大峠和彦
日臨技の検査研究門、分野の構成の変更となり、生体分析検査研究部門には臨床化学、免疫化学、遺伝子の各検査分野となっています。奈臨技では従来どうり環境物質検査、薬毒物検査も分野として活動していくことになっています。現在のところ各分野ごとに活動している状況です。来年2月には臨床化学の近畿研修会が、また環境物質検査の全国研修会がこの奈良県で予定されています。皆様のご参加、ご協力をお願いいたします。
猪田 猛久
今年の行ったことは勉強会が4回であとコントロールサーベイの解析会が残っています。今年は精度管理をテーマに3回に分けてシスメックスの井野邦英さんに話をしてもらいました。参加したかたは精度管理についてわかりやすく説明してもらいよかったのではないかと思います。これを機会に一層の精度管理の充実に精進してもらえればと思います。来年の近畿学会ですがテーマは「発光」を予定しております。近年測定技術の発達によりかなり発光を原理とした分析法が普及しております。今回はこの「発光」に焦点をあて特長、問題点等をあげ発光について理解を深めたいと思います。また何かアドバイス、意見がありましたら申し出てください。
山口正悟
免疫分野の活動は7月からの勉強会が最初で出遅れてしまいましたが、ようやく7月に第1回ができました。いままでずっと繰り返し基礎の理解と復習という考えから意義のある勉強会になったと思います。出席者も19名と多く、基礎的な学習が求められているというのを実感しました。演題も「絵で見る免疫学(1)」とシリーズ化出来るように第2段をお願いしています。その一方で新しく注目されている項目についての勉強会も行っていますが、なかなかこれについては、出席してくださる会員が少なく、勉強会のテーマの難しさに頭を痛めます。毎回まほろばに書いていますが、とりあげて欲しいテーマがありましたらどうぞ遠慮なく連絡下さい。
環境物質検査分野長 喜多村昭子
薬・毒物検査分野長 萬砂美都子
今年度の活動は薬・毒物検査分野と合同で、2回の勉強会を開催する予定です。また、今年は皆様もご存知のとおり、日臨技生物化学分析検査部門の全国研修会が奈良県で開催されますが、奈良県にその担当が委託されました。本分野ではこれを受けて春から準備を進めています。
2回の勉強会につきましてはつぎの予定で実施します。
1.SARSのその後とこの冬に向けての対策
日時:平成15年10月25日(土)14:30〜16:30
場所:天理よろづ相談所病院新血液室ホール
講師:島川 宏一(天理よろづ相談所病院)
要旨:SARSについての現時点での集約的な講義をして頂き、来る冬にどのような事態が展開するかは全くの白紙状態ではあるが、現状での対策などを中心に検討できればと考えています。
2.試薬管理の現状と廃棄について
日時:平成15年12月13日(土)14:30〜16:30
場所:未定
講師:喜多村昭子・上田慶子(天理医学技術学校)
要旨:自動化、キット化が進むにつれ検査室で保有する試薬の種類や量は激減していますが、検査室の危機管理において試薬管理は重要な位置にあることには変わりありません。
今回は試薬管理について保管面と使用後の廃棄面の実際を講義していただき、対策の一助となればと考えています。
全国研修会につきましてはつぎの予定で実施します。
日時:平成16年1月31日(土)13:00 〜 2月1日(日)12:20
場所:奈良市池之町3 「猿沢荘」(地方職員共済組合奈良宿泊所)
テーマ:室内環境の安全管理と技師の職域のひろがり
今話題となっている「シックハウス」を取り上げ、業界での第一人者をお迎えし身体への影響、行政の取り組み、検査法等を学び、技師がどうかかわっていけるか。職域を広げることができるかを模索していきたいと考えています。また、医療人の一員として、われわれの職場環境をわれわれ自身がきちんと把握し、安全管理の範足りえているか模索していきたいと考えています。
この研修会は、検査業務に直接かかわるものではありませんが、技師の職域、医療人として更なる資質向上の上で、考えていかなければならない部分の一つかと考えています。1人でも多くのご参加を期待しています。
平成16年度活動予定
1.薬物(農薬・治療薬)の中毒について
中毒、検査法、救急医療等の勉強会開催
2.職場環境の安全管理について
15年度に引続き技師の役割を模索
3.今話題の感染症について
大峠和彦
今年は、血液・染色体・遺伝子検査研究分野と合同でAPLのすべてと題して勉強会を実施した。
世の中ではゲノムプロジェクトからプロテオミクスへと研究の中心は移っています。遺伝子検査は盛んになっているが、多くは大学の研究室、検査センターで行われていて、いわゆる病院検査室で実施されているのは少ないようです。奈良県でも例外ではなく数施設しかなく、なかなか活動しにくい状況です。遺伝子検査研究班ができてから、DNA抽出、PCR、DNAチップ、遺伝子多型、インターネットを使ったホモロジーサーチ、簡単なプライマーデザイン方法、シーケンスなど実習を取り入れ勉強会をしてきましたが次へのステップアップがなかなかできない状態です。もう少し簡単にできる遺伝子検査を取り入れて活動ができればと思っています。来年も染色体、血液分野と合同で実施する予定です。これに病理検査分野も合同で実施できればと考えています。
小林 昌弘
早いもので今年も残り2ヶ月ほどになりました.
