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KODAMA'S (NEW) WORLD

ときには〆切を守れないこともあります。 その場合、深刻な結果が待ち構えているかもしれませんし (待ち構えていないかもしれませんが)、 あなたはその結果を受け入れないといけないかもしれません (受け入れないかもしれませんが)。 けれども、 さまざまな状況において〆切を守ったり守らなかったりしてきた人間の一人として、 わたしは正直に言うことができます、 「〆切を守らないことが致命的であることはめったにない」と。 あなたの仕事よりもずっと大きくて深刻な仕事の スケジュールが遅れた例--たとえば英仏海峡トンネル、北アイルランド和平協定、 あるいはミレニアム・ドーム--を考えて元気を出してください。 なんとも恥ずかしく、憂鬱で、また損害も大きいですが、 致命的ではありません。

`Day of the deadline', in The Guardian (Officehours), 21/May/2001.

フィリッポスは彼の息子のアレクサンドロスが マケドニア人の好意を得るために金を与えようとしたといって、 ある手紙の中で、いみじくも彼を叱責している。 彼は曰く、 「お前が金で買収した人間が、お前の忠実な部下になるだろうなんて希望を、 一体どうして抱くようになったのか。 それとも、お前はお前が彼等の王とならずに、 彼等の賄方か食料調達吏にでもなることを、 マケドニア人に期待させようと運動しているのか。」

---キケロー『義務について』


昨日 / 明日 / 2013年5月 / 最新 / はてな

この日の出来事


21/May/2013 (Wednesday/mercredi/Mittwoch)

某研修会、某演習など

定時起床。ゴミ出し、髭剃り、娘とシャワー、朝食、朝刊。家の用事を済ませ て大学へ。午前中は雑用と某翻訳作業。今日も暑い。

お昼は遅めに某中央食堂で。お昼すぎから某新人研修会。途中、某演習があっ たので一時退出。演習はケアの倫理。夕方また某研修会へ。そのあとしばらく 研究室で雑用して帰宅。

夜、娘を保育園に迎えに行き、それから夕食。夜中、食器を洗ってから風呂。 娘の寝かしつけ。一緒に寝落ちする。

新聞を読んだら寝よう。


21/May/2012 (Monday/lundi/Montag)

金環日食、雑用、プールなど

定時起床。髭剃り、朝食、朝刊。金環日食を部屋の中から少し見る。

娘を保育園に送ってから、本三駅前の某喫茶店でたまっていた雑用を途中まで 片付ける。

お昼、某ランチョンセミナー。無益性についてのドイツの論文紹介。

お昼すぎ、某OD生の指導。

昼下がり、某氏にコーヒーを一杯いただく。

夕方、某テープ起こしのチェック作業など。それからまた某氏にコーヒーを一 杯いただき、プールで30分弱泳いでから帰宅。

夜、夕食。

夜中、娘を風呂に入れ、食器を洗う。それから少しメールの返事など。

泳いで疲れたので、さっさと寝よう。


21/May/2011 (Saturday/samedi/Sonnabend)

真夜中

早朝、某娘と一緒に起き、しばらくカントの勉強。朝、二度寝。それから遅い朝食。

お昼を食べてから、某娘の世話。奴隷。夕方に少し寝たあと、 某娘と某妻と三人で散歩。良い天気。

夜、夕食をご一緒してから、そのあとカントの勉強。 ときどき某娘をあやす。

真夜中までカントの勉強。ひさしぶりに基礎付けの勉強をしたが、 難解だった部分が以前より少しわかるようになっている。


21/May/2010 (Friday/vendredi/Freitag)

真夜中

朝、早起き。シャワー、朝食。

早めに出勤して、某講義の手伝い(最初だけ)。 午前中は合成生物学の勉強や、某スライド作りなど。 1953年にDNAの二重らせん構造が発見され、 1973年には遺伝子組換え技術が生み出され、 1996年にはクローン羊ドリーが作られ、 2010年には人工的に合成したゲノムを利用して細菌が作り出された。 この調子で行くと、いつかは人工人間が…。

お昼は某コンビニで買い物して食べる。昼下がりまで某スライド作成作業。

昼下がりから2時間ほど、某先生らといろいろ相談。

夕方、少し寝袋…のつもりが、よく寝てしまい、起きたら夜。 帰宅して夕食。

夜中、新聞、食器洗い、その他。

真夜中、Wiiをして汗をかく。勉強するつもりだったが、もう寝るか。


21/May/2009 (Thursday/jeudi/Donnerstag)

