「祝 第44回近畿医学検査学会ご成功」

近畿臨床衛生検査残師会
会長  立脇 憲一


 第44回近畿医学検査学会が増谷喬之学会長の下に社団法人奈良県臨床衛生検査技師会会員の皆様方と関係各位のご努力により盛会に開催され、大成功を納められましたことに心からのねぎらいと深甚なる敬意を称したいと存じます。また、学会に参加されました全ての会員の方々に厚く御礼を申し上げたいと存じます。
 多くの諸先輩方のたゆまぬご努力のおかげで、臨床検査が今日のような輝かしい発展をとげることができましたのは、学術を中心とした医学検査の本学会が果たしてきた役割は非常に大きかったと思いますし、今後の一層の発展を願います。
 さて、今年は日本への台風の上陸数が多く、学会開催期間をはさむかのように来襲していましたが、学会開催期間はちょうど台風の合間の秋晴れの絶好の好天気に恵まれ、つくづく本当によかったと感じました。これも奈良県技師会の会員様の日ごろの精進が学会日和に導いたものだと思っております(私たち滋賀県が担当し平成10年10月18日(日)開催予定の第38回近畿医学検査学会が、学会当日に台風10号の近畿地方を直撃するとのことで、急遽16日(金)に中止延期を決断したことを思いつつ)。
 本学会の特徴は主に次の2点にあったと思います。一つ目は従来からの様式に加えて学会のオープン化が一層明確に打ち出され積極的に取り組まれたことにあります。私たちに次の世代を担う多くの検査技師学校の学生達、加えていつもお力添えをいただきながら私どもと同様に医学検査の一端を担っていただいております賛助会員様など、医学検査に係わりのある多くの演題発表と学会参加がなされました。二つ目は従来の臨床検査機器展示発表会をなくし、他の方法にて情報交換を行う工夫をされたことであります。今後の学会開催方法への基礎となりました。
 また、学会運営上にも多くの工夫がみられました。第一に感じましたことは、学会参加者が始めに訪れます受付業務が非常にスムーズに行われていたことでありました。当初受付窓口状況を拝見したときには、これで大丈夫かなと心配しましたが、実際に受付が始まったらその心配がまったく無駄であったことが直ちに理解できました。受付は非常にスムーズに処理され、続いて発表者のスライド受付も同様に非常にスムーズに処理されていました。パソコンのネットワークを活用した今後の学会運営のあり方を示していただいたものと感じました。そして、各会場での入口での混乱もなく、非常に整然とした落ち着いた学会にふさわしい雰囲気であり、これからの学会運営の手本となるものとの印象を強く感じました。
 学会運営にご尽力をいただきました奈良県技師会会員様を始め、多くの関係各位に感謝し御礼を申し上げます。ご盛会本当におめでとうございました。