今年度は9回の勉強会を予定し,現時点で7回の勉強会を終え,のべ107名の方々に参加していただいています.内容は脳波,筋電図,聴力検査の実技習得を目的とした「きれいにとれるシリーズ」が3回,初心者向けの脳波判読を目的とした「脳波の手習い」が3回,各疾患や脳波の異常波形について勉強する「定期勉強会」が3回であります.
この分野の検査は,施設に指導してくれる人がいない,あまり専門的に行われていない場合がほとんどであると思われます.そのため参加者には初心者の方が多く,初心者のための内容を中心とした勉強会を進めてきました.特に今年は初めて聴力検査をきれいにとれるシリーズにとり入れ多くの方々に参加していただくことができました.来年度の勉強会もこの方針のまま今年と同じ程度の内容を予定しています.勉強会の内容にかかわらず何か日常の検査でわからないことや困っていることなども話し合える場でありたいと考えています.気軽な気持ちで多数ご参加下さい.
来年の近畿学会については,シンポジウムではこの分野として直接関わるような内容は特にないように思われますが,何か他の分野の方と協力できることがあれば一緒に行っていきたいと考えています.一般演題でもこの分野の発表は毎年少なく少し寂しい気がします.来年は多数の発表を期待します.他の分野,部門の方々と協力して,より多くの方々に参加していただける学会になるように努力したいと思います.
森嶋良一
−本年度の報告と来年の近畿学会の方針について−
機能分野の活動は主に心電図と呼吸機能検査を中心として行っております。平成15年度の活動はほぼ14年度と同じで実技講習会としてきれいにとれるシリーズの“心電図編”と“スパイロ編”を、講義では心電図初級講座(6回シリーズ予約制)、心電図中級講座として“ホルター心電図のすべて” と題し、不整脈の解析を中心とした勉強会を行っております。また、呼吸機能については呼吸機能定期勉強会として“スパイロの基礎”という内容でほとんどの施設で実施されているスパイロ検査の原理やデータの読み方等を中心とした勉強会を行っています。機能分野として今年度は14回の勉強会予定し行っております。
4月『きれいにとれるシリーズ 心電図編』
5月『呼吸機能定期勉強会(1) スパイロとは』
6月『心電図初級講座(1) 心電図の基礎知識』
7月『きれいにとれるシリーズ スパイロ編』
7月『心電図初級講座(2) 波形の異常(I)』
8月『心電図初級講座(3) 波形の異常(II)』
9月『心電図初級講座(4) 不整脈(I)』
10月『心電図初級講座(5) 不整脈(II)』
11月『心電図初級講座(6) 症例の判読』
12月『呼吸機能定期勉強会(2) 原理・装置』
1月『ホルター心電図のすべて(1)』
2月『ホルター心電図のすべて(2)』
3月『ホルター心電図のすべて(3)』
3月『呼吸機能定期勉強会(3) 予測式について』
来年開催されます近畿学会の方針としましては、シンポジウムで環境物質検査分野・一般検査分野と合同で『環境』を中心とした内容で行い、機能検査分野は食生活環境における生活習慣病として『肥満と睡眠時無呼吸症候群』をテーマに行う予定をしております。
松下陽子
画像検査分野は,本年度も昨年同様に、MR勉強会を5,7,9月に、きれいにとれるシリーズの頚部動脈超音波検査篇を6月に実施しました。頚部動脈の検査は、実施されている施設も増加しており、多数のご参加がありました。
また、隔月に1回づつの心臓・腹部超音波勉強会も予定通り実施しております。超音波の勉強会は開始から3年目を迎えましたが、平日にもかかわらず毎回多数の方にご参加いただいております。心臓超音波は、本年度から「心臓超音波テキスト」(日本超音波検査学会監修)を使用して、これに沿って順に進めております。基礎的な内容も実際に装置を用いて解説を加えていただくことで、初心者から日頃慣れ親しんだ方まで、より理解を深めていただけたことと思います。
