第44回近畿医学検査学会では、7つのシンポジウムと1つのスライド・カンファレンスを行います。
それぞれのシンポジウムの「ねらい」を掲載いたします。
I
健康づくりの一翼を担う臨床検査
II
チーム医療への臨床検査技師の取り組み
III
信頼される感染症検査へ(一法のみによる梅毒スクリーニングの可能性)
IV
感染症検査における情報のIN-PUTとOUT-PUT
V
輸血過誤防止の取り組み
VI
発光を知る
VII
診断への関わり方 新しい取り組み
VIII
スライドカンファレンス(細胞診)

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シンポジウムのねらい
 I  健康づくりの一翼を担う臨床検査
  


ねらい:臨床検査が健康づくりにどのように関わっていけるかについて二つの面から考えていきたい。
 一つは、市民生活の中で「食生活」や「生活習慣」と関連のある疾患予備群と予防法を臨床検査により提示することが出来ないかについて考える。そこで今回は生活習慣病につながる「肥満」に焦点をあてて「肥満と睡眠時無呼吸症候群と臨床検査」、「肥満と健康診断と臨床検査」を取り上げ臨床検査と健康づくりについて掘り下げてみる。
 二つ目は、健康づくりを担う臨床検査であるためには、先ず検査をおこなう臨床検査技師自身に高い健康管理意識が求められるのは当然である。そこで、臨床検査技師の職場環境について「有機溶剤を扱う検査室」、「業務室内感染」を取り上げ現状と健康管理に対する認識の度合いを知り、問題点と対応について考えてみたい。

喜多村 昭子  天理医学技術学校

シンポジウムのねらい
  II  チーム医療への臨床検査技師の取り組み
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ねらい:日本版DRG導入などの医療ビッグバン時代の到来と共に臨床検査は、厳しい環境で役割を担わなくてはならないのは確実である。この状況下で臨床検査が行うべきものは、検査の見直しと臨床検査技師が持てる専門性を生かし、医療への貢献をアピールすることであろう。今回、医療への貢献に視点をおいたチーム医療への参加を取り上げ、各々の分野で活躍されている演者にその活動の紹介と臨床へ参加するにあたって注意すべき点についてお話頂く。

大峠 和彦  天理よろづ相談所病院

シンポジウムのねらい
  III  信頼される感染症検査へ(一法のみによる梅毒スクリーニングの可能性)
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ねらい:梅毒血清検査は、術前感染症検査として多くの施設で実施されている。主に、TP抗体法とSTS法の二法の実施が一般的で、コストや迅速性等の効率の問題からか、”どちらか一法だけではダメなの?”という質問がよく聞かれる。今回はこの素朴な疑問に加えて、梅毒検査の現状と検査試薬の新たな問題点をも探ってみたい。

山口 正悟  奈良県立三室病院

シンポジウムのねらい
  IV  感染症検査における情報のIN-PUTとOUT-PUT
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( 患者情報の収集と臨床への報告 )


ねらい:近年、新興再興感染症の出現や薬剤耐性菌による院内感染の蔓延など、感染症診療の領域も複雑の様相を呈してきている。このような状況において、感染症検査の現場では精度の向上・迅速化・新規検査項目の導入などによって検査情報の質と量の向上を行ってきた。しかし、この情報が患者の診断と治療に最大限に活用されるためには、診療現場と検査室において如何にして効率的な情報交換を行うかが問題となる。
 そこで、今回のシンポジウムでは、診療現場と微生物(感染症)検査室の間でやりとりされる様々な感染症情報に着目し、感染症診断および治療における情報の収集(In put)と報告(Out put)について、種々の角度(臨床サイド、伝票対応施設、オーダーリング施設、検査センター)から検討を加える。

中山 章文  奈良県保健環境研究センター

シンポジウムのねらい
  V  輸血過誤防止の取り組み
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ねらい:輸血医療の安全性は高まったとは言え、ABO血液型不適合輸血がしばしば新聞報道されており、その主な発生原因は“血液バッグの取り違え”“患者の取り違え”“血液型判定ミス”であると報告されている。本シンポジウムでは、輸血過誤防止へのさまざまな取り組みについて各職種の立場から話して頂く。
先ず、インシデントレポートの解析結果から輸血過誤につながる可能性のある事例の報告とそれに対する対策。次いで、臨床検査技師から検査と製剤管理における事故防止への取り組みについて、病院規模の異なる2施設の状況を。また、看護師からはベッドサイドにおける過誤防止への取り組みについて。さらに、血液センターからはより安全な製剤を提供するための病院との連携について報告して頂く。
輸血にはリスクを伴うと言われているが、それを無限にゼロに近付ける工夫を怠ってはならない。その鍵を握っているのは私達臨床検査技師である!


吉村 豊  奈良県心障者リハビリセンター

シンポジウムのねらい
  VI  発光を知る
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ねらい:最近免疫化学の進歩,特に化学発光の進歩は著しいものがある。しかし、化学発光についての知識・トラブルの対応・問題点などにおいて我々測定者がどこまで整理し日常業務に反映しているか疑問がある。化学などの反応タイムコースをみたり、あるいは実際に試験管で反応液を肉眼でみるなどの確認事項ができなく、また標準液を同一のものにするとある程度測定値が一致するなどの手法がメーカー間で通用しないだけでなく異なる試薬のロットの互換性についてさえもどこまで確認できているのかなどの問題がある。
 今回は進歩著しい免疫化学発光について多く採用されてきた今までの経緯の確認と測定法の整理、精度管理における問題点と我々ができること、メーカー側における精度管理の実際、免疫化学発光を中心とした異常反応とその検出法などについて整理し、これからの日常業務に役立てたいと考えている。

猪田 猛久  天理よろづ相談所病院

シンポジウムのねらい
  VII  診断への関わり方 新しい取り組み 
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ねらい:発表・ディスカッションのキーワードをチーム医療、新しい取組み、情報の共有化、他の医療チームの対応および臨床検査技師の役割として、診療の質を高めるためのチーム医療について討論する予定である。最先端の事ができる施設の取組みだけでなく、中小病院でもここまでならできるという内容を報告してもらう。その内容は、個々の分野の話ではなく診断から治療への流れを話すと共に、検査室の取組み、特徴を討論する。

福塚 勝弘  天理よろづ相談所 医学研究所

スライドカンファレンスのねらい
 VIII  スライドカンファレンス(細胞診)
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ねらい:泌尿器領域における細胞診は、腎臓から尿道にいたる尿路系病変以外に、周辺臓器からの転移性腫瘍も検出の対象となる。これらを検出するための検体として、自然排尿が最も多く用いられているが、細胞変性が加わりやすく、特に小型異型細胞においては、原発巣や組織型推定が非常に困難な場合がある。また、自然排尿以外に人工的な操作が加わった検体も検査対象となるため、これらから採取された細胞についても、十分理解する必要がある。
今回、種々の原因により判定困難であった症例を紹介し、その理由や細胞の読み、鑑別点等を解説して頂く。それらを日常業務に活かして頂ければと考える。

西浦 宏和  奈良市総合医療検査センタ−

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