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KODAMA'S (NEW) WORLD

生命倫理学では様々な研究や活動が行われているが、 理論的・抽象的な議論が多く、 実際の問題解決に資することが少ないように思われる。 どうしたら問題が解決するのか、という提案が少ないし、 提案があったとしても現実的ではないことが多いのではないだろうか。

---菱山豊『ライフサイエンス政策の現在』


昨日 / 明日 / 2016年11月 / 最新 / はてな

この日の出来事


29/Nov/2016 (Tuesday)

夜中

少し早めに起床。某予習。朝、髭剃り、朝食、朝刊。

朝、娘を保育園に送ったあと、大学へ。午前中はゆっくり某予習。

お昼は少し早めに中央購買部でパンなど。

午後も某予習。第二演習は休講に。

夕方、某全学講義。嘘を付くことの続き。次回こそ安楽死の話を。

夜、一服してから娘を迎えに行く。夕食。新聞、週アス。

夜中、娘とちょっと散歩がてら買い物。 それから娘と風呂。散歩で体を冷やしたのか、お腹の調子を悪くする。 もう寝よう。


29/Nov/2013 (Friday/vendrei/Freitag)

某講義、某西田遺墨展、東京駅で飲み会など

定時起床。髭剃り、ゴミ出し、朝食、朝刊。娘は体調不良ということで保育園 を休み、某妻が面倒をみることに。感謝。

朝、旅行の準備を一通りやってから大学へ。午前中は某英文講読。ラッセル。 中世の芸術の話など、教養がなくてあれ。

お昼は西田遺墨展を見に行く。博物館員の方の説明も聞けて勉強になった。そ れから百万遍でカレー。

お昼すぎ、某英国人に某翻訳でわからなかったところを質問。昼下がり、某応 用倫理演習。CSR。

夕方、いったん帰宅して急いで京都駅へ。スーツケーツは某妻に送ってもらう ことに。新幹線で東京へ。車内ではひたすらメールの返事。

夜中に東京駅に着き、新丸ビル内で某先生らと食事。歓談。深夜まで。終電で 某氏らと新大塚に戻ってきて、ホテルにチェックイン。まもなく就寝。長い一 日だった。


29/Nov/2012 (Thursday/jeudi/Donnerstag)

逃避活動、院生の指導など

定時起床。娘とFaceTimeしながら朝食、朝刊。シャワー。

午前中は研究室で新聞と雑用。新聞データベースで幸福とか夢について調べた り。ぼーっとしていると午前中がすぐに終わるので、もう少し早めに大学に行 くようにしたい。しかし、そのためにはもう少し早めに寝なければ。

お昼過ぎ、少し遅めに学外の喫茶店で昼食。

昼下がり、某先生のところの院生の研究相談。夕方、某院生の指導。

夜、某リバイズ作業をするはずが、逃避して雑用。夜遅めに中央食堂で夕食。 その後もメールのやりとりなど。

夜中、歩いて帰宅。それから真夜中まで雑用したりメールしたり。もう寝るべし。


29/Nov/2011 (Tuesday/mardi/Dienstag)

普通の日

定時起床。髭剃り、朝食。

今朝も娘を保育園に連れて行き、それから大学へ。午前中は某図書館で勉強し たり雑用したり。

お昼前にコンビニに寄って昼食を買い、お昼はランチョンセミナー。国連総会 で、慢性疾患がとりあげられたことについて。

お昼過ぎ、しばらく雑用など。昼下がり、某ミーティング。

それから夕方まで研究会。修論生や卒論生の発表など。

夜、院生の指導をしてから帰宅。夕食。

夜中、娘を風呂に入れ、食器を洗う。まだいろいろしないといけないことがあ るが、もう寝るかな。お腹の調子が少し悪い。


29/Nov/2010 (Monday/lundi/Montag)