腹部超音波は、これまでに各臓器別にさまざまな症例を呈示する形で進めてきましたが、より多くの会員の方に役立てていただくために、本年度は座談会形式の時間をもうけ、現在各施設で困っていることや、超音波勉強会の要望についても多くのご意見をいただきました。今後も、会員の皆様のご意見もとりいれながら、日頃の検査に役立てていただける内容を提供できるような勉強会を進めてゆきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。
西浦 宏和
本年度の細胞検査分野の活動としては、11月にコントロールサーペイの検討会を行うと同時に、各施設から持ちよられた判定困難例等の検討会も行う予定です。
また、基本的な事柄をテーマ(内容未定)とした講演会も行いたいと考えています。
来年度に行われる近畿医学検査学会では、以前に協力して頂きましたアンケートの結果を参考に、スライドカンファレンスのテーマを決めたいと思います。詳細は12月に行われる打ち合わせ会議で決まる予定です。会員の皆さまには今後いろいろとご協力をお願いすることと思いますが、よろしくお願いいたします。
西川 武
今年度の病理検査分野の活動は現在のところ一回開催しました。各施設で問題になっている特殊染色を病理検査分野で解決していき、奈良県臨床衛生検査技師会のマニュアルとして残していこうという試みでしたが、参加人数が少なく一見寂しいものとなってしまいました。しかし、逆に少人数であったためか、活発な意見交換を行なうことができ充実した内容であったと考えます。
施設の枠を超え、活発に討議することは非常に重要なことであると実感させられました。この貴重な経験をふまえ、いかにして参加施設、参加人数を増やしつつ、このような討議の場を持つことができるかを真剣に考えて行きたいと思います。また、今年度予定している活動内容として、11月にサーベー検討会、2月頃検討会(講演会)を行なっていく予定です。
さて、来年度は第44回近畿医学検査学会が奈良の地で行なわれます。この学会のシンポジウムで病理検査分野はチーム医療に関することを取り上げることになりました。4議題の候補がありますが、どれに関わっていくかは未定です。臨床検査のなかでも特に病理検査は閉鎖的空間という印象を多くの方々はもっておられるのが一般的ではないかと思います。実際、チーム医療やクリニカルパスなど様々な医療の現場では臨床検査技師が活躍を行なっていますが、“病理技師“がその中で光り輝いているという話は僕自身は聞いたことがありません。しかし、少し目先を変え、行動を起こせば“病理技師“がその中で光り輝くのではないかと言う気がしてなりません。現時点ではその策や方法論は見つかりませんが、一つのきっかけになればと思い、一緒に考えて行こうと思います。
福塚 勝弘
染色体分野における本年度の活動としては,1.APLのすべて H15.9.20 染色体・遺伝子・血液合同研修会を実施した.APLについて血液形態,染色体,FISH法,遺伝子については,各担当技師が話をし,主に診断と治療については天理よろづ相談所 血液内科の東先生にお話ししていただいた.特に先生には日頃疑問に思っている事をお聞きすることが出来るため好評であり,今後も年一回実施する予定です.2.FISH法の基礎と実際 H16年1月に天理よろづ相談所にて実施する予定です.
染色体検査を実際実施している施設は奈良県内では天理よろづ相談所のみで,近畿でも殆どないため,今回,遺伝子分野はもちろん大阪と合同で行うことにした.内容的には業者の方がFISHの基礎について,技師が実際の症例をまじえてお話していただく予定ですので多数参加して下さい。
生殖医療検査に関しては大阪の分野員の方に合同で研修会を実施するようにお願いしていますので,予定が決まり次第案内します.奈良県の方で生殖医療にたずさわられている方がおられましたら福塚までご連絡ください.
