2006年1月号 / 2006年3月号 / 最新号

こだまの世界

2006年2月号

`There's too much happening. Why sleep, man? I might miss a party.'

---Janis Joplin

まことに、ひとが心底から愛するのは、ただ自分の子どもと、 仕事だけだからだ。そして自分自身への大いなる愛があるとすれば、 それは子どもを懐妊している徴候にほかならない。

---ツァラトゥストラ


主な話題


01/Feb/2006 (Wednesday/mercredi/Mittwoch)

真夜中

今朝は定時出勤。朝の勉強会に出席したあと、 雨の中、 同僚の某氏と一緒に新宿の某メガファーマへ。 ひさしぶりにファーストキッチンで昼食。

某メガファーマで夕方までセミナー。 懇親会には出ずに大学に戻ってきて、 3年生向けの教室説明会に出席。

夜、疲れたので某海鮮丼屋で北海丼を食べたあと、 マンガ喫茶に立ち寄る。一時間で出るつもりが、結局四時間も居てしまった。 いかん。 マンガに朝焼けの海が描かれていて、無性に海を見たくなった。 やっぱり海のそばに住みたいなあ。

明日も早いので、早く寝ないと。


02/Feb/2006 (Thursday/jeudi/Donnerstag)

定時出勤。ちょっと遅刻したので、明日は遅刻しないように。

真夜中

お昼、某ランチョンセミナー。 新聞記事を見ながら、研究倫理、科学的不正などについて議論。

午後は夕方まで授業の準備にいそしみ、夜は某授業。 脳死・臓器移植。話をすっかり忘れてしまっていたので、 また舞い上がってしまった。 もうちょっと巡業(というか授業)の回数を増やさないといかん。 しかし、一応無事に終わる。この授業は来週で無事に終わる予定。

そのあと、某事務室で同僚の方々とビール片手に雑談。日付が変わる前に帰宅。 ニュースを見たら寝よう。

今日のニュース

昨日のニュース


03/Feb/2006 (Friday/vendredi/Freitag)

定時出勤。 平日毎朝定時に起きるというのは高校生以来(正確には予備校生以来か) なので大変だ。 といっても今年は9時起きなので普通の人に比べたらずっと遅いのだが。 しかしまあ、社会復帰の途上にあるということで…。

日本語でも倫理学しないといけないなあと思う。以下、気になるthickな言葉。

thickでWilliamsを思い出した。Williamsを読もう。

お昼前

雑用。

Daniel Powterは良い。カナダ人なのか

最近、(文字通りの意味での)肩の力を抜くように心掛けている。 つい力が入っているようなので。

お昼すぎ

某翻訳の相互チェック後の手直し。 お昼は同僚の某氏と某定食屋。麦とろ定食。うまい。

真夜中

昼下がり、某院生とシンガー本講読。進まず。 同じく昼下がり、別の某院生の学振合格記念にケーキをみなで食べる。

夕方、スタッフの人といろいろ相談。そのあとプールで泳ぐ。 30分ほどだが、後から追ってくる人がいて、 追い付かれまいとかなり思い切り泳いだので疲れた。

夜、研究室で某翻訳の仕事を一つ片付けたあと、買物をして帰宅。 夕食がまだだったので春日のイタめし屋でピザとワイン(オーストラリア産の カベルネソーヴィニョン)。 近くの本屋に立ち寄ろうと思ったら、すでに閉まっていたので帰ってくる。

今夜は北風が寒かった。


04/Feb/2006 (Saturday/samedi/Sonnabend)

昼下がり

お昼までぐっすり眠る。お昼すぎから大学へ。 寒い研究室で各所にメールを出す。手がかじかむ。

寒いので喫茶店に行って新聞でも読もう。

昼下がり、某海鮮丼屋で北海ちらし丼を食べたあと、 本三の喫茶店に行き、1時間半ほど新聞を読む。 ウィリアムズのMoral Luckも少し読む。 この人の触れている論点はおもしろいが、難解で長いのが難点だ。

夕方、ついマンガ喫茶へ。いろいろ読む。

夜、昼下がりに行った某海鮮丼屋でまた食事。いかん。 それから研究室へ。

復活したヒンギス、シャラポワをストレートで下す (朝日)。 すごいな。

夜中

新聞の切り抜き。産経新聞で連載している「憂ちゃんのおしえてプリーズ!」 (さかもと未明)というマンガで、 男女共同参画社会(とくにジェンダーフリーの問題)がテーマが4回に渡って 論じられていたので興味深く読んでいたのだが、 最後の回のさかもと未明氏本人によるコメントが興味深い。

「ジェンダーフリー」という言葉に、とても魅力を感じていたときがありした。 「女らしさに縛られないなんてステキ」と思っていたのです。 でも、その生き方だと何もうまくいきません。そのせいか、 結局は好きな人と離婚してしまったし、 仕事や恋もちっともうまくいきません。 逆に「女の子っぽく甘えるところは甘えてみようかな」と考えを変えたらすべて がスムーズなのです。 「女らしさ」を悪いもののように考えていたけれど、「ちっとも悪くなくてステキ!」 と体で納得しました。
男らしさ、女らしさなどの違いには、 すてきな意味があると思います。 それを見つけながら、男女が思いやり合っていける社会こそ作りたいですね。 それが本当の男女平等なんじゃないでしょうか。

2006年2月4日産経新聞

社会が作り上げた「女らしさ」の像に素直に従っていれば、 スムーズに生きられるのは当然ではないだろうか。 ローザ・パークスも、白人に席を譲れと運転手に言われたときに素直に従っていれば、 ずいぶん楽な生き方ができたかもしれない。 重要なのは、「男らしさ」「女らしさ」で何が意味されているかだ。

「まあ、happy slaveという言葉もあることだし、 満足した奴隷はほっておいたら?」

「いや、それはだめです。consciousness raisingをしなければ」

「それはともかく、例のデンマークのイスラム風刺漫画についてはどう思うの? 表現の自由の濫用じゃないの、あれは」

「まあ、ジョン・レノンも`The Beatles is bigger than Jesus'と言って 怒られましたからね。宗教をネタにするには相当覚悟が必要ですね」

「ビートルズのときはビートルズのレコードや関連商品だったけど、 今回はイスラム諸国でデンマーク製品のボイコットとか国旗が燃やされたり してるんでしょ。そりゃ一番大事なものをネタにされたら怒るのも もっともじゃないの」

