http://www.who.int/inf-pr-2001/en/pr2001-27.html Press Release WHO/27 30 May 2001 WHO URGES COUNTRIES TO PREVENT A TOBACCO EPIDEMIC AMONG WOMEN AND GIRLS プレス・リリースWHO/27 2001年5月30日 WHOは、世界中の国々に対し、女性・少女の喫煙を防止する早急な対策を求めます。 抜粋 WHOが本日発表した報告書「Women and the Tobacco Epidemic Challenges for the 21st Century」によると、女性の喫煙者が増える傾向にあるだけでなく、毎日何百万人 もの女性が受動喫煙の被害を受けています。 WHO長官のDr Gro Harlem Brundtlandさんは「受動喫煙は女性にとって重要な問題です。 世界中の女性が受動喫煙にさらされており深刻な健康被害を受けています。」と言います。 アジアでは男性の60%以上が喫煙者です。そして、何百万人もの女性と子供が受動喫煙 による健康被害で苦しんでいます。 最新の科学的証拠によると、両親の喫煙は乳幼児突然死の危険を高めます(訳注 約5倍も)。 その他、子供達の喘息、気管支炎、感冒、肺炎等の原因にもなります。 我々は『女性と子供が安全と健康を得る権利を守る』ために行動するべきです。 女性の喫煙率が高くなるにつれて、タバコ関連疾患で死亡する女性が増えています。 今日、米国では、女性の肺癌死亡数は乳癌による死亡数をはるかに上回ります。 タバコ産業はタバコの商標に「マイルド」や「ライト」等の語句を用いて、消費者に「タバコは安全である」 という誤った印象を与えています。 タバコ産業は女性に喫煙させるため「タバコは健康に良い」という誤った宣伝をしており、 「健康的」、「ストレス解消」、「やせる」等という魅惑的な言葉で女性にタバコを勧めています。 (Tobacco companies use misleading labels such as "mild" or "light" making health claims that are not true. False images of good health, fitness, stress relief, beauty and being slim are used to appeal to women. ) 最新の研究によると特に女性はタバコの害に弱いことが明らかになりました。 妊娠中の女性がタバコを吸ったり、受動喫煙を受けたりすると流産や低体重出産の原因となります。 そして、低体重児は感染症に罹りやすい傾向があります。 タバコは一次的・二次的不妊の原因になり、妊娠しにくくなります。また、タバコを吸うと閉経が 早まり骨粗鬆症をも引き起こします。 タバコを吸う女性は肺癌に加えて口腔癌、咽頭癌、食道癌、喉頭癌、膀胱癌、膵臓癌、腎癌、 子宮頚癌の危険が高くなります。 もちろん、タバコは心疾患の危険も高めます。 ほとんどの女性や少女はタバコの基本的な害も知りません。 女性や子供達に、もっと、タバコの害について教える努力をする必要があります。 そして、男性は女性や子供達への受動喫煙の害についての責任を自覚する必要があります。