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KODAMA'S (NEW) WORLD

両方[高級な快と低級な快]を等しく知り、 等しく感得し亨受できる人々が、 自分のもっている高級な能力を使うような生活態度を断然選びとることは 疑いのない事実である。 畜生の快楽をたっぷり与える約束がされたからといって、 何かの下等動物に変わることに同意する人はまずなかろう。 馬鹿やのろまや悪者のほうが自分たち以上に自己の運命に満足していることを 知ったところで、頭のいい人が馬鹿になろうとは考えないだろうし、 教育ある人間が無学者に、親切で良心的な人が下劣な我利我利亡者 になろうとは思わないだろう。 こういう人たちは、 馬鹿者たちと共通してもっている欲望を全部、 もっとも完全に満足させられても、 馬鹿者たちより余分にもっているものを放棄しないだろう。 (中略) 高級な能力をもった人が幸福になるには、 劣等者よりも多くのものがいるし、 おそらくは苦悩により敏感であり、 また必ずやより多くの点で苦悩を受けやすいにちがいない。 しかし、こういった数数の負担にもかかわらず、 こんな人が心底から、より下劣と感じる存在に身を落とそうなどとはけっして 考えるものではない。

---J・S・ミル『功利主義論』


昨日 / 明日 / 2013年4月 / 最新 / はてな

この日の出来事


27/Apr/2013 (Sunday/dimanche/Sonntag)

某勉強会など

本日は『マンガで学ぶ生命倫理』の勉強会でいろいろな方の話を聞けたのがお もしろかった。

少し遅めに起床。シリアル、朝刊、シャワー。家の片付け。

お昼前にシッターさんが来たので大学へ。しばらく雑用した後、午後の某勉強 会の準備。お昼を食べそびれてしまう。

昼下がりに出町柳のあたりの某所で『マンガで学ぶ生命倫理』の勉強会に参加 する。いろいろ意見や質問を頂戴し、大変勉強になった。お礼というわけでは ないが、直前まで用意していた裏話をスライドで発表。

夕方、勉強会に出ていた某編集者と喫茶店で一服してから帰宅。しばらく娘と遊ぶ。

夜、夕食。ワイン。新聞。少し仮眠。

夜中、娘と風呂。そのあと、食器を洗ってから娘の寝かしつけ。あっという間 に真夜中に。勉強しないとまずいのだが…


27/Apr/2012 (Friday/vendredi/Freitag)

某外国人の送別会

定時起床。シャワー、シリアル、朝刊 。

小雨が降る中、急いで大学へ。午前中は、某氏の講義を聴講しつつ、クローニ ングの勉強。官報に名前が出ていることを確認(2012年4月27日号外第97号)。よ うやく守秘義務が解除された。

お昼は、某氏らとうどん。

お昼過ぎ、いろいろ雑用。クレジットカードの切り替えの手続きも少しする。

昼下がりもいろいろ雑用。

夕方、某妻が来訪。某外国人に挨拶をする。少し校正を手伝ってもらう。感謝。

夜、大学の側の蕎麦屋、某外国人を送る飲み会。

根津のブルースバーで二次会。真夜中まで。某氏らとタクシーで帰宅。

某外国人がいたおかげで楽しく、あっという間の一ヶ月だった。遠方から来る 友人というのは良いものだ。忙しい中、彼を歓迎してくれた人々にも感謝。


27/Apr/2011 (Wednesday/mercredi/Mittwoch)

真夜中

定時起床。ゴミ出し、朝食、洗濯、シャワー。

定時出勤。午前中は某勉強会。お昼、某ランチョン・セミナー。D論の話。

昼下がり、某書類作り。平行して、先日の某フォーラムに関する作業など。

昼下がりから夕方まで、某先生と某相談。それから一時間ほど雑用。

夜、広尾の某病院に面会に行く。1時間ほどしてから帰る。 赤子は母乳のことしか考えておらず、男性ができることは少ない。

夜中、二階の勉強部屋で明日の授業の準備。もう寝なければ。


27/Apr/2010 (Tuesday/mardi/Dienstag)