来年の近畿学会のシンポジウムの方針としては,染色体単独では実施しません.私の担当としては
7.診断への関わり方(新しい取り組み)(案)となります。
シンポジウムのねらい
1.より良い治療,より精度の高い検査をするためのチーム医療.
ただし,最先端の事が出来る施設の取り組みだけではなく,中小病院でもここまでなら出来るだろうと言う内容も入れる.
2.個々の分野の話ではなく,診断から治療の流れを話すと共に検査室としての取り組み,特徴を論議する.さらに他のチーム医療としての取り組みに生かしていくところがないか論議する.
テーマ
1. 外注になって生理検査だけで院内連携をとっている所の取り組み.
2. 一人で何もかもやっているような検査技師と院内連携の取り組み.
3. 生体肝移植における技師の役割
4.心臓移植
5.乳癌
キーワード:チーム医療,・(クリニカルパス),情報の共有化(診断会),他の医療チームへの応用,臨床検査技師の役割の拡大
以上の事を考えていますので、1および2に関して実施されている方がおられたら情報を教えて下さい。
担当:福塚勝弘
天理よろづ相談所 医学研究所
TEL:0743-63-5611(内線8976)
FAX:0743-62-5576
Eメール:fuku-5ken@tenriyorozu-hp.or.jp
中山章文
1、平成16年度近畿医学検査学会シンポジウムについて
テーマ;「感染症検査における情報のIN-PUTとOUT-PUT」
(患者情報の収集と臨床への報告)
内 容
1.伝票による情報収集と報告
2.オーダーリングシステムによる情報収集と報告
3.検査センターにおける情報収集と報告
シンポジウムの狙い
近年、感染症診療の領域は、新興再興感染症の蔓延や薬剤耐性菌の出現、院内感染、日和見感染症の増加など医療の進歩に反し複雑化と難治化の様相を呈してきている。このような状況において、臨床検査の現場では精度や技術の向上、迅速化、検査項目の増加と細分化などにより検査情報の質と量の向上を計り、医師に対し感染症に関する様々な情報提供(情報のOut put)を行い、その情報が最大限に患者の診断と治療に活用されるように勤めている。そして、このような目的を達成するためには検査を依頼した主治医の意図や様々な臨床(患者)情報等を得ること(情報のIn put)が重要となる。
そこで、今回のシンポジウムでは、臨床と微生物(感染症)検査室の間でやりとりされる様々な情報に着目し、種々の角度(伝票、オーダーリングシステム、検査センター)から見た感染症診断および治療における情報収集と報告形態について検討したい。
2.上半期の勉強会の報告
テーマ:「感染症におけるサイトカインについて」
講 師 : 斉藤 嘉禎 氏 (富士レビオ株式会社 学術サ−ビス部)
日 時 : 平成15年5月24日(土)15時00分〜17時00分
会 場 : 奈良県立医科大学附属病院 中央臨床検査部 技局
担 当 : 感染・疫学検査研究部門 微生物検査分野 (生涯教育研修: C−10)
テーマ:「PK/PDパラメータを用いた検査室からのアプローチ」 講 師 : 小松 方 (天理よろづ相談所病院)
日 時 : 平成15年7月19日(土)15時00分〜17時00分
会 場 : 奈良県立医科大学附属病院 中央臨床検査部 技局
担 当 : 感染・疫学検査研究部門 微生物検査分野 (生涯教育研修: C−10)
テーマ:「深在性真菌症診断の為の検査室からのアプロ−チ」
講 師 : 長坂 陽子 会員 (天理よろづ相談所病院)
日 時 : 平成15年10月25日(土)15時00分〜17時00分
会 場 : 奈良県立医科大学附属病院 中央臨床検査部 技局
担 当 : 感染・疫学検査部門 微生物検査分野 (生涯教育研修: C−10)
3、下半期の勉強会の案内
テーマ:「サーベイランス検討会」
日 時:平成15年12月6日 (土)15時00分〜17時00分
講 師:小泉 章,小松 方,田平昭彦
テーマ:「腸管病原菌検査法の見直し」
(中規模病院・大規模病院・医師会センターにおけるマニュアルの紹介。)
日 時:平成16年2月14日 (土)15時00分〜17時00分
講 師:未定
テーマ:「NCCLSガイドラインのバージョンアップについて」
日 時:平成16年3月27日 (土)15時00分〜17時00分
