呉市音戸町に初めて行ったときのこと

三日目


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03/16/97

08:00

 起床。少し寒い。テレビを見ながら、昨日呉駅前のそごうの中のDONQで買ったパンを食べる。テレビには渡嘉敷某や、サンコン某が出ている。

 シャワーを浴びた後、散歩ついでにお土産を買いに行く。人とすれ違うたびに「おはようございます」「こんにちは」とあいさつする。そんなに田舎ではないとは言え、小さな社会だから、悪いことをすればすぐに全員に広まってしまいそうである。

 「藤三」というスーパーでお土産を買うと、店員が水玉模様のビニールで包んでくれる。


 一度グレッグの家に戻ってから、呉に出発。また船に乗って本州に渡り、バスで呉駅へ。

 駅前で少しお菓子などを買い、グレッグに別れのあいさつをして、12時52分の電車で呉を発つ。


 帰りも行きと同じ道筋。まず呉線で呉から三原へ。漱石の『夢十夜』を読みながら30分ほどぐっすり寝る。目が覚めると、さっきまでかなりいた乗客の数がかなり減っていた。

 今日もくもりだが、行きよりは海も遠くまで見渡せる。瀬戸内海というのは島ばかりらしく、島の向こうにもまた別の島が見えて、一向に水平線は見えない。


14:12

 三原着。

14:17

 姫路行き普通列車出発。

 五時過ぎには姫路に着くか。行きは景色を見たので、帰りは本を読む。


 福山で乗ってきた大学生風の女二人の連れが近くでぺらぺらしゃべるので、本を読むのをやめて、彼らの広島弁に聴き入る。「じゃけん」とか「〜ね」という言い回しがなんだか楽しい。


15:30

 倉敷。買ってきたチョコクッキーを食べ過ぎて気分が悪くなる。

15:45

 岡山。酒臭いおっちゃんが隣りに座ってくる。だからなんでやねんっ。


 またぐっすり寝る。酔っぱらいは相変わらず隣りで酒臭い。

 乗車券の確認の際、切符がなかなか見つからなくて困る。

 なぜ電車は禁酒にならないのだろうか。ビール会社の陰謀?

 隣りの酔っぱらいは「すうーっ」とか「はあーっ」とか言って、口から鼻から酒臭い息を吐き出すか、さもなければ「ごほごほっ」と酒臭いせきをしたりして、周りに不快をまき散らしている。ああ、早く降りてくんないかなあ。


16:55

 相生。ずいぶん混んできた。この酔っぱらいとは、どうやら姫路まで道連れらしい。

 遠くの空には虹が出ている。

17:16

 姫路着。酔っぱらいが二度目のトイレに行ったまま、ついに戻ってこなかったが、死んだかどうかしたに違いない。気にせず電車を乗り換える。

17:28

 新快速、姫路出発。

 またビールとつまみを持った別のおやじが隣りに座ってくる。ち、ちぐしょっ。

 おやじは次の駅で降り、次はおばさんと相席。

 ひまなので、うちのバンドの曲をウォークマンで聴く。ところでグレッグは、日本ではオリジナル・ラヴというバンドが好きだそうだ。今、日本ではパフィというバンドが流行っている、とも教えてもらった。

18:00

 須磨のあたり。

 夕暮れどきの海。なんだか少しさびしい。

18:16

 芦屋。とてもさびしくなる。

18:24

 尼崎。

18:30

 大阪。突然Bruce Springsteenの"My Hometown"という歌を思い出す。家に帰ったら聴こう。

18:47

 高槻着。一駅行き過ぎているので、普通で戻る。あらま、とうとう帰ってきちゃった。

18:53

 摂津富田着。さて、歩いて家に帰るか。

19:20

 帰宅。歯を磨いてすぐに寝る。


 ああ、楽しかった。また行こうっと。


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Satoshi Kodama
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Last modified on 03/17/97
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