「そうですね。イギリスでも現在、宗教関係に関する表現の自由を規制する 法律が検討されていて、ロウワン・アトキンソンなんかも反対に回っている みたいですが、表現の自由は一度検閲が入ると萎縮効果もあるしすべり坂にも なりうるから、やはり最大限に保障して、行き過ぎは世論による制裁を 加えるなり、適切な反論を加えるなりするのが良いのではないでしょうか」

真夜中

研究室で新聞の切り抜きをしたあと、 マンガ喫茶に行きたい欲求を振り切り、帰宅。

ラーメンを作って食べながら、ニュースを見る。 毎日精一杯生きないと、すぐに年を取ってしまいそうで怖い。がんばろう。

今日のニュース

昨日のニュース


05/Feb/2006 (Sunday/dimanche/Sonntag)

早朝

夜明け前、何か悪い夢を見て目覚める。 もう一度寝ようとしたら寝つけなかったので、 起きてみるが、寒くて何をする気にもならず、 ネットをいろいろブラウズする。

総合研究大学院大学葉山高等研究センター助教授の公募が出ている。 こないだ遊びに行ったあたりにある大学。 海が見ながら研究できそうでうらやましい。 来世でまた人間に生まれてきたらこの大学に公募を出そう:-)

早朝2

何もする気になれず。こういうときはコタツが欲しいな。腹も減った。 外はたぶんまだ0度近いのだろう。室温はようやく18度ほど。 もう一度寝てから散歩にでも行くかな。

それにしても寒い。

昼下がり

お昼まで寝てしまう。お昼は同僚の某氏と本三のダイナーで。

昼下がり、大学から上野公園を通って浅草まで歩き、 水上バスで隅田川を下って日の出桟橋へ。 上陸後、さらに日比谷まで歩いて行き、 某所で『白バラの祈り』を見ようかと思ったが、 時間が合わなかったので、ファーストキッチンで休憩してから 地下鉄で本郷に戻ってくる。今日はよく歩いた。

[kaminari]

[雷門の裏側]

何事にも裏があることのリマインダーとして。 あれ、あんまりきれいに撮れてないな。

[minato_ku]

[港区海岸一丁目]

いつかこういう住所のところに住んでみたいと思って。

真夜中

夜、研究室でしばらく新聞の切り抜き。

それから春日に行き、某マンガ喫茶。 楽しむ。ラーメンを食べ、 某ファミリーマートでU2のチケットを入手してから帰宅。

週末はよく休んで英気を養った。今週も楽しくがんばろう。

業務連絡。U2の一階席チケット(1万5千円)が一枚余っています。 この値段で買ってもいいという人はご連絡を。

Midnight, pt. 2

A: Life is boring.

B: Oh, come on, get a life.

A: I know - and I will.


06/Feb/2006 (Monday/lundi/Montag)

「君が早起きできないのは、つまるところ、君の人生が退屈だから。 そして、君の人生が退屈なのは、君がそれを十分におもしろくしようと してこなかったから。Ask not what the world can do for you - Ask what you can do for the world.」

という、声が天から聞こえてきたので、今日はいつもより1時間早起き。

朝2

定時前に出勤。

真夜中

午前中、某テキストの執筆を開始。以前作ったスライドを見ながら適当に。 いろいろ雑用もこなす。

お昼は同僚の某氏らと某13階のイタめし屋。いろいろ相談。

お昼すぎから夕方まで、アジアの臓器移植の現状についてちょっと勉強。 ひさしぶりに医図書に行き、論文のコピーもする。 図書館にもっと足を運ばないとダメだ。図書館と書籍部がもっと近くにあると いいんだけどなあ。

某教授とちょっと相談したあと、ジムに行きプール。今日はひさしぶりに 距離を意識して2キロ泳ぐ(最近は時間だけを見ていた)。最近2キロも泳いで なかったので、けっこう疲れた。毎回2キロ泳ぐように心掛けよう。

夜、同僚の某氏と某居酒屋へ。某密談。ビール、泉菊の熱澗。 よっぱらう。

帰宅。眠いので早く寝て早起きしよう。明日も楽しく生きよう。

Life is ... (you know what).

昨日のニュース


07/Feb/2006 (Tuesday/mardi/Dienstag)

今日も少し早起き。外は雪がうっすらと積もっている。

お昼前

定時出勤。

真夜中

午前中は雑用と文献検索。ようやく勉強する気が戻ってきた。

お昼は某ランチョン・セミナー。余剰胚利用と研究目的の胚作成の 道徳的違いについて。勉強になった。

昼下がり、某コースについてのミーティング、そのあと某ミーティング。 夕方、某発表二本、 そのあと某テキスト打ち合わせ。ミーティングや勉強会ばかりで疲れた。

夜、同僚の某氏と居酒屋で某密談。 生ビール(ジョッキ)、熱澗(二合)。

研究室に一旦戻ってから帰宅。もう眠い。 早く寝てまた明日もがんばろう。

今日のニュース

昨日のニュース


08/Feb/2006 (Wednesday/mercredi/Mittwoch)

今日も少し早起き。

昼下がり

定時出勤。朝、某勉強会。 お昼は同僚の某氏らとカレー。

お昼すぎ、某氏から頼まれごと。

夕方

昼下がり、某院生とシンガー本講読。動物解放とか。

首の凝りがひどい。姿勢のせいなのかな。

ちなみにLove ActuallyはDVDで持っている。

夕方、某校正を済ませてポストに投函したあと、 ジムに行きプール。クロールでゆっくり2キロ(50分ぐらい)。 それから200メートルほど平泳ぎ。慣れていないので疲れた。

購買部に寄ってから某海鮮丼屋で北海丼。

夜2

某翻訳の相互チェック、三つ目の原稿も無事終了。もう見たくないが、 まだ校正とかいろいろあるのだろう。がんばろう。

なんか今日は仕事が捗るな。仕事といっても雑用ばかりだが。 こんなことで満足しててはいかん。論文を読んで頭を鍛えよう。

夜中

新聞。 本日の産経によると、最近早起きが流行っているそうだ。 しかし、まだ5時には起きられんなあ。 あるいは、毎日夢中になれることがあれば、 3時間睡眠ぐらいで生活できるようになるんだろうか。 いずれにしろ、睡眠の質を高める工夫は必要のように思う。

メモ。 数年前に「メディアリテラシー」は重要なキーワードだと思ったが、 どうもそれだけでは解決しないようだ。 耐震偽装マンションの例に象徴されるように、 いくら市民が賢くなるといっても限度があり、 専門家の言うことを鵜呑みにせざるを得ない部分も残る。 専門家が責任を持って専門知識を提供することも必要だろう。 エリート主義と言われそうだが、 政治にしろ経済にしろ、専門的知識が増えてくると、 一般市民と「知識人」という構造は避けがたいように思う。 …ということを、最近の某名誉教授の正論や、他の産経の記事を読んで考えた。

