プログラム

プログラム一覧

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会長講演:「消化器がん検診における技術、科学そして教育 -技術の継承、科学的根拠に基づく正しい検診の創造-」
  石川  勉(獨協医科大学 放射線医学講座)
司会: 深尾  彰(日本消化器がん検診学会理事長)

特別講演:「新しい対策型胃がん検診システム構築に向けての無作為比較化対照試験の試み」
  後藤田卓志(日本大学医学部内科学系消化器肝臓内科学分野)
司会: 一瀬 雅夫(帝京大学医学部)

教育講演:「大腸ポリープ摘除後サーベイランス:Japan Polyp Studyの結果から」
  松田  尚久(国立がん研究センター中央病院 検診センター 内視鏡科)
司会: 野崎  良一(大腸肛門病センター高野病院 消化器内科)


- シンポジウム -


シンポジウム1 (胃):(公募)

 「対策型胃がん検診の現状と課題 ─地域の実情に合った検診をめざして─」

司会: 入口 陽介(東京都がん検診センター)
  成澤林太郎(新潟県立がんセンター新潟病院 内科,新潟市医師会)

 近年,対策型胃がん検診を取り巻く環境は大きく変化してきている。とくに,内視鏡検診に死亡率減少効果の有効性が認められ,対象は50歳以上で隔年検診とされたことである。それを踏まえ,2016年2月に本学会から「対策型検診のための胃内視鏡検診マニュアル2015年度版」(以下,内視鏡検診マニュアル)が発行され内視鏡検診の指針が示されたが,検査医の参加条件,精度管理や安全管理の実施条件などの理由から内視鏡検診導入には慎重な自治体が多い。一方,Ⅹ線検診は,読影医不足,施設間の精度格差,対象年齢の引き上げや隔年検診が行われた場合の中間期癌の存在などの緊迫した課題がある。また,胃がん検診の対象者をみると,若年層ではH. pylori感染率が低率であり,発見胃癌における高齢者の割合がますます高率となっていくであろう。そこで,リスク層別化による検診対象の絞り込みが有効な方法と考えられるが,除菌治療が広まり,血清H. pylori抗体値では既感染者の混入などがあるため,カット・オフ値の問題とともに,その運用には注意が必要となっている。
 本シンポジウムでは,各地域の現状について発表いただくとともに,内視鏡検診マニュアルをひとつのたたき台とし,地域の実情に合った理想的な対策型胃がん検診システムを構築するための課題を明確 にし,その対策について議論したい。なお,検診方法は問わず,「胃内視鏡検診マニュアルとの相違点」との観点からの発表を歓迎する。


シンポジウム2 (大腸):(公募・一部指定)

 「大腸がん検診の受診率・精検受診率向上策の新たな展開」

司会: 西田  博(アムスニューオータニクリニック)
  松田 一夫(福井県健康管理協会県民健康センター)

 便潜血検査を用いた大腸がん検診が,その有効性を発揮するためには,適切な受診率と精検受診率の確保が必要である。受診率・精検受診率の向上策については,これまでの総会・大会でも繰り返し議論 されてきたテーマである。しかし,平成25年度国民生活基礎調査で受診率は,男性41.4%,女性34.5%であり,同年の地域保健・健康増進事業報告では精検受診率は66 .0%と,いずれも国の許容値を下回る状態が続いている。
 一方,諸外国を含めた新たな動きとしてS状結腸鏡を用いた検診で死亡率・罹患率の低下がエビデンスとして確立し,英国では化学法から免疫法に変更することにより受診率が向上したという報告も存在する。また,精検方法はこれまで主に内視鏡検査が用いられてきたが,大腸CT検査の精検法としての可能性が議論し始められた。このように以前受診率を議論していた頃とは,我々を取り巻く環境が変化しているのは事実である。
 このような状況のなかで,さらに受診率の改善を目指すにはどのような手法を用いることが適切であろうか?検診現場では,call-recall systemを取り入れ,組織的な受診勧奨を実施している地域もあると 思われる。また,免疫法は気温の変化に影響され易いが,郵送法を用いて受診率の向上を経験している地域や検診機関はないだろうか。あるいは,試験的に大腸CT検査を精検として用い,精検受診率の改善をみた事例はないだろうか。
 いずれにしても検診に対するbarrierを低くする努力が求められる。地域,施設からの精検受診率を含めた受診率改善の経験とそれを支持するデータを提示いただき,解決に向けたヒントを掴みたい。多数の応募を期待している。