真夜中

朝、定時起床。シャワー、朝食。定時出勤。

午前中は某申請書類を仕上げ、某購買部で(他人の名前の)印鑑を購入し、 捺印してから簡易書留で郵送(注。事前に同意はもらっています。念のため。しかし、 印鑑というのは何のためにあるのか)。弁当を買ってから研究室に戻ってくる。 そのあともしばらく雑用。

お昼は某コモン・ルームで。研究室に戻ろうと廊下を歩いていたら、 『健康格差と正義』を読みましたと声をかけられる。 何かの刺激になっているようで、ありがたい話だ。

昼下がり、さらに少し雑用をしたあと、久しぶりに某図書館に行き、 勉強会の準備。日が暮れるまで。ちょっと寒かったが、 やはり図書館は勉強が捗るな。

某購買部でビールなど買い物をしてから、夜は某政治哲学研究会。 拙い報告をする。

夜中、本三の居酒屋で飲み会。歓談。真夜中に帰宅。

新聞を読んでいないが、もう寝なければ。一日は短い。


29/Nov/2009 (Sunday/dimanche/Sonntag)

真夜中

朝、なんとか起きる。シャワー、シリアル。朝刊。

お昼前に大学へ。少し功利主義アワー。脳科学とか。

お昼すぎ、後楽園で某妻博士と待ち合わせて、 ズボンとクツを購入。マイケル・ジャクソンのCDも一枚衝動買いする。 昼食も済ませる。 それから大学まで歩いて行き、正門のところで黄色になった銀杏を見て別れる。

昼下がりから夜まで、研究室でいろいろ勉強というか資料の検索。 帰る前に一瞬寝袋に入る。

夜、夕食。それから二階の勉強部屋に移動。 勉強部屋の椅子の上に立って物を片付けようとしたところ、 椅子が動いてバランスを崩してしまい、 あえなく床に落下する。とりあえず自分は無事だったが、 買ってきたばかりのマイケル・ジャクソンのCDケースが大破する。 すみません、MJ。合掌。

それから功利主義アワー。某妻博士に話を少し聞いてもらう。


29/Nov/2008 (Saturday/samedi/Sonnabend)

真夜中

朝3時に起き、山手線の始発に乗って新橋に行き、 羽田空港から博多へ。午前中の有効利用。

地下鉄を乗り継いで某大学へ。某学会に参加。某院生たちの報告を見届ける。 評議員会にも参加。某特別講演も真面目に聴く(ちょっと居眠りしたが)。

昼下がり、某シンポジウムは失礼して、某テープ起こしの編集作業。 9割方終了する。そのあと、喫茶店で某院生と反省会。

夜、某懇親会に出席。この学会は懇親会の出席率が悪い。 主要人物が懇親会に出ないと、その人に挨拶したい他の人も出なくなって、 結局懇親会の意味がなくなる。懇親会というのは合理的選択の問題だ。

そのあと、天神に移って、某先輩や某院生たちと飲み会。 日本酒や芋焼酎を飲みながら歓談。

ラーメンを食べようとしたが、よい店を見つけられず、断念。 地下鉄で博多駅に戻ってきて、ホテルにチェックイン。疲れたのでもう寝よう。

メモ。社交。慣れていないと、言うべきことを言わなかったり、 言うべきでないことを言ってしまったり。


29/Nov/2007 (Thursday/jeudi/Donnerstag)

定時に起きて、ゴミ出し、シャワー、朝食。 コーヒーを作りすぎたので、朝食後にコーヒーを飲みながら自宅で朝刊を読む。 それから定時出勤(少し遅刻)。曇り。

メモ。名誉欲。黒子に徹すること。

昼下がり

朝、いろいろ調べものなど。

お昼、某ランチョン・セミナー。移植関係。 このランチョン・セミナーも、週2回で始めてからそろそろ2年経つ。 偉いものだ。そろそろ世話人を誰かに交代してもらうかな。