真夜中

朝、定時起床。シャワー、朝食。

定時出勤(少し早め)。午前中は少し雑用したあと、 某先生と一緒に某会合に出席。今後のことについていろいろ考えさせられる。

お昼すぎに弁当。昼下がり、某ミーティングと某総会。

夕方、医科研の某氏といろいろ話す。夜まで雑用。

夜、小雨が降る中、帰宅。つい週アスを買ってしまう。

夕食後、新聞と週アス。それから某妻と少しWiiで遊ぶ。

真夜中、少し二階の勉強部屋で勉強。もう寝なければ。


27/Apr/2009 (Monday/lundi/Montag)

真夜中

定時起床。シャワー、朝食。

定時出勤。午前中から某先生と某相談。昼休みを狭んで昼下がりまで。

昼下がりから夕方まで某研究会の準備。居眠りをする時間なし。

夜、某研究会。社会的正義について。概念と構想の区別、 ロールズ、ノージック、功績。いろいろ勉強になった。

夜中、本三で飲む。日付が変わる前に帰宅。眠い。新聞を読んだら寝るべし。


27/Apr/2008 (Sunday/dimanche/Sonntag)

遅寝遅起き。

あ、図書館で借りた本が期限切れだ。

真夜中

今日のこと。


27/Apr/2007 (Friday/vendredi/Freitag)

昼下がり

早起きして大学へ。午前中は某授業の手伝い。

お昼は某氏と。研究の件など、いろいろ相談。

昼下がり、椅子に座って少し居眠り。

真夜中

夕方、某書の献本先について相談。 某出版社の人が来たので、その人とも某相談。 夜、しばらく文献を漁ってから帰宅。

某妻と近くの中華料理で晩ごはんを食べてから、 巣鴨のゲーセンで散財し、さらにマンガ喫茶で数時間過ごす。 ストレスの良い発散になった。

なぜか読み始めた『ドラゴンボール』を最後まで読んでしまった。 なぜ哲学書ではなく、あのマンガがこれほどまでに売れるのか。 やはり「強くなりたい」という心をくすぐるのだろう。 ライバルとか強敵というのも重要だ。

そういう要素を哲学書にも取り込めないだろうか、と考えた。 まず、敵は5人ぐらいがよい。たとえば、 フィヒテ、シェリング、ホッブズ、マキャベリ、ヘーゲルの5人衆。 それに立ち向かうのは、功利主義、義務論、徳倫理などの倫理理論。 功利主義は、「直観に反する」攻撃に弱い。 だが、修業を積むうちに、規則功利主義、二層理論へとレベルアップしていく。 場合によっては、徳倫理と力を合わせて、動機功利主義に変身する。などなど。 義務論と徳倫理はホッブズやマキャベリを倒すところで力尽き、 二層理論がヘーゲルを倒して最終章が終わる。 しかし、続編では現代思想の5人衆が功利主義の前に立ちはだかる…。

やっぱり、ドキドキワクワクするほどおもしろい本にするには、 そういう成長物とか、謎解き物にする必要があるよな。 『なぞなぞ生命倫理』とか。


27/Apr/2006 (Thursday/jeudi/Donnerstag)

昼下がり

朝、少し早目に自宅を出て、家賃などを払い、定時出勤。雨。 先日買ったばかりの折りたたみ傘がすでに少し壊れていた。 Nothing remains the same.

