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会長挨拶

写真:有賀 徹
第55回日本医療・病院管理学会学術総会 会長
独立行政法人労働者健康安全機構 理事長
学校法人昭和大学
有賀 徹

 この度「第55回日本医療・病院管理学会学術総会」を開催させて頂くにあたり、大変名誉なことと厚く御礼を申し上げます。学術総会長は私が務めますが、すでに昭和大学医学部を辞して、独立行政法人労働者健康安全機構に奉職していますので、アカデミアとして昭和大学大学院保健医療学研究科の上條由美教授に副会長の任をお願いし、鋭意準備を進めております。会期は平成29年9月17日~18日で、会場は昭和大学・旗の台キャンパス(東京都品川区)となります。

 さて、その学術総会のテーマとして「社会の変化と医療・病院管理学」を選びました。社会の変化とは勿論、我が国において益々進行する高齢化です。それに対応すべく、地域医療構想の策定や、地域包括ケアシステムの構築などが喫緊の大きな話題となっています。このことは、個々の医療者として、また医療チームをまとめる立場や、病院などの管理、行政の各立場にとってなど、多くの切り口で議論することができますが、私たちの学ぶ「医療・病院管理学」には、社会の変化に合わせて、体系的な「今後の方策など」についての学術的、かつ実践的な論考が求められます。

 例えば、私たちは高齢患者に対してチーム医療を実践します。それは、患者に医学的に多彩な課題があるのみならず、しばしば社会的にも多くを背負っているからです。そのなかで、患者が治療方針を選択することについては、患者の自律という価値規範を軸にしますが、時に選択する精神的、時間的な余裕のない救急医療などの場面を想定すると、医療チームは患者に対して善行の原則に則っての対応ともなります。それは医療者の自律によってそのようであると言うこともできます。すなわち、現在の医療は患者についても医療者についても自律の原則こそ主軸であると言えます。一昔前は、慈悲深い父権主義があって、「お任せします」と「任せなさい」が言わば共鳴して安寧を与えていましたので、主軸はかつて安寧、現在は自律です。

 このような推移に社会の変化がどのような「+アルファ」を与えるか。ここで言う社会の変化は、当分増え続ける医療需要となります。そして、提供体制が現状で耐えられるか。生命倫理に言う、自律、善行、無危害に続く4つ目の原則として公正・正義があります。地域医療構想などは、限りある資源を如何に合理的に配分するかを問うものでしょう。そこで、医療・病院管理学的な視点からは「資源を公正に分配する正義」がポイントとなるように思います。これは分析と統合という「科学の方法論」に与るでしょうか。

 まさに「待ったなし」のこの時代にこそ、皆様方の深く幅広い知見に基づく意見交換が求められております。是非ご参加を頂き、活発に議論を頂きたく存じます。よろしくお願いを申し上げます。