お昼すぎ、いろいろ雑用。疲れる。首も凝った。あとでジムで筋トレをしよう。

真夜中

今日のこと。昼下がり、調べもの。夕方、 某氏が来訪したので終末期医療について議論。 そのあと、某院生と某相談。別の某院生の論文指導も少し。 今日は一日よく勉強した。

ジムには行けず。夜、少し遅目に帰宅。 夕食をとったあと、少し物書き。

現時点では明日の非常勤の準備はぜんぜんできていない。 う、どうしようか…。

真夜中2

夜更しして、少し非常勤の準備。まだまったく終わっていないが、寝るか…。


29/Nov/2006 (Wednesday/mercredi/Mittwoch)

なんとか起きる。ひさしぶりに晴。

今日か明日にはプールに行きたいのだが…。

真夜中

今日もあっという間に一日が終わってしまった。 毎日ローラーコースターに乗ってるみたいだ。

肩こりがひどい。プールに行けば治るはず…。

今日のニュース


29/Nov/2005 (Tuesday/mardi/Dienstag)

お昼前

なんとか起きる。早く大学に行かねば。

お昼すぎ

ひさしぶりにMeadowをいじってみたり。Meadow2.10を入れてみる。 どうしても起動時のディレクトリが~/homeにならないという初歩的な悩みを かかえていたが、ショートカットのプロパティで作業フォルダをC:\homeに すればよいのだった。何もかもすっかり忘れているので、 またちょっと勉強するようにしよう。

昼下がり

本三の喫茶店へ。Meadowが使いやすくなったので快適。

確定RETを押したときに一緒に改行しないようにするには、
(setq skk-egg-like-newline t)
とする。これだけ調べるのに、infoで10分以上やり方を探した。 もうすっかり忘れている。infoその他を読んで勉強しなおそう。

HTML-HELPER-MODEもこれまで使っていた古いものとキーバインドがかなり違うので 戸惑うが、まあこれもがんばって覚えよう。

あら、喫茶店でメタ倫理の勉強をするはずが、 Meadowの設定をいじっていると何もできなかった。 まあ、良い気分転換になったので良いか。

昼下がり、某ミーティング。すぐに終わる。 夕方、某研究会。

さて、明日の授業の準備をしないといけないわけだが、 その前にまず泳ぎに行くか。

夜2

というわけでプールへ。50分で2キロちょい。 キックはあいかわらず2ビートだが、なるべく強くしてみている。 キックが強いと最初は速いのだが、鍛え方が足りないため、 1キロ以降はあまりスピードが出なくなる。

サウナに入ってからシャワーを浴び、 ひさしぶりに某海鮮丼屋で戻り鰹丼の大盛りを食べてから研究室へ。

メモ。自分に厳しくなくてはいけない。 初心にかえってきちんと勉強しよう。 先に進むには、たえず足腰を鍛えていないと倒れてしまう。

そういえば、河出書房の『世界の歴史: ギリシア』という 浪人生のころに読んでいた本を、 こないだから眠る前に少しずつ読み進めていたのだが、 先日やっと読み終わった。 アテネやスパルタ、あるいはペルシアやマケドニアは、 なぜ国家としての勢力を伸ばすことができ、 またなぜ衰退していかなければならなかったのかということを、 学問分野の興亡と重ね合わせながら読んでいたら、なかなかおもしろく読めた。 歴史書というのはこういうことを考えながら読むものなんだろう(たぶん)。

それにしても、本当にアレクサンドロス大王というのは考えがぶっとんでいる。 シンガーの本の名前ではないが、「一つの世界」を作るという野望に燃え、 それを数年でほとんどなしとげてしまったんだからすごい。 要地にはギリシア人の都市を作り、その後数世紀に渡るヘレニズム文化の 土台を作った(アメリカもイラクに「アメリカーナ」とかいう町をたくさん 作るとどうか。いや、ハリウッド映画やマクドナルドで世界を支配しているわけか)。 経済も政治もグローバル化させ、 コスモポリタンな思想(ストア、エピクロス、その他)を生み出した。 しかし、世界征服をやるだけやったらサウジアラビアに遠征途中に さっさと死んでしまったため、帝国は分割してしまった。 もうちょっと長生きして、後継者や制度作りに励んでいたら どうなっていただろうか。