真夜中

まだ新聞。もうすぐグラミーなのか。個人的にはスティーヴィー・ワンダーの アルバムがすごいと思う。ストーンズは今いちだったと思うけど。

真夜中2

帰宅。

2002年のチャックが開いてた話が可笑しい。 しかし、男性はみな何度かは恥ずかしい思いをしているはずだから、 これは想像以上に深刻な問題なのではないか。 開けた後しばらくしたら自動的に閉まる「自動チャック」を ドクター中松にでも発明してもらうといいのではないか。 それをユニクロが実用化してファーストリテイリングの株価が大幅に上昇するとか。

なんてことを書いていると発狂したと思われるから注意しよう。 まだ大丈夫ですので通報しないでください。

さて、そろそろ寝て明日も早起きしよう。

今日のニュース


09/Feb/2006 (Thursday/jeudi/Donnerstag)

ちょっと早起きして、定時出勤。 さて、いつまでも堕落してないで勉強しよう。

昼下がり

午前中はちょっと論文読み。 お昼は某ランチョンセミナー。 昨日のクローズアップ現代を見て、クローンES細胞捏造と研究倫理について雑談。

お昼すぎ、某翻訳の再校が届いたので、某院生も動員して少しチェック。 たいへん。来週一杯かかるかな。

真夜中

夕方から某授業。今回が最終回なので、修了証授与式などにも出席。 例によってスピーチは原稿を用意してそれを読む形になる。 演説の才を磨くには、ちゃんと暗記するようにしないとな。

授業が終わったあと、スタッフのみなとピザとビールで乾杯。 部屋を変えて日付が変わる直前までいろいろ話す。 何度も書いているが、気兼ねなくいろいろ話せる同僚がいて幸せだ。 この環境を大切にすること。

明日もがんばろう。

今日のニュース


10/Feb/2006 (Friday/vendredi/Freitag)

今日も少し早起き。これから出勤。

朝2

定時出勤。

毎日、これまでできなかったことができるようになる。これを成長と言う。

お昼すぎ

午前中、少し某翻訳の校正。某院生にもちょっと手伝ってもらう。

お昼は某スタバで。 スタバに歩いていく途中で、 Sennheiserのヘッドフォン(MX-550)がまた壊れる。これで二度目。 音が良いので気に入っているのだが、大切に扱っても4ヶ月ぐらいしか もたないようだ (こないだ交換してもらったのは9月)。

お昼すぎ、卒論生(候補)が二人来たので面談。

夕方

昼下がりは研究。というか読書。ひさしぶりに本や論文を読む気が出ている。

さきほど、散歩がてら購買部に行き、ヘッドフォンを物色する。 なぜかSennheiserのMX550がなくなっており、 代わりにMX500が売っていたので、 そちらにする。MX550に比べるとイヤホンの部分が大きすぎて、デザインもあれだが、 プラグの部分は横向きになっているので故障しにくそうだ。 色は白のものを購入。さらに調べてみると、 白のものは新製品のようだ。 というか、MX550がカタログから消えているのはやはり何か問題があったのだろうか。

功利主義の勉強を少し。 今日はもう店じまいにして、プールで泳ごう。 週末は翻訳の校正と、月曜日の勉強会の準備をすること。

「それって週末なの? もっと人生楽しめば?」

「研究者に休息はありません。き、きいっ」

「といいつつ、漫画喫茶に行くくせに…」

「漫画も勉強のうちです。き、きいっ」

「それは勉強の定義を広げすぎじゃないの」

「ち、違います。き、きいっ。とにかく、私にとってはすべてが勉強で、 人間は勉強するために生きているのです。人間は勉強以外はできないのです。 勉強してないつもりでも勉強しているのです。 利己的行為も利他的行為も結局はみな勉強なのです。 人間は自然によって勉強という王の支配下に置かれているのです」

「わけわからないことを言いだしたな。 心理的利己説ならぬ心理的勉強説か」

夜2

プールで45分ほどクロール。息を深く吸って吐く練習をしてたら、 かなり水を飲んでしまった。

臓器提供制度のサーベイ論文について

臓器提供制度のあり方に関する過去5年間の英米学術誌の動向」をアップしておく(PDFファイル)。

この論文はもともと、 サーベイ論文集を編集して出版するから何か書かないかと某名誉教授に声を かけられたので、去年の今ごろ必死になって書いたもの。 しかし、提出後、もう一年近く音沙汰がない。 某名誉教授のことだから10年後ぐらいに出版する気なのかもしれないが、 それでは論文が旬を過ぎてしまうし、間違って墓に持っていかれても困るので、 業績にはならないが今のうちにウェブに出しておくことにする。

サーベイ論文は2000年ごろに一度やってみたことがあるが、 研究方法を意識して体系的にまとめたのはこれが初めて。 まだまだ荒削りなところが多々あるが、愛着のある論文。 お蔵入りにしておくのはもったいないので、 一応ドラフトということで上げておく。

なお、この論文を書いてから某北大の某生命倫理研究会や 某東京法哲学研究会や某死生学の若手ワークショップなどでも 発表させてもらった。 今回のバージョンと同じものを去年の某日本生命倫理学会大会(2005年11月19日) でも配った。 いろいろ質問やコメントをしてくれた人たちに感謝。

今は公衆衛生倫理についても同じようにサーベイ論文を作成中だが、 たぶん脳死についても同じことをやるだろう。 同じ土俵で議論するためには、どうしても研究状況をみなが 見渡せるようにしておきたいので (たとえば、英米の脳死の議論はかなり偏った紹介しかされていないように思う)。 それが終わったら、研究状況をまとめるだけでなく、 自分の意見をちゃんと発表するようにしなければならない。

真夜中

夜、本三の某所でカレー。ちょっと買物をして帰宅し、 それから春日のマンガ喫茶へ。楽しむ。 遅くまで開いている立ち食い蕎麦を食べてから帰宅。

メモ。 研究の方は今ひとつだが、他のところでは音を立てて成長している気がする。 「改革なくして成長なし」。Well said. しかし、重要なのは経済的成長ではなく、 人間的な成長だ。