- ワークショップ -


ワークショップ1 :(公募・一部指定)

 「がん検診の現場における検査困難例への対応 ─胃Ⅹ線・超音波─」

司会: 伊藤 高広(奈良県立医科大学 放射線科)
  小川 眞広(日本大学病院 消化器肝臓内科)

 がん検診の現場では,検査・診断の実際において対応に苦慮する被検者にしばしば遭遇する。そのような場合の判定に際し,本学会主導で作成された腹部超音波検診マニュアル・胃Ⅹ線診断基準には“装置の不良,被検者,検者の要因などにより判断できない”,“存在診断または質的診断が困難な所見” とする項目を適用するように記載されている。しかし,検査上の困難例に関する具体的な記載はなく,各現場に一任されているのが現状である。
 そこで,本ワークショップでは従来議論されることがなかった領域横断の話題として,腹部超音波検査と胃Ⅹ線検査を対象に被検者側の要因である肥満例(皮下脂肪・内臓脂肪),術後例,体位変換困難例,臓器挙上例などの検査困難例への対応をテーマとし,いかに現場の努力で描出不良とさせないようにしているのか?その場では検査を完遂できた場合でも翌年どのように扱うのか?被検者への説明はどのように行っているのか?など各施設からがん検診の現場における検査困難例への創意工夫や最終的に検者が撮影中に描出不能と判断する基準,事後指導の実際・実態などを呈示して頂き,参加の方々へ還元できる場としたい。


ワークショップ2 :(公募・一部指定)

 「超音波検診におけるカテゴリー0 (判定不能)を明らかにする」

司会: 岡庭 信司(飯田市立病院)
  田中 幸子((公財)大阪府保健医療財団 大阪がん循環器病予防センター)

 2014年に公表された超音波検診判定マニュアルは,いろいろな学会・研修会等で取り上げられるようになり,徐々に“けんしん” の場にも浸透しつつあります。一方で,判定マニュアルに関するご意見やご質問も多数寄せられるようになり,カテゴリー0 (判定不能)についても“描出不能” が含まれるため“描出不良” との違いなどの具体的な判定基準や事後指導などが問題となっています。
 そこで,今回は描出不能によるカテゴリー0 (判定不能)に関連する問題点を明らかにし,描出不能の判定基準と対処法につき検討し,本会としての指針を作成できればと考えています。
 具体的には,受診者に対する超音波検査の描出不能に関する事前説明,対象臓器ごとの描出不能の定義(描出不良との違い)と頻度,描出不能とした受診者に対する事後指導および翌年以降の超音波検査の適応,描出不能とした例から発症した偽陰性癌の事例,描出不能あるいは描出不良部位を減らすための超音波走査法の工夫などにつき,“けんしん” 施設のみならず精検施設からも広くご報告頂きたいと思います。
 さらに,検診領域で最も描出不良部位が多い膵胆道領域の超音波走査法につきミニレクチャーとライブによる実演も行う予定です。
 今回のワークショップが超音波検診の精度向上と早期癌の発見に寄与できるようたくさんの皆さんのご参加をお待ちしております。


一般演題

 ①食道・胃 ②腸 ③肝・胆・膵 ④その他


- 附置研究会 -


附置研究会1 「大腸がん検診精度管理検討研究会」(公募・一部指定)
代表世話人: 斎藤  博(国立がん研究センター 社会と健康研究センター検診研究部)
当番世話人: 永田 浩一(国立がん研究センター 社会と健康研究センター検診開発研究部)
  野崎 良一(大腸肛門病センター高野病院 消化器内科)

