なら糖尿病デー2004に参加して

県立奈良病院 猪木 正允

(なら糖尿病デー2004)は全国糖尿病週間にちなんだ糖尿病の予防とよりよい治療を目的とする催しで、2004年11月7日(日)に奈良県文化会館で、医師、歯科医師、薬剤師、看護師、臨床検査技師、栄養士、理学療法士など多くのスタッフの協力のもと行われました。内容は特別講演、糖尿病教室、スタンプラリー、あなたの血管年齢をしらべてみませんかの4つの企画でありました。
 特別講演は(糖尿病〜よい治療、よくない治療)のテーマで神戸大学大学院医学系研究科教授、春日雅人先生をお迎えして行われました。糖尿病教室は、医師、栄養士、理学療法士の先生方が糖尿病と生活習慣、食事療法、運動療法のツボについて1回30分、3回開催されました。スタンプラリーは、受付で参加者がチェックシートを受け取り、各部屋を回って問診、体重と血圧測定、血糖値測定、デンタルチェック、フットチェックを行い医療相談を行う企画です。あなたの血管年齢をしらべてみませんかは、参加者に整理券(100枚)をお渡しして、血圧脈波検査を行って間接的に血管の硬さと血液さらさら度をチェックするものであります。またスタッフの皆さんは朝10時に奈良県文化会館に集合、そしてミーティングをして各受け持ち場所で担当するという形でした。私は普段、病院で血圧脈波検査を担当している関係でここの受け持ちを任されました。初めての企画かどうかわかりませんが、大変好評で沢山の参加者が来られて、あっと言うまに100枚の整理券がなくなり、後からこられた方には整理券なしで検査を行いました。かなり参加者の方々に期待されたようでした。私もはじめての参加で最初は戸惑いもありましたが、大変充実した催しである事と、こんなに多くの糖尿病患者さんが居られることに驚きの感を隠しえませんでした。まだまだ治療をされていない参加者の方が多く居られた事に、(早く病院にいってください)と思う気持ちで一杯でした。この催しは年1回あるそうなので、これからも出来る限り私自身の能力の範囲以内で参加して行きたいと思っております。本当にスタッフの皆さんお疲れさまでした。