夜中

定時起床。ゴミ出し、シャワー、朝食。

定時出勤(少し遅目)。途中、某所で4GBのUSBメモリを購入。 今日も終日雑用。

夜、某氏らと某所で蕎麦。ビールと焼酎。夜中に帰宅。 眠いが、またubuntuをいじる。


21/May/2008 (Wednesday/mercredi/Mittwoch)

早朝

用事で早起きの某妻に合わせて、少しだけ早起き。ゴミ出し、朝食。

そういえば、昨日、研究室の入っている建物の駐輪場のところに、 ナメクジが大量発生していた。大雨の後、よろこんで出てきたのだろうか。

また、昨日、某基礎知識の新しい原稿依頼が来ていた。 毎年来るCD-ROM版を楽しみにしていたのだが、今年はなかった。 どうやら、今年からは自社ではCD-ROM版は作らなくなったらしい。う〜ん。 知恵蔵やイミダスが撤退して、その分シェアを回復したのなら、 少し気前のよいところを見せてほしいところだが、 やはり台所事情が苦しいのか。

夜中

今日のこと。

真夜中

少し読書。

某妻の弟さん来訪。近くで学会があるので一泊していくようだ。


21/May/2007 (Monday/lundi/Montag)

朝、寝不足気味だが何とか起きて、シャワー、朝食。 必要があり久しぶりにスキャナを使ってみると、 しばらくギーギー言っていたが、なんとか動く。 5年前ぐらいに買ったものの気がするので (2002年10月のようだ)、 コンピュータ年齢で言えば、もう70才くらいだろうか。 がんばれ、おじいちゃん。

定時出勤(on time)。いろいろやらねば。

昼下がり

午前中は雑用。某所から降ってきた某英文校正も始める。 雑用は雑にやるべからず…。お昼は集会室で弁当。 そのあとも某英文校正。

真夜中

夕方、某図書館に籠ってsocial capitalの勉強。市民社会論。 R・パトナムのインタビューがおもしろい。

夜、少し学部生の相手をしてから、某政治哲学研究会。 健康の社会的要因の話の続きと、パトナム。 1980年から1993年のあいだに、アメリカでボウリングをする人は10%増えたが、 リーグ戦に参加する人は40%下がったという印象的な話から、 市民社会の崩壊を語る『孤独なボウリング』。 日本でもカラオケで同じことが起こっていないか調査して、 『孤独なカラオケ』という本を書いたらどうだろう、とか。

そのあと、居酒屋で飲み会。歓談。ビール、梅酒。


21/May/2006 (Sunday/dimanche/Sonntag)

早朝

カーテンを開けて寝たせいか、あるいは深酒をしたせいか、 夜明けごろに目覚める。のどが乾いたので、 自販機を探したが見つからず、 仕方がないので水道水に氷を入れて飲む。

さて、起きて散歩でもしようか、あるいは二度寝しようか。

欲求に負けて、二度寝を選んでしまった。 何度か起きたが、よく寝る。

さて、チェックアウトして喫茶店で勉強するか。

お昼

朝遅くにチェックアウトしてから、近くの喫茶店で朝食を食べ、 某発表の準備。 仙台の喫茶店はべローチェがやたらに多い気がするが、気のせいだろうか。

お昼すぎ

お昼は駅ビルで寿司。それなり。となりの人は牛にぎりを食べていた。 それからまた某ベローチェ(朝に行ったところとは別)に来て、勉強。

真夜中

お昼すぎからしばらく喫茶店で勉強したあと、昼下がりから某科研費研究会に出席。 二つ発表を聞いたあと、 「生命倫理学における自律概念云々」という発表をする。 いろいろ有益なコメントをいただき、勉強になる。 できれば議論を煮詰めて、もう一度どこかで発表してみよう。

そのあとの飲み会にも少し参加。 新幹線の時間になったので先に失礼したところ、 飲み会のテーブルに手帳を忘れてきたことに気付き、慌てる。 いろいろな人の携帯に電話を入れてみるが、誰も出なかったので、 泣く泣く新幹線に乗る。新幹線では大宮までひたすら寝ていた。

東京駅に着いて某氏に電話すると、 手帳は預ってくれているとのこと。感謝。 行きはホテルの件で同僚の某氏に助けてもらったし、 今回もいろいろな人に助けてもらった。 I get by with a little help from my friends.