次はローマ。比較的長続きした秘密について考えてみたい。

真夜中

真面目に明日の授業の準備中。 近いうちにメタ倫理についてテキストを書かないといけないので、 授業を何度かやって、わかりやすいものになるようにしたいが…。

真夜中2

まだ準備が完全には終わってないが、ラーメンを食べたいので帰ろう。

メモ。倫理的相対主義について。「あなたはそういう立場だから、 そういうお考えなわけで、わたしはこういう立場だから、 こういう風に考えるわけです。立場が違うんだから、 意見が違うのも当然ですよ」。 これは、なぜ意見が違うかの説明であって、 互いに異なる意見のいずれかが正しいか、間違っているかという問いは まだ開かれている。 たとえば、「プトレマイオスは、当時の天文学の進歩具合からすれば、 太陽が地球のまわりをまわっているという意見を持ったのはあたりまえであり、 現代の進んだ科学を知っているわれわれが、地球は太陽のまわりをまわっている という意見を持つのはあたりまえですよ。時代や世界観が違うんだから、 意見が違うのも当然ですよ」と言う人がいたとする。 しかし、これは、 プトレマイオスとわれわれの両方の意見が正しいということを意味しない。

真夜中2

春日でラーメンを食べてから帰宅。

こないだからずっと、テレビのリモコンの利きが悪くてこまっていたのだが、 電池を替えたらすぐに直った。そういうことだったのか。

真夜中3

ニュースを見てから、授業の準備の続き。だいたい準備が終わったので、 これからぐっすり寝よう。

今日のニュース

昨日のニュース


29/Nov/2004 (Monday/lundi/Montag)

真夜中 (午前)

衝撃のマッサージ椅子

ホテルの大浴場に行き、 風呂に入る。風呂はなんてことなかったのだが、 風呂で温まったあとに脱衣場にあったマッサージ椅子を人生で初めて使い、 衝撃を受ける。こ、こんなすごいものがあったのかっ。

これまで、 電気屋でヨダレを垂らしながらマッサージ椅子に抱擁されている人々を見ると、 「あらまあ。なんてみっともない」と軽蔑していたのだが、 今回自分でやってみて、 快感のあまり、危うくヨダレが出そうになった :) 道理でマッサージ椅子が売れてるはずだ。 自宅が狭くなければ、オレも一台買っているところだ。 研究室にもあるといいのだが。

風呂に入っているときは人間の尊厳についてあれこれ考えていたが、 マッサージ椅子に抱擁されているあいだは、 日本の技術ってすばらしいなとか、 これが一家に一台あれば寿命が延びるだろうから、 厚労省のイニシアティブで安く購入できるようにしてくれないかなとか、 マッサージ椅子開発に関するプロジェクトXはもうやったのかなとか、 きっと開発の途中でたくさんのスタッフが首の骨を折ったりしたんだろうなとか、 そんな愚にもつかないことを考えていた。

あ、これはノージックの快楽機械ではないかっ。 これまでどうもこういうマッサージ椅子のような機械を 使うことにうしろめたさを感じていたのは、 やはり快楽機械だという意識があるからだろうか。 いや、快楽機械けっこう。もう尊厳も何もありません。 ブタになってもいいからマッサージ椅子に身を任せます。

というわけでしばらく快楽に溺れていると、 体が冷えてきたので(冷えるまでやってるバカ)、 また風呂に入ってから部屋に戻ってくる。 夜はデーロンの勉強をするはずだったのだが。まずい。

今日やること


29/Nov/2003 (Saturday/samedi/Sonnabend)