「『業績なくして昇進なし』とも言うな。君も業績を作らんと、 誰も話を聞いてくれんぞ」

「えっ、『捏造なくして業績なし』? いやいや。いやいや。 人間にはやっていいこととやっちゃいけないことがありまして…」

「だれもそんなこと言っとらんぞ!」

メモ2。みな自分のことで精一杯なんだろうか。 余裕のある人が周りを気にかけてやる必要があるんじゃないか。 花壇。ある人は「そんなことは余計なお世話だ。人は人、自分は自分で やっておけばよい」と言う。別の人は「そんなこと言ったって、 それは結局あなたが自分のためにやってるんでしょう。 他の人のために行為するなんてありえないことだから」と言う。 シニシズムと無関心。 みな、自分が大丈夫だと見せかけることに精一杯なんだろうか。 ジョン・レノンのように「助けて! 誰かが必要なんだ」とは言えないのか。

今日のニュース


11/Feb/2006 (Saturday/samedi/Sonnabend)

お昼すぎ

よく寝て、お昼前に起きる。

昼下がり

昨日のニュースを見るついでに、ついDVDで録画していた 『TOMMY』を見てしまう。 わけわからんがおもしろい。The Whoのロジャー・ダルトリーって笑い顔が 誰かに似ていると思ったら、ヒュー・グラントと同じ系列の顔なんだな。B-

夕方

昼下がり、某海鮮屋で北海ちらし丼大盛。 研究室に来て某院生に手伝ってもらい、某翻訳の校正の続き。

風が少し春めいてきた。

真夜中

夜、某氏と新宿で『フライト・プラン』を見る。 ジョディ・フォスター主演。ジョディ・フォスターの演じる女性の 一人娘が忽然と姿を消し、機長やフライトアテンダントや乗客から 精神が錯乱していると思われながらもなんとか娘を見つけ出す、 というサスペンスもの。終わりはあっけなかったが、ジョディ・フォスターの 熱演で引き込まれた。C+。

イタめしを食べてから帰宅。白ワイン(ヴェネト州のDue Uve)のボトルを約半分 飲んだので酔っぱらう。

今日のニュース


12/Feb/2006 (Sunday/dimanche/Sonntag)

お昼すぎ

お昼前に起きる。ニュースを見ながら部屋の掃除を少し。 伝書鳩(メールのことです、念のため)も少し送る。

昼下がり

本三の某喫茶店で少し新聞を読んでから、研究室へ。 まだ寒いが、日中は少し春めいて来たな。 「寒さが和らぐ」とはこのことか。

夕方

日も少しずつ長くなってきた。

`moral expert', `moral expertise'についてちょっと文献検索。 また時間のあるときにまとめてみよう(…と言っていると、 いつまで経ってもやらないわけだが)。

夕暮れ

明日の勉強会の準備。腹減った。研究室は寒いし、ひもじい。

真夜中

夜、研究室で新聞の切り抜きを少ししたあと、 某海鮮丼屋でネギトロ月見丼を食べ、マンガ喫茶へ。 いろいろ勉強になる。

そのあと、春日に行き、ラーメンを食べてから帰宅。 ニュースを見る。世の中はオリンピックで盛り上がっているようだ。

メモ。これまで、あれこれ色々と考えるのは何かいけないことのように 思っていた気がする。あれこれ考えるのは策を弄することであり、 そういうのは誠実じゃない、とかなんとか。 しかし、そういう態度は結局のところ、 何も考えないで楽することを正当化していたのではないか。 これからは自分の行なう一挙手一投足について、 その帰結をもっとよく考えるようにしたい。 そうでなければ、立派な功利主義者にはなれないだろう:-)

業務連絡。 某ユニットの入門コースの募集が始まっています。 まだ受講していない人はぜひ受講してください。 もう受講した人は(ネズミ講の要領で)同僚5人に宣伝してください。

今日のニュース


13/Feb/2006 (Monday/lundi/Montag)

少し早起きして、定時前に出勤。

最近、どうやったら毎日が楽しくなるのか--楽しく楽しくて仕方がないので、 早起きが苦にならないくらい楽しくなるのか--、と考えている。 それを考えるのが楽しいから早起きできるようになった、というのは嘘だが、 楽しいものを見つけたり作ったりする必要があるのだろう。

真夜中

今日のこと。

今日のニュース


14/Feb/2006 (Tuesday/mardi/Dienstag)

お昼前

朝から某仕事があるため、早起きして大学へ。 つつがなく勤めを果たす。

お昼前2

ついでなので博論をPDFにしてウェブに晒してアップしておく。 未熟でたいへん恥ずかしいが、 表に出していろいろ批判をもらわないと進歩しないので。 今後は修業をさらに積んで、ここにあるテーマを発展させていくつもり。

夜中

今日のこと。

真夜中

ちょっと某翻訳の校正。

エアコンのフィルターが埃で真っ白になっていたので、きれいにしてやると、 エアコンの効きがてきめんによくなった。そういうことだったのか。 こうやって電気代を無駄に使っていたわけだ。

ついでに加湿器のフィルターも埃で真っ白になっていたので掃除してやる。 この部屋には、埃発生装置がどこかにあるようだ。なんてこと言っていないで、 もっと頻繁に掃除するようにしよう。

今日のニュース


15/Feb/2006 (Wednesday/mercredi/Mittwoch)

よく寝た。今日も暖かいようだ。

それにしても、エアコンは埃を取ったら劇的に性能が向上した。 ということは、冬の間ずっと、非効率的な使い方をしてきたことになる。 電気の無駄遣い。反省。 これからはもっとマメに部屋の掃除をするようにしよう。

朝、定時出勤し、某校正を進めたあと、某勉強会。昼、某氏と某所で麦とろ定食。 昼下がり、某校正を終わらせ、某院生とシンガー本講読。夕方、 某出版社の人に会い、某校正を手渡すと、新たに校正の続きを手渡される。うう。 それからメールを書いたりボーっとしたりしていると夜になってしまう。

マンガ喫茶に行きたいところだが、耐えがたきを耐え、今晩は勉強しよう。 来週は勉強会がいろいろ入っているからなあ。

ちなみに、フリーソフトの Ref Windows 2000でも PubMedその他から直接ダウンロードができる。

真夜中

夜、某所で魚つみれカレー(辛口)を食べてから、 「なぜかしら、アクラシア」とかつぶやきつつマンガ喫茶に行ってしまう。 『クニミツの政』、最終巻まで読む。 自分にとってはちょうど旬の話だったようで、 いろいろな意味で勉強になった。