真夜中2

いったん大学に寄ってから帰宅。 明日の発表の準備をする必要があるが、とりあえず寝るか。

今日のニュース

昨日のニュース


21/May/2005 (Saturday/samedi/Sonnabend)

真夜中 (午前)

昨晩は、ついマンガ喫茶に行ってしまう。良い気分転換になった。

去年の今ごろは真面目に他大学の授業に出ていたな。 なるべく見習おう。

夕方

半日寝てしまう。

うわ、寝ているあいだに洗濯していたら、間違ってUSBフラッシュメモリまで 洗濯されてしまった。洗濯中になんか変な音がするなと思っていたのはこれの せいだったのか。しかし、USBポートに突っこんでみると、一応データも消えずに 普通に動いている…。まさかwater proofじゃないよなあ、と思いつつ、 とりあえず洗濯物と一緒に外に干しておく。

water proofで思い出したが、某ジムのプールは潜水禁止なのだが、 「潜水禁止」と書いてある板には、英語で`No holding breath under water' と標記してある。水の中で息を止めなければ溺れるんじゃないかと思うが、 ひょっとするとこれが極意なのかもしれない。

それはともかく、早く研究室に行って某仕事をしなければ。

夕方2

某スタバで新聞を読みながら、しばらくchill-outする。 毎日こういうスケジュールだとありがたいのだが。 勉強は捗らなかったが、学振PDのころの生活が今までのところ、 一番理想的だった気がする。 いや、しかしもうそういう時期は卒業して、 社会人として仕事をしなければならないのだろう。働け、労働者。

ようやく仕事をする気になってきた。

いろいろ学会費がたまっている。年貢の納め時とあきらめて、全部払おう。

真夜中

某丼屋で鰹丼。

研究室で某雑務をのろのろとする。めんどくさい。

カイリー・ミノーグの乳がんの手術が一応成功したそうだ。


21/May/2004 (Friday/vendredi/Freitag)

昼下がり

昨晩は研究室で椅子に座ったまま2時間ほど寝てしまう。 風邪を引きそうだったので、大雨の中帰宅し、 少し勉強してからちょっとだけ寝た。

朝はよっぽどサボろうかと思ったが、 道徳法則への尊敬の念の力(と、サボるとあとでまずいことが起きるんじゃないか という不安感)によってなんとか起きだし、南大沢へ。 ヒュームやベンタムの勉強をする。

それからまっすぐ帰宅。洗濯をしたら研究室に行って仕事せねば。

夕方、某ファーストキッチンでジャンクを食べてから神保町へ。 スキャンロン。自分の担当部分は回ってこないだろうとタカをくくっていたら、 授業が終わる30分前に自分の担当のところにまわってきてしまったので、 顰蹙を買う。深く反省してまっすぐ研究室に帰ってくる。 来週の予習を済ませよう。

夜2

スキャンロンの勉強中。

業務連絡。今年の日本功利主義学会は7月10日に一橋大学で行なわれます。 まだ発表者を募集している模様です。


21/May/2003 (Wednesday/mercredi/Mittwoch)

真夜中 (午前)

Companion to Contemporary Political Philosophyに収録されている、 Richard Tuckの政治哲学における歴史の意義についての論文を読む。

前半は、 (1)効用の個人間比較についての批判、(2)パレートの登場、 (3)アローの登場、新古典派経済学の党派性の露見、(4)ロールズ登場、 などについて論じ、 なぜ1870-1970年のあいだ、政治哲学が不在だったかを説明。

後半は、スキナーやダンやポーコックが、 政治思想史の方法論を刷新したという話。 ロックの『統治論』のような古典から「永遠普遍の真理」を得ようとするのではなく、 これらの古典を名誉革命やフランス革命と同列の「歴史的行為」と捉え、 その思想が与えた影響や、その思想を生み出した時代背景を緻密に考証するという より歴史学的なアプローチを主張したようだ。 こういうアプローチからすると、「ベンタム哲学の現代的意義」 なんて邪道きわまりないように思えるが、 しかしその一方で、スキナーのようにリベラリズムとコミュニタリアニズムの 現代の対立を解消する第三の道としてマキャベリの共和主義を提起したりもしている ので、なんだか今ひとつわからない。