早寝遅起き。お昼ごろに起きて、昼食は某香港料理屋で。

喫茶店でしばらく新聞を読んだあと、雨の中大学に来る。 勉強しなければ。

新聞でステラ賞というのを知る。 1992年にステラ・リーベックという婦人が、 熱すぎるコーヒーがヒザにこぼれて火傷をしたことに対してマクドナルドを訴えて 勝訴した判例を記念して、 毎年同じような米国らしい可笑しな訴訟に対して賞を与えているそうだ。

夜2

勉強中。

夜3

本郷通りにある韓国料理屋で晩ごはんを食べてから、 ふたたび大学で勉強中。雨は止んだようだ。


29/Nov/2002 (Friday/vendredi/Freitag)

お昼

朝起きてレポートの採点。時間がない。

昨日の晩ごはんは鮭、冷奴、ブロッコリ、味噌汁、海苔、梅干しなど。

昼下がり

ようやくレポートの採点が終わり、ガーリックライス。

さて、行かねば。

机に向かっている時間…2.5hr
今日の勉強時間…2.5hr
マルクス係数…0


29/Nov/2001 (Thursday/jeudi/Donnerstag)

真夜中 (午前)

カレーを食べる。あと一食分残っている。

昨日の朝刊読む。 ニュージーランドの首相ヘレン・クラークは美人だ。 日本の政治家もより一層の若返りが期待される。

何でも米国テロにかこつけて言い訳することを「オサマ・エクスキューズ」 と言うらしい。いろいろ想像力が働くが不謹慎なのでやめておこう。

「賞というのは一生懸命やった結果を認めてもらうものだ。 取りに行くものではない」という野依良治の主張について。 以前も書いたかもしれないが、なぜ取りに行ってはいけないのか。

これが単に野依氏の美学だとしたら、 単なる意見の表明なので納得できなければ無視したらよい。 賞を取りに行くと「卑しい」と非難されるという意味なら、 スポーツ選手の大半は卑しい人種であることを認めると思われる。 賞金は取りに行くものではなく努力の結果を認めてもらうためのものだ というのはどうにも偽善くさい。

もう一つ思いつくのは、 快楽のパラドクスと同じで、 「ノーベル賞を目指して研究したらかえって賞を取れなくなる」 ということを述べていると解することもできる。 しかし、こう解釈したとしても、 どの程度根拠のある発言なのか謎である。

真夜中2 (午前)

すこしうたた寝する。

外に出てみると空が曇っており星は見えず。すこしストレッチする。 ストレッチというとかっこいいが、体操をしたと言いかえてもよい。

某仙人から 「やはり野依氏は卑しい動機から研究(させようと)することを非難しているんだろう」とメイル。 しかし仙人も書かれているように、 こういう禁欲主義が 「そもそも賞をやると言われてもらうようなやつは不純だ、真の研究者なら断れ」 という倒錯した(してないと言う人もいるかもしれないが) 考え方を促進するのではないだろうか。 ノーベル賞目当てでも女目当てでも名誉目当てでもいいじゃないかと思うのは、 やっぱり悪しき功利主義的思考に染まっているからだろうか。

米国兵士(CIA工作員らしい)がこないだの戦闘で一人死んだことが確認され、 それが米国で大きなニュースになっているようだ。 どうもアフガン人とアメリカ人だと人命の価値が違うような気がして仕方がない。 おおざっぱには1:250ぐらいなのではないか。

夜明け

翻訳の推敲中。

ideaを「観念」と訳すのには抵抗があるが (「民主主義は単純かつ複雑な観念である」とか)、 かと言って「思想」とか訳すとおれの日本語観を少なからず歪めてしまう気がする。 ときどき「考え」「考え方」と訳したりするが、 それだと困るときもある。 「アイデア」と書いて知らんぷりする手もあるが、 それも負けを認めたことになるような気がして認めがたい。

