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アルコール医学生物学研究会
運営委員長挨拶



「アルコール医学生物学:新しい時代の胎動」



アルコール医学生物学研究会

  運営委員長 竹井謙之

 

アルコール医学生物学研究会は「アルコール代謝と肝」研究会を前身としています。研究会が発足した1981年当時は、アルコールの代謝経路がほぼ明らかにされた時期であり、アルコール性肝障害の発症機序を生化学的・代謝学的な面から解明しようという機運が勃興していました。「アルコール代謝と肝」の時代は一つ一つの発表演題に対し、徹底したディスカッションがなされ、熱い時代の一面を象徴するものでありました。個人的な思い出ですが、1986年に阪大一内消化器研究室にてアルコール性肝障害の研究を始めて最初に発表させていただいたのが本研究会でした。研究会は「アルコール代謝と肝」からより広い領域への展開を期して「アルコール医学生物学」研究会へと改称されました。

アルコール医学生物学は時代の最先端の技術と概念を取り込んで自らの発展を促したのみならず、さらに最先端のパラダイムの萌芽を育み、次世代への進化を涵養する「最先端実験室」の役割を果たしてきたと言えます。このアルコール研究の輝かしい歴史に学び、その領域を超えて成果を拡大していく努力が望まれます。このことはまたアルコール医学生物学へも多大なフィードバックをもたらし、その発展に貢献することは言を待ちません。アルコール性肝障害の研究史から多くを学び、その成果を継承・発展させたNASHの病態解明はその最たる例でしょう。中枢・神経系を含む諸器官・多臓器にわたる病態連繋という視点でアルコールの影響を考察しようとする「システム医科学」への展開も注目されます。

アルコール健康障害対策基本法制定をうけて、アルコール医科学への関心は高まり、研究支援の環境整備も急速に進展すると思われます。本研究会がアルコール医学生物学の発展に果たす役割は一層大きなものになっていくと確信しております。アルコール生命医科学に関心を持つ多くの方々の入会を期待しています。


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