午前中は雑用と新聞。新聞がまたたまり始めている。 新聞のたまり具合が、忙しさのバロメーターと言える。

お昼は某ランチョンセミナー。 先日NHKで放映された『サイボーグの衝撃』をみんなで観る。 某有名心理学者のたわごとに衝撃を受けた以外は、あまり衝撃を受けず。 長いし、テンポが遅い。ただし、この番組が日本の脳科学や「脳倫理学」に どのような影響を与えるのかが気になるところ。

メモ。過剰な自慢は悪徳だが、逆に、過度の自己卑下も悪徳だ。 その中庸としての謙遜が徳と言える。

昼下がり2

某院生の指導など。 医療倫理学の文献検索の仕方も確立しないといかんな。

真夜中

夕方、治療の差し控えと中止について少し勉強。 夜は某入門コースの授業の手伝い。法律の勉強。

授業後はいつものように事務室でビールとつまみ。 同僚の某氏らといろいろ密談。

小雨の降る中、帰宅。今日は長い一日だった。

今日のニュース


27/Apr/2005 (Wednesday/mercredi/Mittwoch)

真夜中 (午前)

NHKの10時のニュースを見ていると、途中で寝てしまい、夜中に目覚めてしまう。 すこし脳死の勉強。

早朝

なぜかまだ起きている。よくない。もう寝よう。

どうでもいいが、二階の人が夜中じゅう、いろいろ叫んでいる。 引越してきてまもなく気付いたのだが、 最近は真夜中はよく寝ているせいか気付かなかった。 なんなんだろう。管理人に言うべきか。

お昼

朝寝て、朝起きる。なんとか朝の勉強会に出席。眠い。

お昼すぎ

某先生においしいパスタ屋に連れていってもらう。

夕方

昼下がり、新M1生の指導。英語の力を付けるために文献講読を始めた。

夕方、〆切が過ぎていた某翻訳の三校に手を入れ、郵便局に行き速達で投函。 あとはテキスト執筆と某翻訳の手直し。 月末に某学会の発表申込の〆切があるので、それも出さないと。

夜、某母親と後楽園で食事。

真夜中

一仕事終わったと称して、ついマンガ喫茶に行ってしまう。まずい。


27/Apr/2004 (Tuesday/mardi/Dienstag)

昼下がり

朝起きて洗濯、シャワー。シャツにアイロンをかけていると遅刻しそうになる。

お昼前からお昼すぎまで倫理理論の勉強会。徳倫理、ケアとフェミ、決疑論、 反照的均衡など。

昼は某海鮮丼屋に行って買ってくる。これからまたミーティング。 がんばれ。

夕方、3時間強の某ミーティング。守秘義務とか。

つかれた。が、明日の準備をせねば。


27/Apr/2003 (Sunday/dimanche/Sonntag)

真夜中 (午前)

ベンタムの経済思想(税金)とか臓器移植とか勉強中。

小さい字を読むと目が痛くなる。 眠気や目の痛みなど、身体には自ずと限界があるので効率的に勉強せねば。 適宜休憩もすること。

夜明け前

あれ、勉強がてら某友人のためにCDを焼いたりしていたら、 いつのまにかこんな時間。

SARSの発音については、 BBCラジオで「ザーズ」と濁る発音をしている人もいた。 ドイツ人かと思った。いや、ドイツではおそらく「ザース」なんだろうけど。

ついでに、イギリス英語ではAIDSをAidsと書くことがあるように、 SARSもSarsになっているときもある(たとえばBBC News)。 頭文字をくっつけたアクロニム(頭字語)というよりも、 一つの単語として捉えているからだろうか。

早朝

臓器売買の是非について勉強。労働力は売れるが、奴隷にはなれない。 その中間(?)にある売春も代理母(有償・無償)は 国によって許されているところもある。臓器の売買はどうか。 ダメだとしたら、なぜダメなのか。

ということを真剣に考えなければならないが、とりあえず寝よう。

お昼すぎ

お昼まで寝る。お隣のおばさんが「ナンバー****の車をどけてください」 と大声で叫んでいたので目覚めたが、 しばらくしたらウチの玄関のチャイムを鳴らして 「ナンバー****の車をどけてください」と言うので、 アンサーフォンで「違います」と応える。

新聞。お昼。納豆その他。

東京市場卸値についての疑問。

東京市場卸値「魚: 続落、野菜: もちあい、果実: もちあい、コンニャク: 休み」

なぜコンニャクが魚や野菜や果実と同じ分類のレベルにあるんだろう? 「東京市場では品物は大きく四つに分類されます。それらは、魚、野菜、 果実、コンニャクの四つです」とかなんだろうか?