…こういうことを一人で悩んでもあとで監訳者の鶴の一声によって一蹴されるかも しれないので悩むのはやめよう。時間の無駄だ。

翻訳の推敲。えらい。毎日コツコツがんばれ。

夕方

お昼まで少し寝る。 そのあと、烏丸北大路に行き某大田煮大学の某知人と食事する。 一人でベラベラしゃべっていた気がして、あとで少し反省。

雨が降りだす。某所で買物をしてから帰宅。

こないだアイデンティティについて質問してきた某高校生が無事第一志望の某K大に合格したらしい。えらい。

産経の社説

英語学者の渡部昇一氏は近著「国民の教育」で、若い時期から俳句や和歌など で大和言葉を学び、日本人の伝統的な心や感覚を身につけることの大切さを訴 えている。数学者の藤原正彦氏は今月、東京都内の教育シンポジウムで「国語 を通じて日本人としてのアイデンティティーを持たせるべきだ」と強調した。

国際化が進み、一部で英語公用化論が唱えられているが、そういう時代だから こそ、健全な国家意識をはぐくむための国語教育が大切なことも忘れてはなら ない。

(「主張 評価したい文化審の提案」11月29日)

国語を勉強したら日本人の(健全な)アイデンティティができるというが、 どういう勉強したらどういうアイデンティティができるんだろうか。 光源氏を読むと立派な日本人になれるんだろうか。 おれのようにGuardian Weeklyなどを読んでいると歪んだ日本人になって しまうのだろうか。 いや、冷笑的になっているわけではなく本当に訊いてみたい。 いったい「国語を通じて日本人としてのアイデンティティーを持たせるべきだ」 と言うとき、どういう勉強が念頭にあるんだろうか。

しかし、学生に日本人としてのアイデンティティを確立させるには、 国語を勉強させるより、あるいはそれよりも先に、 日本人でない人々に接触させることが重要だと思う。 日本にいて日本人に囲まれていたら「日本人とは何なのか」 という問いを真剣に考えることはむずかしいだろう。 アイデンティティを確立せよというのなら、 日本の鎖国状態を先になんとかすべきではないのか。

真夜中

左目の奥が痛くなってきたのでしばらく寝る。 風邪の前兆だ。まずい。


29/Nov/2000 (Wednesday/mercredi/Mittwoch)

ベンタムの授業

IPMLの刑罰論について。来週はフーコーのようだ。

チューターの某先生にひさしぶりにお会いする。 エッセイについて早急に要相談。やばい。

『フル・モンティ』

夜、テレビで『フル・モンティ』を観る。 おどろいたことにまったく英語がわからない。 イングランド中央部のシェフィールドのローカルな話だから、 発音がまったく違うのだ。 日本で一度見た映画だから楽しめたものの、 一層の修業の必要を感じた。修業修業。


11/22/99(Monday/lundi/Montag)

昼下がり

昨夜はまた半日ぐらい寝てしまった。 ゴーティエ進まず。

お昼過ぎに出かける。 銀行でお金を降ろして某喫茶店へ。 ピラフセット。ジャンプ。朝日新聞。650円。

なんだか憂鬱だ。が、とにかく勉強すべし。


日記の整理


夕方

「人間の偉大さは、人間が自分の惨めなことを知っている点で偉大である。 樹木は自分の惨めなことを知らない。
だから、自分の惨めなことを知るのは惨めであることであるが、 人間が惨めであることを知るのは、偉大であることなのである。」

パスカル、『パンセ』、世界の名著では219頁。ちょっと訳が悪い気がする。 「人間の偉大さは、人間が自分の惨めなことを知っている点で偉大である」 って、明らかに文法的におかしいではないか。後半は「である」が多すぎだ。

それはともかく、パスカルの主張は正しいんだろうか。 ほんとに、「自分が惨めである」という意識を持つ人の方が、 その意識を持たない人あるいは物よりも偉大なんだろうか。 これと同じ発想が、有名な「考える葦(アシ)」の断片にも出てくる。