要するに、現代の思想的対立を、 過去の思想をよく研究することによって解決しようとするわけか。 しかし、なぜ現代の問題を解決するのにあえて思想史的研究をするのか。 起源を辿れば問題は解決するのか。 あるいは歴史の中に問題解決のヒントが隠れているのか。 リベラリズムとコミュニタリアニズムの対立を解消するために、 あえてマキャベリを持ってくる意味はあるのか。 このあたり、もっと自覚的に考えてみる必要がある。

「なぜベンタムの代議制民主主義論について研究するのか」

「意味なんてない。やりたいからやるだけだっ。うおー」

じゃダメだよなあ、やっぱり。

真夜中2 (午前)

さらに読書。 次は同書所収のRobert Brownの政治哲学に対する社会学の貢献について読み始めるが、 これは今いち。おもしろくないと読むのが億劫になるので、飛ばしてしまうか。

お昼

遅寝遅起き。朝食。

ひさしぶりに天気が良い。面倒がらずに布団を干そう。

新聞。米国の女性プロゴルファーが男性のトーナメントに出場するというので 話題になっているそうだ。 否定的なコメントとして日本人女性プロゴルファーのコメントもいくつか出ているが、 藤井かすみという選手は「男子なら男子のプライドがある。 私が小学生とやって負けたら恥ずかしく思う。それと同じこと」 と述べているらしい(「"嵐"呼ぶ女王の冒険」産経本日付3面)。 男性=大人、女性=子供という図式を明言しているのがすごい。

お昼すぎ

洗濯もする。

東ティモール独立1周年。しかし、国づくりはまだまだたいへんだそうだ。 失業率は80%というとんでもないことになっているらしい。

スタバ赤字転落。いや、それだけ。

昼下がり

アマゾンからモンティパイソンのDVD (Vol. 5)が届く。

カレー。

夕方

眠かったので風呂に入って休息。

夕方、某東急ストアまで買物に行く。

ちょっとギターを弾いてみたり。

真夜中

カレーを全部食べる。ぼーっとしているとこんな時間になってしまう。


21/May/2002 (Tuesday/mardi/Dienstag)

真夜中 (午前)

授業の準備中。実存主義者になってようやく、 心理的利己主義が誤っていることに気付いた:) しかし、ちゃんと反駁できるかどうか自信がない。 まだ信念の段階に留まっているようだ。

真夜中2 (午前)

う〜ん、もう帰って寝ないと死ぬ。

お昼前

昨夜遅く、下宿に戻ってからコンピュータを付けようとすると、 立ち上がらないので失禁する。 まさか(オレよりいろんな点で賢く、人格もできている)ThinkPadが、 「こだまもやっと給料をもらったし、 オレもようやく御役御免か。あばよ」と考えて力尽きてしまったのではと思い、 「まだ新しいコンピュータは買えないから、死なないでっ。 死ぬんだったらせめてその前にデータをバックアップさせてっ」 と泣き叫びながらキーボードをバンバン叩いていると、 奇跡的に起動した。しかし、CD-Rがうまく機能せず、 3時間ぐらい時間を費したが、けっきょくバックアップできず、 こちらが力尽きて寝てしまう。 とにかく今日はだましだまし使って、 大学に行ってftpでバックアップを取るしかない。 お願い、それまで死なないで。

お昼すぎ

マルクス係数40.8。

コンピュータはふつうに動いている。それがかえってこわい。

YahooBB!からモデムなどが届く。 接続してコンピュータを再起動したらいきなりつながったので喜ぶ。 フレッツみたいな接続用のソフトは不要なのか。 BBPhoneもついてしまった。うれしい。

お昼すぎ2

う〜ん、すごい速い。お昼だからか、 4Mbぐらい出てるようだ。 しかし、あいかわらず音に問題がある。

いかん、勉強せねば。

昼下がり

う〜ん、時間がなくて台本が書けない。 もう台本を書くのはやめて、今後はPowerPointだけにしよう。 台本を楽しみにしてたマイノリティの方、ごめんなさい。 PowerPointのノートのとこにいろいろ書き込むから許してください。