小雨の降る中、帰宅。明日は早起きしてがんばろう。

そういえば、フランス旅行の航空券(の引換証)が届いた。 近々、某氏らと一緒にJ・S・ミルの墓参りに行く予定。

「…ワイン飲みに行くんじゃろ」

「ち、違います。旅行の目的は墓参りです。 ワインはあくまで結果的に付いてくるもので、 それを目的に行くんじゃありません。 ちょうど、善行は満足という快を目的にしているわけではないが、 結果的に快が得られるという、あれと同じですっ」

「…ワイン飲みに行くんじゃろ」

「ち、違います。ワインは予見されているだけで、 意図されているわけではありません」

「…ワイン飲みに行くんじゃろ」

「じ、実はそうなんですっ」

真夜中2

めずらしく眠れなくなる。困った。

2004年の記述にある、 旧岩崎邸はいいところ。また春先にでも行ってみよう。

2002年の記述がおもしろい。

朝、歯医者に行ってきた。歯の治療自体はすでに前回で終わっていたので、 今回は歯の掃除。看護婦に歯ブラシで歯を掃除され、 「はい、お口ゆすいでくだちゃいねー」と幼児扱いされる。 人間の尊厳を激しく傷つけられた。

歯科なんとか師というのはこういう感じの人が多い気がする。

なるべく読みたい本を自由に読もう。「読まないといけない」と思うと、 なかなか読み進まないので。

なぜカルタゴはローマに負けたのか。 傭兵が多くポリスに対する忠誠心がなかったからか、 ローマほどは英雄的な指導者がでにくい社会だったのか、 はたまた経済的活動に人々がうつつを抜かしていたのか。

今日のニュース


16/Feb/2006 (Thursday/jeudi/Donnerstag)

昼下がり

今日も定時出勤。午前中はいろいろ調べものをしていると終わる。 ランチョン・セミナーでは認知症ケアにおける 「パーソン・センタード・ケア」について少し勉強。

夕方

寝不足で眠い。昼下がりは某翻訳の校正の続きなど。

夕暮れ

なんだか疲れて何もやる気が起こらず。 いかんいかん。ジムに行ってリフレッシュしてこよう。

夜、医図書に寄って依頼していた論文のコピーを受け取ってから、 プールで泳ぐ。平泳ぎとクロールを適当に40分ほど。 プールを上がると、バスタオルがなくなっていた。 というか、同じ青いバスタオルを持ってきていた人が、 間違ってオレのを持って帰ったようだ。 仕方ないので、 残っていた(明らかにオレのより古く、また洗剤の香りも違う) 青いバスタオルをもらってくる。は、腹立つ…。

外に出ると雨。傘がないのでいったん研究室に戻り、 それから某海鮮丼屋で夕食。また研究室に戻ってくる。

Stevie Wonderの`Positivity'、歌詞もリズムもすばらしい。

夜中

少し脳死の勉強をしてから帰宅。途中、郵便局に寄り荷物を受け取る。

なんだか物憂いので勉強する気になれない。 パスカルでも読んで気晴らしするか。

真夜中

疲れて何もする気にならず。

Neil Youngの新作を教えてもらう。 佳曲が多い。少し癒される。

腹が減った。中華風のおかゆが食べたい。 しかし、家には食べるものが何もない…。

メモ。結論よりもそこに至る推論が重要だ。 「実感」? 実感(=直観)による論証。 「〜はなされるべきではない。なぜなら、それは私(たち)の実感に反するからだ」。 こういう論証はどこがまずいのか。 結論が現在の社会で支持されていると述べているだけだから、まずい。

ヘロドトスのギリシア人と何とか人の死体の扱い方の話を想起すればわかるように、 「実感」はその時代の文化によって作られている場合が多いと思われる。 「その時代の文化」を重視しないわけではないが、 神聖化するのも間違っているだろう。文化に関しては、ある程度相対的な視点を 持つ必要がある(historicityのセンス)。

メモ2。なぜシンガーが脳死にこだわるのか。 それは、死の定義を変えてまでDead Donor Rule(移植によって一人を助けるために、 他の一人を--たとえその人の同意があろうとも--殺してはいけない)を墨守しよう とする姿勢が義務論のそれだからだ。正しい功利主義的態度は、 「たしかにそれは、これまでの死について考え方から言えば、 死にかけている一人を殺して、別の死にかけている一人を助ける医療だと言える。 しかし、ドナーが望んでいるのであれば、それは許されることである」 と主張することであろう。 一度ルールを変更したら、すべり坂を下ることになるというのは、 いかにもルール崇拝的な発想だ。

Dead Donor Ruleにしろ、Rule of Rescueにしろ、功利主義対義務論の争いが 最近より明確に見えるようになってきた。今後も功利主義的思考を身につける 努力を続けよう。

今日のニュース


17/Feb/2006 (Friday/vendredi/Freitag)

洗濯をしてから定時出勤。シリアルが切れていたので、 ローソンでパンを買って朝食にする。 そういえば本三の駅前にもナチュラルローソン(自然法の息子)が先日できたようだ。

真夜中

今日のこと。

今日のニュース


18/Feb/2006 (Saturday/samedi/Sonnabend)

早起き。某手伝いをしに、これから大学へ。今日もがんばろう。

昨日は本当によく食べたみたいで、 前日と比べて体重が1.5キロ増えていた。

夜中

今日のこと。

そういえば昨晩はベット・ミドラー主演のIsn't She Great? という映画を見た(数ヶ月前にDVDに録画していたもの)。 売れない女優が辣腕のエージェントと結婚後、 乳がんであることがわかる。彼女はめげずに小説を書いて成功し、 残りのわずかな人生を充実して過ごすという内容。 人生はいつまでもあると思わずに、毎日を大切に生きないといけない、 と思わされる映画。といっても、 この大事な教訓も次の日には忘れてしまうのだが…。C+

[cosplay]

[コスプレはここまで]

東京ドーム周辺にこの貼り紙が大量にあった。 普通に道を歩くと捕まるようなコスプレだったんだろうか。

今日のニュース


19/Feb/2006 (Sunday/dimanche/Sonntag)

今朝も早起き。今日も一日がんばろう。

朝から大学で某手伝い。といっても、準備を済ませたあとは隣の部屋で 明日の勉強会の準備やらなんやらの内職をしていたわけだが…。 何にしろ、今日もうまく行ったようで何より。