次はイタリアでSARSパニックが広がっているという話。

「大変なんです。日本公演が間近に迫っているのに、 [イタリア人の]主演歌手の一人が 新型肺炎(SARS)が怖いから辞退すると言い出したのです」
オペラ関係の知人が青い顔をして続けた。
「日本は問題ないと説明したのですが、分かってもらえないのです。 日本は中国の隣で、 風だってあっちから吹いてくるから危ないと言い張るのですよ」
学校用の世界地図をみたら「中国と日本とはわずか数センチしか離れていない」 というのが歌手の言い分のようだ。
(産経本日付「イタリア便り」)

今日の日本語: ネオコン

新保守主義(neo-conservative)。 元々は1980年代に民主党から共和党(レーガン政権)に鞍替えした連中を指すようだが、 現在は主に米国大統領周辺の連中(ラムズフェルド国防長官、チェイニー副大統領、 ウォルフウィッツ国防副長官など)を指して使われている。

反平和主義、反社会主義、反国連主義で、 「軍産複合体の利益=国益」という図式で政策を決め、 その背後にはユダヤ人財閥が黒幕として居座っているなどと囁かれる。

類義語にエアコン、リモコン、ラジコン、ゼネコン、生コン、合コンなどがある。

昼下がり

週70ポンドの生活保護を受けながら喫茶店で『ハリーポッター』シリーズを書いた J.K.ローリングは、今やエリザベス女王よりも金持ちなんだそうだ (毎日)。 アメリカンドリームならぬブリティッシュドリームだな。 そのうちビートルズのように女王から勲章をもらうんだろう。

昼下がり2

草抜き。やっと3分の1ぐらい抜き終わった。たいへん。

夕方

ちょっとギターを弾いてみる。

風呂がカビていたので掃除。 風呂には窓がないから細目に換気する必要があるな。 布団もカビないように気をつけよう。

ちょっと近くのホームセンターで買物。

夜2

夕ごはん。海親子丼、ブロッコリ、もずく、その他。健康的…のはず。

非常に眠い。もうだめだ。

真夜中

ちょっと寝るつもりだったが、 放送大学とか『ロミオ・マスト・ダイ』とかシンディ・ローパーとか見ていると 眠れなくなり、結局また机に戻ってくる。勉強しよう。


27/Apr/2002 (Saturday/samedi/Sonnabend)

真夜中 (午前)

逃避行動の分析

シジウィックの翻訳から逃避して、マクダウェルの勉強。 もちろん全部仕事はやるつもりですが、 [シジウィックの翻訳の手直し > デボラの翻訳の手直し > メタ倫理学勉強会の準備 > 自由主義勉強会の準備 > 生命倫理学勉強会の準備]という順で逃避したい欲求が強いので、 「シジウィックの翻訳をやらなきゃ」と思うと、 がぜんメタ倫理学を勉強したくなり、 「ああ、メタ倫理学の準備もしないとな」という考えが頭をよぎると、 生命倫理学の勉強がはかどりだすのです。

「だれに言い訳しとるんや、君は」

「わっ。すいませんすいません」

早朝

生命倫理学勉強会の準備を途中まで。動物実験について。

昼下がり

お昼すぎに起きる。さて、勉強勉強。

昼下がり2

火曜の授業の準備。

マグカップに肘鉄をくらわせてコーヒーをこぼす。うがー。 コンピュータは無事

BBC Radio 6はごきげんだな。 B-52'sの`Love Shack'のライブバージョン、かっこいい。 やっぱりウツなときにウツな音楽を聞くとますますウツになるから、 そういう悪循環に陥いらないように、 こういう音楽を聞いてテンションを上げるようにしないとな。 そうだ、パンクを聞こう、パンク。ラモーンズだ。