昼下がり2

マルクス係数63。

やばい、遅刻する。タクシー? いや、ダメだダメだ。 ヒゲ? 剃りました。

マルクス係数81。

昼下がり、タクシーに乗りたい誘惑に駆られたが、走ってバスに乗り、 遅刻せずに大学へ。

授業は低調。やっぱり心理的利己説は強力で、 うまく批判するのは難しい。 先週の反省も空しく時間もおしてしまう。 学生の反応も悪い。あとで腹を壊してしまう。 深く反省して、次回がんばろう。

生協ネットがYahooBB!に対応していないので(あたりまえ?)、 Al-Mailでメイルの読み書きができなくなっていたが、 APOPを設定すると、とりあえずメイルを読むことはできるようになった。 今後はメイルを出すときはmillにログインしてmewに頼ることになりそうだ (SINGSを使うという手もある)。

つかれた。

夜2

机に向かっている時間…7.5hr
今日の勉強時間…7hr
マルクス係数…(7/7.5)*(7/8)*100=81


21/May/2001 (Monday/lundi/Montag)

夜明け

ああ、もう夜明けだ。週末はハートの勉強をするだけで終わってしまった。 しかもまだ法哲学のエッセイの計画が立っていない。現代政治哲学も。ああ。

お昼すぎ

お昼に起きる。土曜日の新聞がまるまる残っているので、 それを読んでから勉強せねば。うう。

パンを買いに行くついでに近くの古本屋に行くが、 お金がないので何も買えなかった。うう。

夕方

勉強はかどらず。 天気がよいので散歩がてらトッテナムコート通りまで歩く。


21/May/2000 (Sunday/dimanche/Sonntag)

今日のニュース

論文を書いています。
頂上まであと少しなんですが。
一応書けました。
しかし、測ってみたら19000メートルを越えてしまいました。 10000メートルから12000メートルと言われていたのに…。 もっと低くする必要があります。
編集後記

編集後記

昨夜、下宿に戻る途中に突如ざあざあと雨が降ってきて、ひどい目にあいました。 しかも、下宿に戻るやいなや、雨は止んでしまいました (No sooner had I got back to my apartment, it stopped raining)。

これは日頃から敬虔な生活をしているわたしをサタンが見て、 「人間なんて一皮剥けばみんなエゴイストですよ」 と神さまに注進した結果かと思われましたが、 まあそれにしてもこれほどのバチが当たるほど悪いことをした覚えは (最近は)ないので、 神さまの何か深い思慮が働いていたのでしょう。

母の腹から裸で生まれ / わたしはかしこに裸で戻る
天なる神が雨をもたらし / 天なる神が雨を止ませる
神の御名に栄光あれ

ちなみに、今朝は地震で目が覚めました。 ひょっとすると神さまが起こしてくださったのかもしれません。

(敬虔深い編集者α)


05/21/99 (Friday/vendredi/Freitag)

昼下がり

「昨日は学振成金一日目。古本に約5000円使う。 夜、研究室にいると某君が来たので夕ごはんをおごる。 某お好み焼き屋で飲み喰いする。約5000円。

「ついにおごられる側からおごる側に移ってしまった。 しかし、おごる側がウーロン茶をちびちび飲んで、 おごられる側が生ビールをごくごくやるというのは理不尽な気がしないでもない。 こんどからはおごる相手にもむりやりウーロン茶を飲ますか:-)

「某コンビニに寄ったあと、 下宿に戻って勉強。 生命倫理学読書会の予習をする。 ジェームズ・レイチェルズの「倫理学説と生命倫理」という論文。 生命倫理学にとって倫理学説(功利主義、カント主義等)は必要であるが、 倫理学説から生命倫理学へという『原理→応用』という一方通行ではなく、 むしろ生命倫理学の研究が新たな普遍的倫理学説を生み出す一助になる (つまり、倫理学説と生命倫理学は相互作用する) という内容。なんだかどこかで何度も聞いたような話。 新しい展開はないのだろうか。

「夜中にふらりと某24時間営業の本屋に行く。 新書の棚を長時間見るということを久しぶりにした。 財布の具合が違うと見るところも変わってくるもんだ。 しかしけっきょく何も買わず。