お昼は同僚の某氏らと赤門前でカレー。夜は別の同僚の某氏らと某海鮮丼。

夜、研究室にしばらく残って明日の勉強会の準備の続きと、 某翻訳の校正。某院生にも手伝ってもらったおかげで、あと少しで終わる。

校正で、「比較考量」とオレが書いているところを、 「比較考慮?」と編集者による朱が入っていた。 リーダーズの英和辞典で検索すると、「比較考量」はweighやcounterpoiseの 訳語として載っているが、「比較考慮」というのはない(Googleでは出てくるが)。 「比較考慮」というのはちょっと変な日本語の気がする。 「比較衡量」というのが一番正しい気もするが、これもリーダーズにはない。 広辞苑にはどちらもないが、「考量」というのは「考慮」と同じ意味のようだ。 う〜ん。

夜中

某翻訳の校正が済んだので、マンガ喫茶に立ち寄りたい欲求を振り切って帰宅。 たまには机に座ってゆっくり新聞でも読もう。DVDに録画したままの映画も いつかは見たいんだけど、その「いつか」はいつ来るのやら…。

話は変わるが、今月もすでに家計簿は赤字。 大量の臨時収入が入ってこないかぎり、大赤字になりそうな予感がする。 そういえば、今月は家賃の他に更新料も払わないといけないんだよな。 なんでいつまで経っても 黒字にならないんだろう…。 来月こそはがんばろう。

真夜中

昨年の記述(研究の来し方行く末) を読んで、 humbleな気持ちになる。 今年もいろいろな人に助けられて、 研究生活を続けている。 まがりなりにも博士号を取得したので、 今後はこれまで以上に精進すると同時に、 まわりの人を助けていかなければならない。 「朝眠いとか甘えたことを言っていないで、しっかりがんばろう」 と去年のオレでさえ言っているのだから、 ちゃんと毎日早起きして研究しなければ。

今日のニュース


20/Feb/2006 (Monday/lundi/Montag)

地震で目覚めた気がする。朝食を食べながら昨夜のニュースを見てゆっくりする。

今日から一週間、まじめにフランス語を勉強しよう。

夕方

朝、定時出勤し、午前中は雑用と、某校正の見直し。 お昼は雨が降っていたので、同僚の某氏と13階でパスタ。 お昼すぎからまた雑用。昼下がりは某ケースについて議論したり、 いろいろ相談したり。 そうこうしているうちにあっという間に夕方になってしまう。

真夜中

夜、某政治哲学研究会。 アーネソンのグローバルジャスティス論(ネーゲルの言うPolitical Conception of Justiceの立場の批判)を検討したあと、 James Turner Johnsonという人の正戦論(The Just War Idea)についての 論文を途中まで。この論文の前半は(おおざっぱだと思うが)正戦論の歴史を 勉強するのにちょうど良かった。

そのあと、研究会の連中と某居酒屋で飲み会。 よく食べる。黒ホッピーと、まろ甕(芋)のお湯割りを一杯ずつ。

帰宅すると、万歩計の歩数が足りないので、 エルトン・ジョンを聴きながらしばらく散歩。 そういえば、今までエルトン・ジョンのCDを持ってなかったので、 今日入手したんだった。

今日のニュース


21/Feb/2006 (Tuesday/mardi/Dienstag)

よく寝て、定時出勤。今日も一日がんばろう。 精神という名の畑をせっせと耕すのだ、とか言って。

お昼すぎ

午前中は雑用でつぶれる。ランチョン・セミナーでは新聞記事 (フランスの顔面(部分)移植、ベティ・フリーダン追悼記事)など。

ベティ・フリーダン(Betty Friedan, 1921-2006)は、 スミス・カレッジを1942年に首席(summa cum laude) で卒業したあと、カリフォルニア大学バークリー校に進んだが、 心理学講座のフェローのポストのオファーがあったとき、 「彼氏より優秀だということになると困る」ので辞退したんだそうだ。

ついでに、マーチン・ルーサー・キングJrの奥さんのコレッタ・スコット・キング (Coretta Scott King, 1927-2006)も最近亡くなったので追悼記事があった。 1980年代の終わりに彼女が、 キング牧師の誕生日(1月15日)を国民の祝日にしようと努力したとき、 これを嫌がる保守陣営がキング牧師の浮気の話などに関する FBIの調査を持ち出してきて話を頓挫させようとしたが、 彼女は挫けずにがんばって祝日を作ったそうだ。 どういう心境だったんだろうか。

それはともかく。お昼、某出版社に校正原稿を渡す。 もうあと少しで出る予定。

[animal_mate]

[どうぶつメイト]

お昼すぎ、某テキストの原稿書きを少し。 昼下がり、某ミーティング。そのあと、ちょっと本三のドラッグストアに行き、 いろいろ買物。 もうすぐ(動物解放論の)シンガーに会える予定なので、 「どうぶつメイト」という、動物の絵がプリントされているビスケットを 買っておく。食べてくれるかな…。

(冗談です、念のため。 あまりのブラック・ユーモアぶりに自分でも少し恐くなりました)

夕方から某テキストのケース検討会。そのあと、某テキストの基礎編の相談。 今日の仕事が一通り終わったあと、プールに行って35分ほどゆっくり泳ぐ。

某購買部で夕食を買ってから研究室に戻ってくる。 食事をしたら新聞の切り抜きをしよう。

夜中

新聞の切り抜きをすべきなのだが、なかなか進まず。

そういえば、今週土曜日夜に東京にいる倫理学関係者の人、 連絡してくれたら飲み会の場所を押さえますのでご一報を。

真夜中

万歩計を自宅に忘れてきたので、日付が変わる前に帰宅し、 1時間ほど後楽園や小石川のあたりを散歩。 少し汗をかいて帰宅する。今日はよく運動した。

今日のニュース


22/Feb/2006 (Wednesday/mercredi/Mittwoch)

夜中

今日のこと

そろそろ時計が2月22日22時22分。どうでも良いわけだが。

真夜中

まだ研究室。ひさしぶりに新聞を読んでいる。

真夜中

帰宅。DVDレコーダーのハードディスクが一杯で、今日のニュースがとれてなかった。 やることが一つ減り、ちょっとほっとする。

お茶を飲め」、おもしろい。

そういえば、昨夜散歩しているときに、黒猫が目の前を横切った。 よくある気がするのだが、記憶のバイアスなんだろうか。 黒猫以外の猫が横切ったときも記録しておくようにしよう。

今年の抱負をすっかり忘れていたが、雑用は引き受けないこと。 忘れないように、ときどきマントラのようにつぶやくようにしよう。


23/Feb/2006 (Thursday/jeudi/Donnerstag)

普通に起きる。これから出勤。

Free your mind and...

