■ 右室梗塞の診断 ■

従来、右室梗塞の診断は急性期の右側胸部でのST上昇によってなされたきた。しかしこの所見は急性期数日で消失するため、それ以降の診断については問題があった。

私どもは慢性期のQRS波から右室梗塞の診断を行った。その結果、QRS開始から20msecの時点の体表面電位分布から右室梗塞が診断できることを明らかにした。すなわち異常な負電位が右側胸部下方に存在する所見が右室梗塞を反映することがわかった。

     Yamaki M, Ikeda K, Kubota I, Nakamura K, Hanashima K, Tsuiki K, Yasui S. Improved diagnostic performance on the severity of left ventricular hypertrophy with body surface mapping. Circulation 79, 312-323,1989.(PubMed)