「そのあと下宿に戻り、 キケローの『義務について』を読む。 これからは『気前良さ』の徳を身につけなければならない と思ったため。3時ごろ寝る。」


さてさて。

朝9時すぎに起きて布団を干し、スクラーの予習。 お昼前に某所に寄って生活品を購入。やっぱり約5000円。

いったん下宿に戻って買物袋を置いたあと、大学へ。 お昼に某師匠とルネで買物。新しいCDを2枚買ってしまう。 ビジネス英会話のテキストも買う。これもやっぱり約5000円。


生協でサンドウィッチを買って食べたあと、 某先生の授業に出る。 けっこう進んで、自分の番が回ってきそうだったのであせった。 授業中に必死に予習する:-) しかし、結局ちょっと手前で終わったので一安心。


ところで、上のキケローの文章には続きがある。 「とはいうものの、時には金銭の贈与もなすべきであって、 この種の施しは、一概に貶すべきではなく、 我々はしばしば人格的に尊敬すべき貧乏人には、 我々の財布から分けてやるべきだが、 それも慎重に、しかも節度をもってしなければならぬ。 というのは、無分別なほどこしのために、 親譲りの財産を使い果した人も随分あるのだから。 ……。 それからまた、あまりに気前よく与えていると、 泥棒をせねばならなくなる。何故かといえば、 施与の結果、人が貧乏し始めると、 やむをえず、他人の財産に手をつけるようになる。 ……。

「だから、財布の紐は、親切を施そうと思っても、 開けられぬほど固く締めるべきだはないが、 それかといって、 弛めすぎて、誰彼なしに解放[ママ]すべきでもない。 ある限度を守るべきで、その限度は、我々の視力によって決定さるべきである。」 (上掲書、120-1頁)

う〜む。中庸な男、その名はキケロー。


夕方

腹の調子が相変わらず悪い。 気温の変化についていけないのか。

某所でチャンピオンとモーニングを購入。


生命倫理学の読書会に出る。

その後、さっき買ったモーニングを某所で読む。


日記の整理


今日やったこと


05/21/98(Thursday/jeudi/Donnerstag)

真夜中

某スーパーが閉まる直前に買物に行き (商品がやたらと少ないと思ったら、翌日が定休日だったかららしい)、 下宿で夕ごはん。献立は、

だったか。さあ、栄養度を計算しておれにアドバイスしよう:-)

それから少し寝て再び研究室へ。


夜明け前

仕事仕事。


早朝

仕事が一段落。もう一息。


倫理学入門読書会のテキストの準備(校正)。う〜ん、生活のリズムが。

あ、そういえば、次回8月の現代倫理学研究会(東京で開かれるらしい) に参加することになった。 最近熊本大の船木亨氏が 『ランド・オブ・フィクション』というベンタム研究の本をが出版されたが、 現倫研でその本の書評をすることになったのだ。 がんばらないと。


夕方

朝から下宿で睡眠。 しかし、洗濯やら入浴やら読書やらしていたため、 結局あまり寝れずに、5コマ目の授業に出席することになった。

みそ汁にはネギとわかめを入れるようにとのこと。 わかめは「ふえるわかめちゃん」を愛用しているが、 ネギって買っても残ってしまいそうなのでまだ買えずにいる。 そろそろ万能ネギってのを買ってみるか。


倫理学入門読書会(「直観主義」その2)終わり。 なかなか楽しい。


05/21/97(Wed)

・真夜中・

・ほんと。ここに泊まると風呂も入れないし、ひげは伸びるし、背は縮むしで 悲惨。明日は早く帰って風呂入って寝よ。

・これからちょっと本を読んで、できれば科哲のレポートに着手しよう。


・眠いので寝る。結局読書会の準備を少ししただけ。ばがっ。


・早朝・

・頭痛。(天誅)


功利主義のすすめ

・岩崎武雄(昨日初めて知ったが、かと○先生の先生にあたるそうだ)の本など を読むと、やはり功利主義はほんっとにひどい誤解をされているようだ。

・確かに、功利主義的な人間観によれば「人間は、究極的には自分の 快楽を求め、自分の苦痛を避けるように行動する」と言える。これ はベンタムの人間観であり、マークトウェインの人間観である。(哲学用語で は「心理的快楽主義」と呼ばれる)