講 師:小松 方
山口 正悟
ウイルス検査は、実際にルチンで検査されているところは非常に少なく、私が免疫分野と掛け持ちと言うこともあって、HBウイルス・HCウイルス・HIV・梅毒(ウイルス??)等を主にやってきました。これからは、それだけで無く他に注目されているウイルスも視野に入れてやって行きたいと思います。またウイルスの基礎的な学習も取り入れたいとも考えていますのでよろしくお願いします。
吉村 豊
平成15年度の活動報告として、講習会3回とコントロールサーベイを実施しました。平成16年3月に講習会を予定しています。また、毎年実施予定である初級輸血実技講習会は参加人数の都合から2年に1回に変更予定です。
活動内容は以下の通りです。
●日時:平成15年4月25日(金) 18:30〜20:00
会場:奈良県赤十字血液センター
主題:PEG−クームス法
講師:重田 勝義氏(株式会社カイノス)
●日時:平成15年7月11日(金) 18:30〜20:30
会場:奈良県赤十字血液センター
主題:病院から血液センターに寄せられるケース
講師:市村 和子氏(奈良県赤十字血液センター)
●日時:平成15年12月5日(金) 18:30〜20:00
会場:天理よろづ相談所病院南別館4階会議室
主題:輸血検査の医療過誤と新しい輸血検査法(カラム凝集法)
講師:古杉 光明(オーソKK)
来年の近畿学会のシンポジウムは『輸血過誤防止の取り組み』をテーマに選びました。輸血ミスによる医療事故は、新聞紙上を賑わしています。これから輸血過誤防止に取り組まれる施設の参考になればと考えます。
最後に本年度輸血・移植検査分野の活動に御協力頂きました会員の皆様に御礼申し上げます。また、輸血・移植検査分野に対する御意見・御要望がありましたらお知らせ下さい。
猪木 正允
検査管理運営分野 三谷 典映
検査精度管理分野 嶋田 昌司
検査機器管理分野 森分 和也
検査情報管理分野 松田 誠
検査総合管理部門の検査管理運営分野・検査精度管理分野・検査機器管理分野・検査情報管理分野は、各分野の内容が重なり合うことも多いので、各々分野として活動するよりも部門として活動したほうが、より実際的であるという観点から合同で活動してまいりました。よって連名という形の報告とさせて頂きます。
まず、本年の報告ですが、研修会をメインに行いました。
@6月28日(土)
「DPC(診断群分類)クリティカルパスについて」
講 師:本多 康之氏(SRL)
場所・時間:奈良医大中検技局
15:00〜17:00
A9月6日(土)
「医療制度改革とlSO15189」
講 師:工藤 憲太郎氏
(ロシュ・ダイアグノスティックス)
場所・時間:奈良医大中検技局
15:00〜17:00
B10月4日(土)
「診療報酬体系と検査室管理・評価」
講 師:鈴木 博詞氏(SRL)
場所・時間:奈良医大中検技局
15:00〜17:00
C11月29日(土)
「チーム医療とPOCT(仮題)」
講 師:工藤 憲太郎氏
(ロシュ・ダイアグノスティックス)
場所・時間:奈良医大中検技局
15:00〜17:00
2月にも研修会を開く予定ですが、テーマ講師等は未定です。
また、5月に実施しましたアンケートにご協力頂きありがとうございました。回収率は施設用アンケート47.1%(32/68施設)個人用アンケート48.6%(236/486人)でした。
ただ今集計と解析をしている最中です、結果が出来しだい何らかの形で報告したいと思いますので、もうしばらくお待ち下さい。
来年の近畿学会の方針ですが、総合管理部門としましては独自のシンポジウムを持つことを今回は見送り、特別企画に協力させていただくことにいたしました。公開文化講演フォーラム(文化講演)と時事講演または教育講演(どちらか一方)の二本立てで行いたいと企画しています。
何分今年から開始した検査研究部門としての活動ですので、手探りの状態です。今年度は企業の方々に講師をお願いしての勉強会が中心になってしまいましたが、実際に検査室で働き、様々な取り組みをされている方々の実状などをお話していただく機会も増やしていきたいと思います。また、他府県の総合管理部門とも交流を深め、情報交換も密にしていかなければならないと考えています。
今後の研究班活動にご指導・ご協力お願いいたします。