第38回アルコール医学生物学研究会を、2019年1月25日（金）終日と26日（土）午前にわたり、京王プラザホテル（東京都新宿区）にて開催させていただくこととなりました。

今回の研究会テーマは「今、アルコール医学研究の重要性を訴える」とさせていただきました。本研究会の基本はサイエンスを基軸として、医学、医療、社会へ還元していくことです。時代の変化によってアルコール研究が薄れていくように見えますが、アルコールに関連する問題は消えていくどころか増大を続けており医学研究においても益々盛んになっていく兆候が欧米で見られています。

特に、臓器相関、臓器のクロストークといわれる各臓器疾患の領域を超えた研究、医療が重要となり注目されています。本研究会には基礎的研究に裏付けられた発表が多く日本の医学会にとって貴重な存在です。基本はアルコールの人への影響であり、精神科のアルコール依存症、認知機能低下は脳の問題、慢性飲酒による内科的臓器疾患（肝臓・膵臓・心臓・脳、脈管、神経、内分泌、腎臓、筋肉、血球など）、急性アルコール障害では、急性内臓障害（消化器、脳血管、心臓）、飲酒により増悪する病気として高血圧、糖尿病、脂質異常症 、発癌など求められていることが数知れません。シンポジウムには「アルコール医学における新しい視点　－臓器相関から考える－　」を企画いたします。

今回の研究会では、今、アルコール医学研究に求められている理由とその重要性について活発な意見をいただき、それに対する研究のパラダイムシフトになるものにしたいと切望しています。 　 　

専門領域に拘った診療や研究は時代遅れになっています。アルコール医学によって専門性の隔ての壁を越えた新しい医学研究の基盤となる一歩を踏み出していきたいと考えています。それが若手研究者の今後の活躍の機会を増やすことになりますので多くの方のご参加を心より願っております。 演題募集期間を2018年10月1日より11月20日としておりますのでよろしくお願いいたします。