橿原市健康福祉まつり

2004橿原市健康福祉まつり報告

川越  徹

 今回は生活習慣病をテーマに参画いたしました。内臓脂肪の蓄積に血圧高値や、高血糖リボ蛋白異常などの条件が重なった状態であるメタポリックシンドローム。放っておけばドミノ倒しのように高血圧病や糖尿病、高脂血症を発症し、ひいては心血管病を引き起こす。先ごろ発表された日本肥満学会の新しい診断基準がその危険性を改めてアピールしています。私自身、お腹がふっくらとチョウやばくなって毎日の食生活を考えた場合、病気の自覚症状もなく食事のカロリー制限や禁酒(休肝日をもうける)とわかっていても守れず、それを継続することは至難の業であります。肥満解消の成果のでる簡単な方法があればお教えください。
 さて、今回の委員に選出された奈臨技会員の皆様と賛助会員の皆様には当日は休日にもかかわりませず有難うございました。昨今、むかし成人病今は生活習慣病がとりあげられ病気の予防、健康増進などのイベントで病院や検査室をはなれて自己血糖測定、血圧脈波計を通じて一般の方とかかわる機会が出来ました。会員の皆様が参加することで一般の方から多くのことを学ぶことができたと感じられたのではないでしょうか。
 医療のなかでの我々は臨床検査をつうじて患者様にしてさしあげるものが多数ありますが、公共の施設で一般の方を対象にした健康や衛生面についての啓蒙はあまり要望もありませんし我々が出来ることも限られており、むしろこのような機会は今後重要と考えます。一般の方からの要望がふえるよう提供するいわばツールもよいものをチョイスして取り揃えて、かつ我々自身の衛生思想のテーマも時代の流れに沿うよう精進する必要を痛感いたします。