 「大腸CT検査の標準化に必要な認定医師や認定技師の要件について」
 2016年5 月に「精密検査の手法として大腸CT検査の位置づけおよび必要条件と課題」が委員会報告として公表された。ここで述べられているように,安全で高い精度の精検法として大腸CT検査を実施するためには,大腸CT検査の標準化が必須である。つまり,良好な精度と高い安全性を得るためには,前処置(水溶性造影剤によるタギング前処置など),腸管拡張(炭酸ガスによる自動送気),撮影(低線量),読影(内視鏡類似像による3 次元像と2 次元像を用いた標準読影方法)といった科学的根拠に基づく付帯条件を元に標準化を図る必要がある。
 大腸CT検査の標準化に必要な要件として,第一に「検査,診断医および一次読影技師の読影技術の標準化」,第二に「学会による講習・トレーニングの実施,読影資格の認定作業」,第三に「学会による施設認定作業」,そして第四に「テキストの推薦」などがあげられる。精度が高く不利益を最小化するための検査条件の提示,正しい読影トレーニングシステムの整備,そして読影医・読影支援技師(一次読影技師)に必要な要件を提示していただき,具体的にこれらの要件の方向性を討論したい。


附置研究会2 「胃がんリスク評価に関する研究会」(公募)
代表世話人: 吉原 正治(広島大学保健管理センター)
当番世話人: 井上 和彦(淳風会健康管理センター/旭ケ丘病院内視鏡センター)

 「胃がんリスク層別化後どうする?」
 胃がん発生にヘリコバクターピロリ(Hp)感染は必要条件と位置づけられ,それに伴う進展した胃粘膜萎縮と高度の胃粘膜炎症は高リスク群であることは周知されています。そして,簡便な血液検査であるABC分類により胃がん罹患リスクの層別化が可能であり,胃がん検診システムの中で有効活用されることが望まれます。ただし,ABC分類は胃がん診断を行う方法でないことを忘れてはなりません。胃がん検診の方法として胃Ⅹ線検査に加え,上部消化管内視鏡検査(内視鏡)が推奨され,今後画像検査の主体は徐々に内視鏡に移行すると予想されますが,これらの画像検査と適切に組み合わせて効率的な検診システムを構築し運営・管理しなければなりません。ABC分類でリスク層別化した後の画像検査の方法や間隔,あるいは,複数年度にわたる管理体制について種々の立場から報告していただき,理想像とともに実現可能なシステムについて実りある議論を行いたいと考えています。また,胃がん一次予防,Hp除菌治療,その後のサーベイランスの中における,ABC分類の位置づけについても併せて議論できることを望んでいます。


附置研究会3 「胃Ⅹ線検診のための読影判定区分(カテゴリー分類)の運用・評価に関する研究会」(公募・一部指定)
代表世話人: 渋谷 大助(宮城県対がん協会がん検診センター)
当番世話人: 加藤 勝章(宮城県対がん協会がん検診センター)
  安保 智典(小樽掖済会病院 消化器内科)

 「新しい読影判定区分を用いた胃Ⅹ線検査精度管理上の問題点を探る」
 平成28年1 月に公表された「胃Ⅹ線検診のための読影判定区分」は,検査精度の管理強化と胃がん検診の枠組みに胃炎診断をいかに組み込むかに主眼を置いて考案された。今回は,前者の検査精度管理ツールとしての新読影区分の評価を行いたい。不確実所見からの拾い上げである3 bの定義や使い勝手,カテゴリー3 aと4 ,5 の使い分け,要精検群に占める3 aから5 までのカテゴリー比率などが議論の中心になると予想される。とくに,検診画像の読影では不確実所見からの拾い上げが多くなりやすい。しかし,そこに含まれる偽陽性例もしくは偽陰性例について,読影・撮影の両面から解析し評価することは日常検査水準の底上げのために極めて重要である。3 bの原因分析や3 b比率減少に向けた具体策,また,問診事項や比較読影などの読影精度を向上させるために有用な検診体制の整備について,要精検率,陽性反応的中率,精検受診率,胃癌発見率といった従来からの基本的な変数も踏まえた上で議論して頂きたい。本区分は公表されてから比較的間もないため改善策の評価が困難な場合は,導入初期段階の取り組み,または今後の展望として呈示していただきたい。精度管理ツールとしての本区分の特徴と今後の課題を出来るだけ明らかにしたい。


