ご挨拶

 日本核医学専門技師認定機構は平成17年に発足してから今年で10年になります。初代理事長が増田一孝氏、その後、藤田透氏、中村幸夫氏と引き継がれて、この度、10年目と言う節目に理事長を引き継ぐことになりました。

 私自身も発足当初から長年に渡り機構の運営に携わってきました経緯があり、認定機構の理念である「統一的基準に基づいた核医学専門技師認定を行い、核医学技術の提供を全国いかなる施設においても同等の最新医療技術・医療安全を担保できるようにすること」に基づき、歴代の理事長が運営してきましたこれまでの方針を継承していく所存です。

 核医学専門技師認定につきましては年々着実に増加してきております。2014年までの受験者数は延べ1010名にのぼり、今日、核医学専門技師は511名を超えるまでになりました。また、本機構は理念の達成に向けて、全国すべての核医学診療施設に最低1名の核医学専門技師を配置することを目指しています。その為に認定試験の受験者に向けては「養成講座」、専門技師に対しては「研修セミナー」を毎年開催して、常に最新技術と医療安全を念頭においた施設の運営に貢献出来るようサポートをしています。

 昨年は専門技師に限定した、より高いスキルを目指すための「実践セミナー」を初めて企画しました。この企画はこれまでの講演形式とは異なり、講師の先生3名に対して受講生が十数名と言う環境を作り、「脳」をテーマに生理の基礎から読影に至るまでを対話形式の中で延べ7時間余りかけて学習を行うものでした。受講生からは特別な環境や深い内容、テキストの充実度などに対して高い評価を頂くことができました。これからもニーズに合わせて、専門技師だから得られる教育環境の提供を継続していきたいと考えています。

 核医学専門技師認定機構は特定の学会に属する組織ではなく、関連4学会が合意のもと学会とは独立して設立された組織です。そのため本機構が行う専門技師認定の意義は大きいと考えます。機構としてはその利点を生かし、より一層、理念に基づいた核医学専門技師認定の推進と核医学専門技師の社会的な認知に力を注ぎたいと考えています。また、本機構の定款にあるように、専門技師は自ら担うべき役割を新たに認識して頂くと共に、その在り方については、今後も関連学会と連携をとっていきたいと考えます。

核医学専門技師認定機構 理事長 藤埜 浩一