お昼前

定時出勤。朝は新聞。 もうちょっと早く出勤して早目に新聞を読み終えるようにしよう。

真夜中

Bonsoir. 今日何があったかというと…。

今日のニュース


24/Feb/2006 (Friday/vendredi/Freitag)

ちょっと起きるのが辛かったが、シャワー、朝食、ニュース、洗濯を終えてから、 定時出勤。今日は午後から雪が降るそうだ。

Break on through (to the other side). 最近、iPodのプレイリストを いろいろ使いわけて、意識的に元気が出るような曲を集めたり、 寝る前に聞くのに良い曲を集めたりしている。 薬じゃなくても音楽でかなり気分を「作れる」気がする。

アンガジュマン。 「『身に起こることを受け入れるのではなく、身に起こることを引き受けること』と。 状況に対する受動性から能動性への転換、これがアンガジュマンという サルトル用語の誕生点である」 (『実存主義とは何か』人文書院、海老坂武解説13-14頁)。かっこいいなあ。 自分の身の回りで起きていることに支配されるのではなく、 逆に支配すること。スケジュールの奴隷になるのではなく、 スケジュールの管理をすること。いやいや仕事をやるのではなく、 「さあ、もう一度」と言って立ち向かっていくこと。運命を引き受けること。 主体性。気持ち次第だというと極端になるが、 人間に偉大さというのがあるとすれば、 どんなに悲惨な状況でもこの能動的態度に転換できることにあるのだろう。

当時の三文ジャーナリストのペンを借りて実存主義者の像を描くと、 次のようになろうか。
実存主義者とはパリのサン・ジェルマン・デ・プレ界隈にたむろしている 若者で、彼らはこの界隈にある安ホテルを転々と渡り歩いている。 ホテル代はふみたおすのでついに泊まるホテルがなくなるが、 するとバーやキャバレに行って夜を明かし、 トイレに落書を書きなぐる。 男は髪の毛をもじゃもじゃにしているか、 前額にはらっと長髪を垂らせている。ワイシャツは夏も冬も おへそのところまで開いている。女は髪の毛が長く肩までかかっていて、 お化粧はまったくしていない。そしてポケットにはいつもネズミを飼っている。 女も男も好みの色は黒で、いつも黒い服、黒いシャツを着ている……。

(『実存主義とは何か』人文書院、海老坂武解説2頁)

サン・ジェルマン・デ・プレに行って実存してこよう。 「ほら、君が実存主義者だったらこのグラスについても語れるんだよ、 そしてそれが哲学なんだ!」とか言って青ざめることにしよう。

お昼すぎ

午前中は新聞を読んでいるとあっという間に終わってしまう。 ちょっと雑用を済ませて、同僚の某氏と某所で定食。

某教授の最終講義の知らせが届く。その日は別の研究会を予定していのだが、 流石に行かないわけにはいかないので、 研究会をずらすか、最悪休んででも京都に行くつもり。

昼下がり、何もする気にならないので、イスに座って寝てみたり、 法哲学の勉強をしてみたり、旅行前の雑用を片付けてみたり。

夕方、某教授と某翻訳について少し相談。これで本当にあともう少し。

メモ。倫理学者のできることとは何か (What can a poor ethicist do, except...what?)。 やはり一つは誤った推論を正すことなのだろう。 またもう一つは、規範についての思考にも、 体系性が必要であることを知らせる必要があるのではないか。 (どうあるかという)記述理論についての専門家も、いざ(どうすべきかという) 規範について語り始めると、とたんにナイーブになる。 記述については厳密な統計調査を行なったりするのに、 規範については好き勝手言えるように思っている。 もちろん倫理学者はよく批判されるように、 記述(事実)に疎い場合が多く、a-historical, a-cultural, a-sociologicalだったりするわけだが。

メモ。「人間の尊厳さ」という表現をふと目にする。何がおかしいのか。 形容詞を名詞にするときに、「い」→「さ」と変えればよいが(赤い→赤さ、など)、 尊厳は「尊厳い」という形容詞ではなく、名詞なので、そういうわけにはいかない のだろう。 では、「立派」→「立派さ」は? これは「立派な」という形容動詞なので、 この場合も「さ」を付ければ名詞化できるのだろう(おごそかな→おごそかだ、など)。 しかし、「尊厳」は形容動詞ではない。

メモ。「科学は中立で、使い方によって良くも悪くもなる」。なるほど。 「銃は中立で、使い方によって良くも悪くもなる」。なるほど。 「戦争は中立で、使い方によって良くも悪くもなる」。 これは功利主義的にはおかしい。 戦争が本質的に苦痛を生み出すものであるかぎり、 刑罰と同様、基本的には望ましくないものであり、 何かoverridingな理由がなければ正当化されない。 そう考えると、銃も基本的には同じだ。 撃たれたものが快楽を感じる場合がないかぎりは。 `Guns don't kill people. People do.'というフレーズが非常に頭に残っているが、 `Atomic bombs don't kill people. People do.'だとどうだろうか。 危険な爆弾や毒薬や銃は慎重に管理すべきだということにならないだろうか。

メモ。「倫理が必要だ」と声高に叫ぶ人の一部は、「徳が必要だ」という意味で 言っているのではないか。noblesse oblige. 専門家には高い徳が求められる。 もちろん、普通の人に向けて「倫理が必要だ」と言っている場合もあるが。

メモ。「脳死・臓器移植は、『早く脳死患者が出てほしい』というあさましい 考えを人々の心に生みだし、人心を荒廃させるので認めるべきではない」。 同じ論理で、遺産相続も禁止すべきことになる。 また、『私が教授に早くなれるように、教授が病気か交通事故で死んでほしい』 というあさましい考えを助教授の心に生み出し、人心を荒廃されるので、 大学のポストも全廃すべきである。etc.

