国や自治体の喫煙規制の 動きを明確に批判したのは今回が初めてだ。  本島支店長はフォーラムでの講演で、JTが72年から喫煙マナー向上運動を 展開し、未成年者の喫煙防止のために、たばこ自販機の深夜稼働の停止や製品広 告の自粛などに取り組んでいることを説明した。そのうえで「たばこの悪い面だ けを取り出してすべて悪いと断罪すべきではない」と主張、「(たばこ規制の) 公権力の行使には、明確な根拠が必要とされる」と訴えた。 (読売新聞 6月12日22:26)