学会発表をして

奈良県立医科大学付属病院
       高田 穂波

  

 今回の学会では、オープン化の試みをされておりましたが、中でも学生の積極的な参加の姿が印象的でした。会場で会員に混じっての実習成果発表、そして質凝応答、会場からはかなり突っ込んだ内容の質問も出され、指導技師に助けられる場面もあり、発表した学生も会場で応援していた学生にも貴重な体験になったと思います。
 チーム医療への取り組みでは、検査データを臨床側へ返す、という今までの姿勢から、臨床側ヘデータを持って飛び込んでいくために努力されている技師の取り組みの現状を教えていただきました。最前線へ行く技師と、後方で検査データを保障する技師と、役割分担し協力し合っていくことが重要になってくると感じました。
 しかしまだ問題点も多く、チーム医療に参加するのに勤務時間内では困難、時間外参加では超過勤務手当てがつかない、検査室に残った技師の負担増など勤務体制の問題、技師の技能知識が診療レベルに追いついているか、他の職種の業務を理
解しているか、といった教育指導の問題など、検査室内だけでは解決出来ない事も多く、チーム医療への参加により、個人や検査室が、大きな負担にならないように考えていくことがこれからの課題だと思います。
 教育講演「救急救命24時!!」では、TVドラマさながらの,最前線での活躍を教えていただきました。患者さんの病態により、処置の優先順位を瞬間に判断し、的確に治療していくのに必要な検査結果を提供する重要性を感じました。
 以上は、私が参加した会場の話題だけですが、ほかにも有意義な発表や講演があったはずです。少し残念だったのは、聞きたいシンポジウムや発表の会場がわかりにくかったことです。次回開催の折には、もう少し整理された会場設定であるように希望します。
 最後に、さまざまな検査技師の業務があっても最終的には、結果を出す、と言うことが私たちの仕事なのではないかと思います。検査の結果は、患者さんのためのものであることを忘れずにコツコツ仕事を重ねて行こうと考えています。


榛原総合病院
  竹田 知広


 臨床検査技師になって早3年半、近畿学会にはaudienceとして参加し他施設の先生方の発表を聞かせていただき、私も発表できたらなと思ってはいましたが‥・・‥・・。まさか自分が発表することになるとは夢にも思っていませんでした。
 学会当日は、緊張のあまり煙草を手放すことがでさませんでした。喫煙室で、ある座長とこのまま時間が過ぎるまで隠れていようかと言っていた程でした。
初めての症例発表は、スライド作りから発表原稿に至るまで、解らないことばかりで、諸先輩方のご指導により無事発表することができました。これを機に小さな事柄でも、様々な学会でどんどん発表していきactiveな検査技師を目指したいと思います。
最後になりましたが、今回の発表にあたり天理よろづ相談所病院研究の林田先生をはじめ様々な方に御指導いただき心より陳謝いたします。


天理よろづ相談所病院
       倉村 英二


今、こうして学会発表の時を振り返るともっと緊張感をもって学会発表に取り組むべきだったのではないかと深く反省しております。
 初めての学会発表ということで抄録やスライドなどではいろいろ苦労し、てこずりましたがいろんな方々にアドバイスをいただいたお蔭で何とか発表らしくなったのではないかと自分では思っています。本当にたくさんの方々に感謝しております有難うございました。そして、今回の学会では初めての発表だけでなく奈良県で開催ということで近畿医学検査学会の実務委員も初めてさせていただきました。私は垂れ幕係りと会場係りをさせていただきました。垂れ幕係りは案内掲示板やその名の通り各会場の垂れ幕を作るという係りです。
この仕事は想像以上にしんどかったです。実際に仕事に取り掛かるまでは垂れ幕係りなんて印刷して切って貼るだけだと楽勝に思っていましたが、その考えは甘かったです。
 まず垂れ幕やポスターの作成する数が半端でありませんでした。そして印刷時間が長かったです。印刷だけでも相当な時間を費やしたのではないかと思うほど時間がかかりました。1枚の紙を印刷するのに1時間以上かかったというものすごく大きい紙もありました。そして、その長い印刷が終わってから誤字や文字のバランスがおかしいのが見つかり再印刷という大変ショックな事件も多々ありました。今、このように振り返るとといい経験ができたと思いますが、そのときは学会発表もあり大変でした。最後にいいわけみたいになりますが学会発表と垂れ幕係りでほとんど会場係りの仕事ができませんでしたので同じ会場の会場係りの方々には大変ご迷惑をおかけしました。この場をかりてお詫びさせていただきます。本当にお疲れ様でした。