パンクと言えば、 ラットルズの「ラットルズ解散後、 ダーク・マクィックリー(ビートルズではポールにあたる人物) はパンク・ロックをやりはじめ、 パンク・フロイドを結成した」というギャグは笑った。

二時間ほど散歩。 北山通りを中心に探検。

まず、宝が池スポーツ公園、 ドライヴィングスクールなどを発見。 高度な文明の存在を示している。 北山文明と命名。

そのあと、ノートルダムという巨大なダムや、 植物園などを見つける。 大きな川にぶつかったので、上流に行くと、 上賀茂神社を発見する。 ついに文明の源流に行きついたので、 満足して探検を終えた。

腹が減っていたので、帰りに某ラーメン屋に寄り、 ラーメンとギョーザを食べる。ベジタリアンが聞いてあきれるな。

ラーメン屋でかかっていた「おさかな天国」を聞いていて思ったのだが、 現在下関で開かれている国際捕鯨委員会(IWC)で、 「クジラ天国」という曲をテーマ曲として使ってみてはどうか。

クジラ クジラ クジラ クジラを食べると
アタマ アタマ アタマ アタマがよくなる
クジラ クジラ クジラ クジラを食べると
カラダ カラダ カラダ カラダにいいのさ
さあさ みんなでクジラを食ベよう
クジラはぼくらを待っている Oh!

(すこしGoogleで検索したら、 すでに同じネタに辿りついている人がいたようだ)

散歩で疲れてしまい、ちょっと寝る。

夜2

生命倫理学勉強会の準備。 LD50とかドレーズテストとか基本用語をネットで調べていると時間が どんどん過ぎてしまう。

ポール・アンカが日本の歌番組に出てる。

真夜中

晩ごはん。サーモン、みそ汁、その他。 サーモンはフライパンで焼く(「フライパンで焼く」という表現は変な気がするが、 料理の仕方を表現する語彙が貧弱でこれ以外の表現を思い付かない)。 バター、塩コショウを使って味をつけたあと、 レモンとパルメザンチーズをかけてみる。 チーズをかけすぎたが、まあ食べれた。

今日の勉強時間…5.5hr


27/Apr/2001 (Friday/vendredi/Freitag)

真夜中 (午前)

ミルの功利主義について勉強中。

Crisps

英国のポテトチップス(こちらではcrispsと言う。 chipsはフレンチフライのことを指す)はもうれつに塩辛い。 とくにsalt and vinegarは強烈。 おいしくてついバリバリ食べてしまうんだけど、 このままでは味覚が麻痺してしまう。

部屋にあるのを食べ切ったら、食べてはいけないリストに追加しよう。バリバリ。

高級な苦と低級な苦

「ミルの高級な快と低級な苦の区別を認めた場合、 『高級な苦と低級な苦』という区別も立てる必要があるんでしょうか」

「高級な苦と低級な苦ってなんだ?」

「う〜ん、なんでしょうね。 豚や犬や馬鹿やのろまや悪者でも感じるような苦、 たとえば殴られたり蹴られたり、 お腹が減ったり疲れたりしたときの苦は低級な苦ですよね、きっと。 とすると、 やっぱりまともな人間にしか感じられないような高次の能力が要求される苦痛が 高級な苦でしょうか」

「それってたとえばどんな苦痛なんだ?」

「共感の苦痛とかでしょうか。犬がいじめられているのを見て苦痛を感じるとか。 また、名誉の苦痛とか、恋愛の苦痛というのもありますね。 あと、ハードディスクが飛んでデータがすべて失なわれたときに感じる苦痛なんかも、 そうかもしれません」