「人間はひとくきの葦にすぎない。 自然のなかで最も弱いものである。 だが、それは考える葦である。 彼をおしつぶすために、 宇宙全体が武装するには及ばない。 蒸気や一滴の水でも彼を殺すのに十分である。 だが、たとい宇宙が彼をおしつぶしても、 人間は彼を殺すものより尊いだろう。 なぜなら、彼は自分が死ぬことと、 宇宙の自分に対する優勢とを知っているからである。 宇宙は何も知らない」(同、204頁)

殺されることを知って死ぬことや、 強者によって殺されることを知って死ぬことが、 どうして死ぬ者を尊くするのだろうか。 自己意識ないし自覚を持つことが、 それほど素晴しいことなのだろうか。

(いや、まあ、なんとなく素晴らしい気もするけど)


中央食堂でチーズケーキ(市販のカップのやつ)と200mlの牛乳パックを購入。 食堂の席でチーズケーキを食べながら、 ようやくゴーティエ第二章を読み終える。まずい (チーズケーキが、ではない)。 今日中に第六章まで読まねばならんのだが。

しかし、 「価値は、……、それが選好の尺度であることから主観的であり、 それが個人的選好の尺度であることから相対的である。 善いものは窮極的にはそれが選好されているから善いのであり、 それを選好する人々の……観点からみて善いものとされるのである」 (翻訳、77頁)ということを言うために何ページかかったのか。 話が全然進まない。


そういえば、二週連続でビジネス英語を録音しそこねた。 日曜にまとめて録音しようとするのは危険である。


いったん下宿に戻る。 途中、某所でカレールーその他と電池(1610円)、 某ギター屋でギター弦(630円)を購入。 水道代も払う(2250円)。

風呂に入ってからまた大学へ。


某所で餃子定食(680円)。 それから少しゲーセンに寄り(450円)、 某所で買物(100円)。

某コンビニで買物(561円)したのちに、ふたたび大学へ。 これから勉強っす。


真夜中

ああ、そういえばパーフィットも囚人のジレンマについて何か言ってるんだなあ。 しかし、つまらなさそうなので読む気にならない。 ゴーティエの本が(おれにとって)おもしろくないのは、 ゴーティエの書きぶりが退屈だから、 という原因だけではなく、 合理的選択というテーマがまだおれの興味を引かないから、 というところにも原因があるようだ。


11/29/98 (Sunday/dimanche/Sonntag)

今日は革靴を買い、散髪屋に行った。 『幼年期の終り』を読了。


散髪

散髪屋ないし美容院へは、 高校生のときの留学中に一度行ったきりなので、 散髪屋に入るのには、はっきり言ってある種の恐怖を覚えた。 (実は洋服屋にも同種の恐怖を少なからず感じる)

特に長髪にしてから散髪屋に行くのは初めてだし、 普段自分でいいかげんに切っているから、 店員に「なんだこのいいかげんな切り方は」 と思われるのもつらい。 というわけで散髪屋には行きたくなかったのだが、 場合が場合だし仕方がない。

さて、30分ほど待ち時間を過ごしたのち、 ついにおれの番が回ってきた。 呼ばれるままに座席につく。

すると、ナプキンのようなものをかけられたのち、 店員(♂)が無造作に、しかも無言で、 細長いカップというか、花瓶のようなものを顔の前に突きだしてきた。

「はて?」

散髪屋に行き慣れてる人なら、 何のことだかもうわかっただろうが、 おれは、この店員の行為の意味がわからなかった。

(む。ガムを捨てろというのか? しかし一体なんのためにガムを捨てねばならないのだろうか。 ひげを剃るときにガムをかんでるとまずいのか? それに、この容器は中が布張りだから、 この中にガムを捨てたら後で片付けるのが大変だぞ。 むむむ…?)

