日本脂質栄養学会第27回大会

平成30年8月31日金・9月1日土

ごあいさつ

 平成30年8月31日(金)~9月1日(土)の2日間、松江市サンラポーむらくもにおいて、日本脂質栄養学会第27回大会を開催いたします。

  第26回学術大会は東京都におきまして国立がん研究センター社会と健康研究センター健康支援研究部長の松岡豊大会長の下で開催されました。「脳と心と体を支えるあぶら」のテーマの下に、脳と心の健康のための脂肪酸の役割、脳の発生発達と神経新生における脂質栄養など、脂質栄養に関する新しい大変興味あるお話を伺うことができました。

 我が国は既に超高齢社会に突入し、近年の疾病構造の変化を踏まえて、生活習慣病の予防、QOL向上等により、健康寿命の延伸を目指す事が本学会のミッションであります。そこで、本年度第27回大会におきましては、超高齢社会を受けて、脂質栄養学を予防医学ととらえつつ、メインテーマを「健康長寿と脂質栄養」といたしました。本会におきましては、科学技術としてのライフサイエンスを見直し、今後の超高齢社会を乗り切る日本の舵取りとなる知恵を出して頂けることを期待しております。
 
 本大会では特別講演を2つとシンポジウムを4つ予定しています。1日目では、特別公演1として東京大学大学院・阿部啓子教授に「食と健康―その科学の進展と機能性脂質」のテーマでお話いただきます。また、シンポジウム1は「脂質栄養の最前線」として、研究を展開されている5名の先生方に最新の知見をご紹介いただきます。

 2日目では、特別公演2として東邦大学医療センター・龍野一郎先生に「自然からの贈り物オメガ3系多価不飽和脂肪酸による生活習慣病予防とその作用機構」のテーマでお話いただきます。また、シンポジウム2は「日本人の食事摂取基準における脂質摂取ガイドラインを考える」のテーマで、日本人の食事摂取基準の監修を手掛けておられる東京大学大学院・佐々木敏教授をはじめ脂質栄養の分野で活躍されている4名の先生方に脂質摂取ガイドラインについてご講演とディスカッションをしていただきます。シンポジウム3は「地域活性を脂質栄養」をテーマとして5人の先生方に、シンポジウム4は「脂質栄養と商品開発の最近の話題」をテーマとして、企業の研究開発分野でご活躍の先生方にご講演いただきます。こうしたサイエンスを基盤として脂質栄養学の奥深さや広がりを洞察するとともに、医療従事者には医療について、食品・栄養従事者には食について、企業には双方のスタンスを理解していただき相互の情報交換の場として、本年度本会の場を利用していただければ幸いです。そして新たな視点が得られるきっかけになればと考えています。

 市民公開講座では、「脂質栄養と健康」のテーマで、麻布大学教授・守口徹先生と島根大学医学部特任教授・橋本道男先生にご講演いただきます。

 会場近隣には平成27年に国宝に指定されました松江城もあり、散策にも適しております。残暑残る頃ではありますが、松江を是非とも楽しんでいただけたらと思います。
是非とも、多くのご参加を心よりお願い申し上げます。

 


日本脂質栄養学会
第27回大会長 山下 一也
島根県立大学 副学長