・この人間理解そのものがただちに功利主義ではないのであるが、どうも功利 主義とは「人間は、自分の快楽が最大になり、自分の苦痛が最小になるように 行為すべきである」ということを説く学説だ、という理解をされているようで ある。

・もっとひどいのになると、「功利主義とは、人間は自分の肉体的 快楽のみを追求せよ、という学説である」という具合になる。んな わけないでしょっ。そこらのがきじゃあるまいし、こんなくだらないことをわ ざわざ本に書くやつがいるかってえの。

・最初に書いた人間観がまちがっているということを示す例として、「ソクラ テスが死刑を宣告された後、逃げようと思えば逃げられたにも関わらず、自ら の進んで毒盃を仰いだ」という話が挙げられることがある。かの岩崎武雄など は次のように説明している。(『哲学のすすめ』、講談社現代新書、1966年、 87頁)

もしもある人が単に快楽を得さえすればよいのだ、快楽を求めて生きてゆけば よいのだ、と考えているとすれば、その人は常に快楽を求め、そして快楽さえ 得られればそこに幸福を感ずるでしょう。その人は、ソクラテスのような状況 におかれたならば、一も二もなく逃亡を選ぶことでしょう。

・ま、まてっ。なんでそうなるのっ。岩波文庫の『ソクラテスの弁明・クリト ン』を読んだらわかるけど、ソクラテスが敢えて逃げないのは、はっきり言っ て「逃げた方がより苦痛が大きい」からですってば。

・ソクラテスにとっては正当な判決に逆らうことは愛する国家に逆らうことで あり、それだけでもう大変な苦痛だし、それに他のポリスに逃げたところで悪 名が付きまとうし家族や友人にも迷惑がかかる。しかもソクラテスは死後に苦 しい人生があるとは思っていない。

・結局、目先のきくソクラテス君にとっては、脱獄よりも法に従う方が だったわけです。死ぬことによって「より多くの快楽を 得た」と考えたかどうかは議論の余地があるにしても、少なくとも「より少な い苦痛で済んだ」と考えたことは間違いない。ありませんっ。

・ぼくは今のところ、上のベンタムやマーク・トウェインの人間理解(心理的 快楽主義)に対する反証例にお目にかかったことがない。今のぼくの説明に納 得の行かない人はメイルを送って来なさいっ。


・が、が、「人間は、自分の快楽が最大になり、自分の苦痛が最小になるよう に行為すべきである」というのが功利主義だ、というわけ ではないのである。ちゃいます。ちゃうちゃう。これは利己主義とは呼べるか も知れないが、「最大多数の最大幸福」を説く功利主義ではないのは明らか。 功利主義と利己主義をごっちゃにしないっ。

・そもそもベンタムがむかついていたのは、「正しい」という言葉がほんっと にいいかげんに使われていた当時の風潮であって、彼は「正しい」の一義的な 意味を定めたわけ。そしてこれこそが「最大多数の最大幸福」というスローガ ンで知られる功利主義の核心なの。

・つまりそれはどういう定義かというと、「ある行為は、その行為が 影響を及ぼす人々全員に対して、苦痛の量より多い快楽を生み出すなら正しく、 快楽の量より多い苦痛を生み出すなら正しくない」っていう定義。

・大体わかった?要するに、ベンタムは確かに「人間っちゅうのはみんな、自 分の快楽を少しでも大きくして、自分の苦痛を少しでも小さくするように生き とんねん」って考えてたけど、「だから、自分の快楽を最 大化して、自分の苦痛を最小化する行為が正しい行為やねん」とは言わなかっ たの。

・そうじゃなくて、あくまで正しい行為は「関係者全員の快楽を最大化して、 苦痛を最小化する行為」なの。これで正しい行為は一義的に決まるから、政府 は主に法律によって、市民の皆さんが正しい行為をするように工夫しましょ う、っていう筋書きになるわけです。正しい行為が論者によってばらばらで、 てんで話にならないっていうと、特に政治の世界で困るでしょ?

・あ〜、長くなっちゃった。続きはまた。


・もう文学部の事務室もとうに始まってるだろうし、そろそろ事務に寄って、 喫茶店で朝ご飯食べて帰ろっと。また明日。


Satoshi KODAMA
email: satoshikodama-tky[at]umin.ac.jp
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Last modified: Wed Jul 31 01:16:49 JST 2013