テーマ
このたび、第46回アルコール医学生物学研究会学術集会を、2027年3月4日(木)・5日(金)に札幌市の京王プラザホテル札幌にて開催させていただくこととなりました。歴史と伝統のある本学術集会を担当させていただくことを、大変光栄に存じます。
本研究会は、1981年に開催されたセミナー「アルコール代謝と肝障害」を起源とする「アルコール代謝と肝」研究会を前身として発足し、長年にわたりアルコール医学生物学の発展に寄与してまいりました。肝臓領域を出発点としながらも、現在では内科学、精神医学、法医学、薬理学など多様な分野の研究者が参集し、アルコールに関連する多臓器の病態について学際的な議論が行われております。
近年、アルコール関連疾患を取り巻く環境は大きく変化しています。脂肪性肝疾患の概念整理に伴い、MASLDやMetALDといった新たな枠組みが提唱され、飲酒のみならず生活習慣全体を視野に入れた包括的な介入が求められるようになりました。また、%CDTやPEthといった客観的飲酒マーカーや非侵襲的線維化評価法の進展、さらにはデジタル技術を活用した介入の広がりなど、診断・治療のアプローチも大きく進展しています。加えて、公衆衛生の観点からも、がんリスクの啓発や政策的介入の重要性が増しており、個別医療と社会的対策を融合した新たな戦略が求められています。
本学術集会では、「アルコール研究の新地平:多臓器連関で読み解く病態」をテーマに掲げ、これまで蓄積されてきた知見を基盤としながら、最新の研究成果を共有し、今後のアルコール医学の方向性を多角的に議論する場としたいと考えております。多様な専門領域の研究者・臨床医の皆様にご参加いただき、活発な議論を通じて学術のさらなる発展につながることを期待しております。
札幌の地にて、多くの皆様をお迎えできますことを心より楽しみにしております。皆様のご参加を心よりお待ち申し上げております。