附置研究会4 「対策型胃がん内視鏡検診研究会」(公募・一部指定)
代表世話人: 細川  治(国家公務員共済組合連合会 横浜栄共済病院)
当番世話人: 謝花 典子(鳥取県西部医師会)
  萩原 廣明(前橋市医師会)

 「対策型胃がん内視鏡検診における医師参加要件の実態と技術向上への工夫」
 2015年3 月に公開された「有効性評価に基づく胃がん検診ガイドライン2014年度版」で,内視鏡検査が対策型・任意型検診として推奨されたことから,今後は,内視鏡検診を導入する自治体の増加が予測される。しかし,実施にあたっては,行政との財政的な交渉,実施方法,精度管理,安全対策など課題も多く,中でも検診機関と内視鏡検査医の確保は重要な課題の1 つである。
 「対策型検診のための胃内視鏡検診マニュアル2015年度版」では,検査医の資格として,「①日本消化器がん検診学会認定医,日本消化器内視鏡学会専門医,日本消化器病学会専門医のいずれかの資格を有 する医師,②診察,検診にかかわらず概ね年間100件以上の胃内視鏡検査を実施している医師,③地域の胃内視鏡検診運営委員会(仮称)が定める条件に適応し,①または②の条件を満たす医師と同等の経験,技量を有すると認定された場合」が望ましいと明記されており,内視鏡検診には専門医以外であっても十分な知識と技量を備えていることが要求される。そこで今回は,既に内視鏡検診を実施している各自治体から,検診機関と内視鏡検査医はどのような基準で選定しているのか,その実情と,さらに内視鏡検査医の技術向上の工夫などについてご発表していただき,今後,内視鏡検診導入を進めていくうえで役立つ討論としたい。


- 超音波フォーラム -


超音波フォーラム

1 .教育講演
  「これからの肝がんのHigh risk肝脂肪化」

  熊田  卓(大垣市民病院 消化器科)
司会: 三原 修一(みはらライフケアクリニック)

2 .症例検討会(公募・一部指定)

司会: 伊藤 啓(仙台市医療センター 仙台オープン病院)
  西川 徹(藤田保健衛生大学病院 臨床検査部)

- 放射線フォーラム -


放射線フォーラム

1 .基調講演
2 .シンポジウム(指定)
 テーマ「胃Ⅹ線検診のための読影判定区分(カテゴリー分類)について ~カテゴリー分類を理解する~」

司会: 萩原  武(JA北海道厚生連札幌厚生病院 第1 消化器科)
  小牟田 学((公財)北海道労働保健管理協会 放射線部)

 平成28年本学会誌第54巻第1 号において,対策型胃がん検診の精度管理を目的とした「胃Ⅹ線検診のための読影判定区分」が「胃がん検診精度管理委員会」および「胃Ⅹ線検診のための読影基準に関する研究会」と共同で本学会理事会に答申された。
 この読影判定区分は平成23年度より「胃Ⅹ線検診の読影基準に関する研究会」において,「胃Ⅹ線検診のための読影判定区分」案の検討を重ね,平成27年大阪での第54回総会にて,最終的なコンセンサスが得られたものである。
 本フォーラムのシンポジウムは,この読影判定区分について胃Ⅹ線検査に携わる放射線技師として理解を深めることを目的として開催する。

3 .症例検討会(公募)


- 市民公開講座 -


日 時:2017年6月24日(土)  13:30 ~15:30
場 所:第5会場(2F 中会議室202)
参加費:無料
主 催:第56回日本消化器がん検診学会総会

講演1:『メディコトリム』検診への努力
講師: 小野 正人(青森県立中央病院)
司会: 海老原次男(龍ヶ崎済生会総合病院・茨城県医師会副会長)

講演2:「胃がん検診とピロリ菌~自分の胃について知っていますか~」
講師: 齋藤 洋子(茨城県メディカルセンター・水戸市医師会)
司会: 溝上 裕士(筑波大学附属病院光学医療診療部)

講演3:「大腸がんの化学療法はこんな方におすすめします」
講師: 森脇 俊和(筑波大学医学医療系消化器内科)
司会: 兵頭一之介(筑波大学医学医療系消化器内科)
JSGCS
© 2016- The 56th Annual Meeting of the Japanese Society of Gastrointestinal Cancer Screening