「しかし、その高級と低級の区別は経験によって決まるのか? 指の先を一本一本ペンチでつぶされる苦痛と、 死ぬほど辛い失恋の両方を体験した人は、 どっちを選ぶわけ?」

「ええと、それやっぱり、 選ばれた方が低次だということになるんじゃないですか、おそらく」

「ということは、みな指先をペンチでつぶされる苦痛を選ぶわけか」

「う〜ん、失恋の度合にもよると思いますけど…」

「あれ、しかしすると変なことにならないか」

「え、どうしてですか」

「だって、快については、 ミルは高次の快を感じられるように教育すべきだと言うわけだろう」

「ええ」

「とすると、高次の苦についてはどういうわけ? やっぱりこういう人間独特の苦を感じられるように 陶冶されるべきだというんだろうか」

「そういうことになりますね、ソクラテス」

「だれがソクラテスだ」

「いや、すいません、つい」

「しかし、高次の苦は、 低次の苦とはくらべものにならないくらい辛い苦痛なんだろう」

「そうです」

「とすると、そんな苦痛はそもそも感じない方が、 功利主義的にはいいんじゃないのか」

「あれ、そうですね。なんか相づちがわざとらしくなってきましたが」

「しかし、他方でミルは高次の能力を陶冶すべきだと考えているわけで、 ここには矛盾があるんじゃないのか」

「あれ、どうもそんな気がしてきました。 ひょっとすると、快と苦の関係は非対称で、 苦痛には高次も低次もないんですかね。 あ、もう寝る時間なのでそろそろここらへんで。おやすみなさい」

「またそれか。おやすみ」

うう。猛烈に寝不足だが、 某物理学者の研究を手伝うために(写真を撮る)、早起き。

昼下がり

ひさしぶりに図書館に来て勉強。 『功利主義論』、第四章まで。

邦訳の書きこみを見ると、3年前に一生懸命読んだ形跡があるが、 そのときよりもいくらか理解が深まっているようだ。 学びて時にこれを習う、亦た説ばしからずや。(注)

(注: 勉強したことをあとでおさらいする。ひゃあ楽しいや)

夕方

La Vita `E Bella

「友人に借りっぱなしになっていたLife Is Beautiful をようやく観ました」

「あ、一年前ぐらいに話題になったイタリア映画か。 どんな話なの」

「ええと、手元に情報がないので正確じゃないかもしれませんが、 映画を見たかぎりではこんな話だと思います。 ごほんごほん。

「あ〜、第二次世界大戦前夜にイタリアで結婚したユダヤ人男性とイタリア人女性は、 男の子を一人もうけ、貧しいながらも幸せな生活をしていました。 しか〜し、戦争がはじまってユダヤ人差別が激化し、 ついにある日夫と息子は列車に乗せられて ドイツの強制収容所に連行されることになり、 妻も自発的に列車に乗ることに。 収容所の生活はまさに地獄のようですが、 ユダヤ人男性は持ち前のユーモアとウィットで息子を楽しませ、 ついに戦争が終わる日が来る…」

「戦争の話か。題名からはわからんな。それで君の感想は」

「たしかに最初はなんの映画だと思うくらいのどかな始まりをしたので (ジョークも古典的だし)、どうなるのかと思ってましたが、 強制収容所に舞台が移ってからは最後まで息を飲む展開でした。 いつ息子が殺されるのかとひやひやし通しで。 そんな中でもお父さんがけっしてめげず、 こっけいなまでにユーモアを保ちつづけるところが、 子供と妻への愛情を感じさせ、胸を打つんですよね。 この、なんていうのか、 平和な状況が一変して悲劇的状況になっても夫が変わらず ユーモアを保ちつづけるところに、この映画の醍醐味があると思うんですよね。 できませんよ、普通は」

