■ 心室再分極過程の可視化 ■ |
体表面の多数の誘導点からrecovery time(T波の最大微分点)を計測して、これを等時線図表示することで心室再分極過程を可視化した。その結果、正常者では再分極過程は前胸部中央から左側胸部、そして背部に向かうのに対して、心筋梗塞や心肥大の患者では全く逆方向に再分極過程が進行した(図の左がわの矢印)。 このことは心電図のT波が正常者では左側胸部で陽性であるのに、心筋梗塞患者や心肥大患者では陰性T波が出現することを説明する所見である。
Yamaki
M, Kubota I, Endo T, Hosoya Y, Ikeda K, Tomoike H. Relation between body surface
recovery time distribution and T wave shape in patients with negative T waves
and normal subjects. Circulation
85,1768-1774,1992.(Pubmed) |