ワークシートを利用した健康寿命の計算について http://home.att.ne.jp/star/publichealth/kenkou.htm 健康寿命計算ワークシートはこちらのアドレスからダウンロード出来ます。 平成16年11月1日(月) ■ ■ 介護保険制度を利用した健康寿命の計算プログラム Q&A ■ ■ !注意!)ご利用の前に必ずお読み下さい。バグは見つけ次第更新しています ので更新履歴をご確認下さい。 !重要1!)基礎データー欄の“0歳”、“1−4歳”の欄は省略せずに正確 に入力してください。 !重要2!)いかなるセルも削除・改変された場合には正常に動作しなくなり ます。 1) 85歳までの死亡統計があれば標準版を利用して下さい。簡易版は死亡 統計が80歳までの場合に利用します。 2) 健康寿命の計算のためには年齢階級別 要支援者数+要介護者数が必要 です。入手は、各自治体の介護保険担当課にご依頼ください。介護保険担当課 が把握していない場合には、情報システム課、国民保険課、または給付関係を 委託している国民健康保険団体連合会が把握している場合があります。 参考)↓下記は東京都の公開資料です。(平成12年 年計 年齢階層別 要支援者数+要介護者数) 65歳未満(件) 65〜69歳(件) 70〜74歳(件) 75〜79歳(件) 80〜84歳(件) 85〜89歳(件) 90歳以上(件) 男 1143     1959      2708       3039      3422      2955      1803 女 1102     2291      4125       6812      8793      8263      5490 計 2245     4250      6833       9851      12215     11218     7293 3) 出生数がゼロの市町村は生命表が作成できません。その場合は近隣の地域 をいくつか統合(二次医療圏別など)して計算してみてください。 4) 年齢別被保険者数が入手できない場合は最新の年齢別人口で代用して下さ い。 5) 健康寿命の計算に関する考え方。介護保険制度を利用して、各年齢階級別 の自立率を算出し、生命表によって得られる標準化された定常人口と生存数を計 算します。次に65歳以上の自立定常人口を計算して65歳の生存数で割った値 を65歳での健康余命として計算します。 6) 健康寿命は基礎調査や計算方法により、長くもなれば短くもなります。ご 紹介する方法は介護保険制度に基づいているので新たな調査が不要であり、基礎 データが全国画一で入手しやすく、計算が簡単、介護保険の判定の差異による影 響が小さいという特徴があります。 7) 健康寿命の定義は「0歳平均余命−65歳障害期間」としました。 8) 生命表を作成する際に1歳階級の生命表を作成すべきですが、人口の少な い少人数の自治体ではゼロのセルが多くなり処理が煩雑になります。このため、 生命表は5歳階級にしました。入力の負担も少なくなります。 9) 年齢階級別の自立率は、 「自立率I(Independent ratio)=1−(要支援者数+要介護者数)/介護保険被保 険者数(または人口)」で計算しました。 この部分では、要支援者数をカウントすべきかという議論がありますが、今後の 認定基準の変更によっては現行の要支援相当から要介護相当への移行者が出る可 能性やその逆もあり得るため、将来の認定基準の変更の影響を大きく受けず、か つ長期間の経年変化を追跡できるように上記の定義としました。 10) 9)の補足。自治体により要介護の認定基準に若干の差がありますので、 上記のように「要支援者数+要介護者数」の数を基に自立率を計算すれば自治体 毎の認定基準の差による影響は小さいと考えます。 11) 健康寿命の計算方法に関しましてはいくつかの方法があります。計算方 法や定義が異なる健康寿命を比較して健康度の良し悪しを判断される方がおられ ますが、これは誤りです。 *健康寿命の比較をする場合には、必ず算出方法をお確かめの上、比較してくだ さい。 *健康寿命の比較をする場合には必ず「同じ計算式」と「同等の資料」に基づき 算出してください。 12)健康寿命の分析についてですが、他の自治体との比較をするよりも自治体 毎の健康寿命の経年変化を捉えることに意味があると思います。(^^; 13)その他、ご不明の点がございましたら下記まで御連絡ください。 14)無料でご利用になれますが著作権は放棄しておりません。転載等の際には ご一報ください。 15)小規模の区市町村で生命表を作成するのは困難ですが C.L.Chiangの方法 があります。ここではその方法を利用しますが、過去五年間の統計による近似的 な生命表になります。なお、生命表の数値(0歳平均余命等)が短期間で大きく 変動することは少ないのでこれを利用します。 C.L.Chiangの方法による生命表作成ワークシートを世田谷保健所長永見宏行先生 のご好意により掲載させていただいております。この生命表作成ワークシートを 利用すれば国勢調査で補正した、より正確な生命表を作成することが可能になり ます。 http://plaza.umin.ac.jp/phnet/kenkou.htm ワークシートはこちらのアドレスからダウンロード出来ます。 参考 厚生統計ハンドブック、厚生統計協会 ファイル更新履歴 平成13年2月5日 簡易版 表5、表6の計算部分で年齢階級を1階級増やして 計算の精度を向上させた。 平成13年2月6日 簡易版で女性の0歳平均余命が正しく表示されないバグを 修正。 平成13年2月7日 標準版・簡易版共に定数の値を更新しました。 平成13年2月8日 健康寿命の定義を見直し計算式を変更しました。 平成13年4月3日 “95−100歳”のセルを“95−99歳”に訂正。 平成16年11月1日 年齢階級別の要介護・要支援認定者数の入手法を補足 切明 義孝  phnet@msn.com http://plaza.umin.ac.jp/phnet/