「ということは夫が主役か」

「ええ、そうですね。 しかし、妻もいい役で、 とくに、自分から進んで強制収容所行きの列車に乗るところなんかは、 胸を打たれました。 ああいう徳高い行為が自分にできるかどうか不安ですよね」

「夫も徳高いんだろう」

「ええ、ほんとに子供と妻思いで。地獄のような強制収容所生活を、 息子に最後までゲームだと思わせるのに苦心して。息子から見たら、 あんなに辛い状況にあったのに、 お父さんのおかげでまさにLife is beautifulなんですよね。 エンディングには泣かされました」

「まあ戦争っていうのは徳の見せどころだからな。 うまくやれば感動する映画はいくらでも作れるわけでさ。 シンドラーのリストとか」

「またまた、口が悪いですね」

「そしたら今回の評価は高いのか」

「そうですねえ。 こういう映画自体を作るイタリア人のセンスもすごいし、 映像はそこそこですが音楽もいいし、 ストーリーも抜群なので、B+ですか。 必見ということで」

夕方2

最近は9時頃まで明るいので、夕方がやたらに長い。

映画を見てから1時間ほど寝る。


27/Apr/2000 (Thursday/jeudi/Donnerstag)

今日のニュース

昨日はよく寝てました。
あるいは、よく寝れないから長いあいだ寝てたのかもしれません。
3コマ目の科哲の授業に出ました。
「確率を入れると演繹的な因果性の推論が可能になる」 というマッキーの議論は誤っている、という話でした。 要復習。
某先生に夕食をごちそうになりました。
飲み代は某初任給から出ているそうです。 ありがとうございます。

04/27/99 (Tuesday/mardi/Dienstag)

お昼前

演習発表の準備に忙しいのでまた後で。


お昼過ぎ

緊張してきた。 心臓に悪い。

配布用に修論で使った引用を集めておいた (全部ではない--新たに付け加えたのもある)。

原稿を読まずにうまく発表できるだろうか。うう。緊張。


夕方

演習発表終わり。ばしばし叩かれる。


昨夜、某古本屋で購入した本。

お昼前に大学に来て、当日に手渡すプリントを作る。 某先輩に用事を頼まれたので、それも済ます。

4コマ目発表。これについてはまた後で。

発表のあと、某所の手伝いを一時間ほどする。どっと疲れた。


04/27/98(Monday/lundi/Montag)

真夜中

翻訳一段落。まだまだ道のりは険しいが。


早朝

何かロンブンのためにいろいろ下ごしらえをしていたら朝になってしまった。 う〜ん、完全に昼夜が反転してるなあ。

え。昨日のきんぴらごぼうは自分で作ったのかって? いえいえ。 残念ながらきんぴらごぼうは自分で作ったわけではありません。 しかし、見ててください、そのうちなんでも作ってみせます。


6月の中旬に某教授の2回生向けの授業でベンタムの紹介をするよう言われたので、 なぜか今その準備をしてしまう。 ちゃんとベンタム教を若い連中に布教しなければ。


昼下がり

ばふぅ。う、うすた京介最高。すごいノリ。 大笑い。(今週号のジャンプを参照のこと)

朝、事務に寄ってから下宿に戻り、コーンフレークを食べてから 数時間睡眠。途中で定食屋に寄って研究室へ。 良い天気なので気分も良い。

そいえば、寝る前に今夜のうどんに使うであろうダシを取る準備をしたが、 昆布と干ししいたけを使ってみた (比叡山で修行された某先輩にもそうアドバイスしていただいた)。 しかし、しいたけはどのくらいの量必要なんだろうか。


夕方

加藤先生のアダム・スミスの話を聴いた後、 附属の書庫に入って本を借りてくる。 附属の書庫にはいろいろ古い本やら新しい本やらがあるので楽しい。


04/28/97(Mon)

記載なし。


Satoshi KODAMA
email: satoshikodama-tky[at]umin.ac.jp
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Last modified: Thu Jun 13 23:37:11 JST 2013