としばらく心の中でいろいろと考えていたら、 しびれを切らした店員が一言。

おメガネ

あ〜っ。 そ、そうですかそうですか、いや、わかってましたわかってました、 いやいやぼくもそうだと思ってたんですよ、 いやいやいや待たせてすみませんでしたいやいやいや、 などと心の中で言い訳しつつ、 おれは急いでメガネをとってその容器の中へ突込んだ。

…。初めてメガネを買ったのは4回生のときのことで、 最初に書いたように、 メガネをかけてから現在に至るまで、 一度も散髪屋の世話にならなかったのだ。

ほんとに恥ずかしい思いをした。 メガネのことだとはまったく思い至っていなかったので、 あともう少しで口からガムをつまみだすところだった。

最初にひげを剃られた。 人に顔をいいように触られるのは、なんだか気持ち悪いものだ。 慣れればいいものなのかもしれないが。

散髪の方は面接が近いことを告げると、 ほとんど注文しなくても適当にやってくれた。 途中、「これでいいですか」と何度か訊かれたが、 メガネがないのでカガミが全然見えない。 しかしそれにもかかわらず、 「ああ、ちょうどいいです」とか 「ばっちりです」とかいいかげんに答えてしまった。 ようやく鏡でちゃんと自分の頭を見ることができ、 「あ、右と左のもみあげの長さが違う!」と思ったのは、 母の家の手洗い場でだった。


11/29/97(Saturday/samedi/Sonnabend)

・真夜中・

SF。検索でSFのサイトを 探したら死ぬほどあったのでげっそりする。べつにげっそりする必要はないの だが。


・反-死刑廃止論とかいろいろやることがたまって来ているが、とりあえず 下宿に戻って寝ます。なんか最近生産力が低下しているような気がするなあ。


・昼下がり・

・う。また寝すぎた。変な夢を見る。起きると雨が降っていたので、ふと んにくるまって井上ひさしやらヒュームやらをお昼まで読んでいた。


・今日の夕方にあるロック読書会の準備。


・夜・

・ロック読書会が終わった後、偶然的に存在した3級と必然的に存在したつ ○たさんと一緒にお好み焼きを食べに行った。SFや映画の話など。議論の結果、 「こだまの評価は当てにならない」という結論に到達する。

・外は雨。


・眠いので下宿に戻ることにする。真夜中に戻って来れると良いのだが。

(なんでこんなに眠いんだ?--もしかしたら冬眠すべきなのだろうか)


11/29/96(金)

昼すぎ。寝坊して今来た。ニーチェの授業があるので今すぐ行かなくては。


昼下がり。あらま。授業さぼっちゃいましたよ。いけない子ざんす。ルネで 『ジーキル博士とハイド氏』を買う。なぜ買ったか(原因)は、NHKのラジオ英 会話で言及されたため。なんのために買ったか(目的)は秘密。そのうちにわか るであろう。

おとついから昨日にかけて作ったそ うじの寓話、ごらんになった方は必ず意見を書いていただきたい。


夜。バンドの練習終わり。ぼくとベースのやつの二人しかいなかった。

決めた。今決めました。12月1日から10日までの10日間で卒論を書き 上げます。何があってもやって見せます。できなかったら首くくっ て阪急電車に飛び込みます。それではまず、とりあえず夕飯を食べにいきます。


さらに夜。あらら、ここに泊まることになってしまった。風邪引いて死ななきゃ あいいが。『ジーキル博士とハイド氏』読了。なかなか哲学的。

加藤先生がお帰りになって白水氏が登場。そういえばおとつい"Copycat"と "French Postcards"を観た。前者は怖い怖い。後者はつまらないB級青春映画 だが、Valery Quennessenというきれいな女性が出てるのでつい借りて観てし まった。白水氏に「卒論まであと一カ月でしょ」とたしなめられてしまった。


深夜すぎ。白水氏のおごりで焼鳥屋へ。いやいや。ありがとうございます。


Satoshi KODAMA
email: satoshikodama-tky[at]umin.ac.jp
All rights undeserved.
Last modified: Sun Dec 18 20:03:26 JST 2016