真夜中

夜、新聞の切り抜きを少ししてから研究室を出て、 本三の某所でカレーを食べてからマンガ喫茶へ。 とくに読みたいものはなかったが、まあリラックスできた。 カレー屋を出たときには雨に少し降られたが、 夜中にマンガ喫茶を出たときにはすでに上がっていた。

実は去年の12月ごろから投資信託を少し始めたのだが、 おかげで経済について少しずつ関心が湧いてきた。 金が賭かっていないと真剣にならないというのは本当だな。

赤ペンで点を打つというのは、 今でもよくやっている。鉛筆があるときは鉛筆でやるときもある。 そのうちスーラのように点描画ができるようになるかもしれない。

真夜中2

「いやはや、とんでもないことだ! この若い研究者は、 研究室に籠もりきりで、まだ何も聞いていないのだ。 近代が終わったということを」

「え、それは初耳です。本当に終わったんですか。いつ終わったんですか。 じゃあ今の年号は何ですか。え、『ポストモダン』? じゃ、 ポストモダンの次は何になるんですか。 え、『コンポストモダン』ですか? 知らないうちに世の中はどんどん変わって いくんですね」

メモ。それにしても、最近の英米の倫理学の論文は、 「わたしの立場はこうです。それに対しては、 従来からかくかくしかじかの三つ反論があり、 それらに対して、わたしはかくかくしかじかと答えますが、 それに対しても、また三つの反論があり…」と続いていくので、 どうにも退屈というか、味気ないというか。引用をしすぎると「権威に訴えている」 と言われ、しなさすぎると、今度は「剽窃ではないか」と疑われる。 せちがらい世の中だ。論文の書き方も今の姿が最善であるかどうかはわからず、 historicityを意識する必要がある(「論文の書き方の歴史」という研究は おもしろいだろうな)。ある程度「型」が必要なのはわかるが、 型にはめられて窒息しないようにしなければならない。 自由の空気を吸うようにしよう。Free your mind. Express yourself.

今日のニュース


25/Feb/2006 (Saturday/samedi/Sonnabend)

昼下がり

朝遅くまでよく寝る。8時間睡眠を取ると良いようだが、 睡眠の質をもっと良くすれば睡眠の量は減らせるんだろうか。 いずれにせよ、起きている時間を有効に使うことも考えねば。

お昼は某スタバで。しばらく功利主義関係の本を読む。

メモ。「個々の意思決定においては功利主義的思考は用いない」 という間接功利主義だと、保守的になってしまわないのかな。 そうでもないのかな。 「功利主義的なimpartialな思考を十分にできる状況でないと使わない」 という格律はたしかに功利主義的に正当化されそうだ。 あ、格律(maxim)という言葉がいいな。功利主義的にはどのような格律を 持つことが正当化されるか。この発想で自分の生活を見直すこと。

某スタバが混んできたので、研究室へ。今日は二次試験の一日目のようだ。

昼下がり2

真面目に勉強中。

USBメモリが行方不明。困った。

夕方

真面目に勉強。

あれ、今度は某図書室のカギが見当たらない。困った。

真夜中

上のUSBメモリとカギは無事に見つかった。

夕方、地方から上京してきた:-)倫理学関係の人たち数名と水道橋のあたりで飲む。 ワイン。 なかなかフルボディでザラっとした舌ざわりの赤ワインには出会えない。 フランスでワインについても勉強してこよう。

誕生日だというので花をいただく。 いろいろな方々からもメールをいただく。感謝。 記憶が確かなら、32才になったはず。とりあえずあと8年は全力で生きよう。

真夜中2

寝ようかと思ったが、腹が少し減ったので、 春日でラーメンを食べてしまう。

明日は早起きして勉強すること。

今日のニュース


26/Feb/2006 (Sunday/dimanche/Sonntag)

お昼

早起きするつもりが、朝遅くに起きる。雨。

某ファミリーマートでJamie Cullumのチケットを入手してから研究室へ。 楽しみだ。

真夜中

今日のこと。

酒を飲んで吐いたのは昨年の今日が初めてだと思う。 今年はそういうことのないよう、気をつけよう。

今日のニュース


27/Feb/2006 (Monday/lundi/Montag)

早起き…したが、持ち前のimprudentさを発揮して、予定の京成特急に 乗り遅れる。unbearable weakness of the will. これは自分らしいが、 autonomousな決定と言えるのか。

電車に乗っていると、昨日のウィスキーが完全に代謝されずに まだ少し残っているようで、気分が悪い。これが二日酔いか。

朝荷物を急いでまとめたので、きっと何かessentialなものを忘れているだろう。 歯ブラシとシャンプーなどは空港で買うこと。

メモ。経済的合理性、目的合理性。われわれは合理性ばかりを追求しているだろうか。 経済的合理性を追求しすぎれば「けち」、 目的合理性を追求しすぎれば「非人間的」と言われる。 経済的合理性も、目的合理性もほどほどに追求するのが「合理的」と言われる。 第二階の合理性。

そういえば、京成上野で京成ライナーが一番早く成田に着くかと尋ねると、 この時間だと特急が一番早いと言われたので、ホームに下りていくと ちょうど普通が出そうだったのでそれに乗ってしまった。青砥で快速に乗り換えた。 まったく合理性とは無縁の世界で生きているような気がする。 これじゃいかん。

朝、冷蔵庫に残っていたミネラルウォーターと野菜ジュースをがぶ飲みして お腹をこわしたのも不合理だ。なんなんだろう。 帰結が十分に予見できてないんだよな。 非常に弱いヘッドライトを付けて暗闇を走っているというか。 もっと強い光が必要だ。

(日本時間で)夜

大遅刻で成田空港へ。 先に並んで待っていてくれた某氏と落ち合い、 無事に搭乗。飛行機ではよく寝てから、 ミルのAutobiographyをゆっくり読んでみたり、 映画を少し観てみたり。

Pride and Prejudice

キーラ・ナイトレイ主演。英語が聴きとれないところが多かったが、 まあなんとなく筋はわかった。 今も昔も結婚というものは難しいものだ、とか、 偏見は真実を見えなくさせる、とか、ありきたりなことを考えながら観る。 映像がきれいだったので、大画面で観た方がよかった。 キーラ・ナイトレイはどうもgraceが足りないように思う。 江戸っ子ちゃきちゃき娘という感じなんだよな。 あれ、「ちゃきちゃき」というのは嫡々から転じたものなのか。C+

さて、いいかげんにフランス語の勉強をしなければ。

(日本時間で)夜中

だめだ、フランス語難しすぎ。どう考えてもinternalizeできそうにない。 (語学はmemorizeするだけでなく、internalizeする必要がある。 しかし、まずはmemorizeか→ハートがルールについて言っていることと 比較せよ)。

(フランス時間で)夜中

今日のこと。


28/Feb/2006 (Tuesday/mardi/Dienstag)

早朝

フランス時間では早朝だが、日本時間ではお昼すぎに目覚める。よく寝た。 フランスgrand tour二日目。 今日は見聞を広めるためにパリを散歩することにしよう。

結局二度寝してしまい、8時に起きる。大通りに面していて朝はうるさく なるのが早いので、早目に寝た方がよさそうだ。

無線LANが結構入っているので、ネットにはつなげることがわかる。


KODAMA Satoshi <kodama@ethics.bun.kyoto-u.ac.jp>
Last modified: Sun Dec 29 12:26:19 JST 2013