内容

シンポジウム

以下の4つのシンポジウムを開催します。

統計学とテスト

企画者: 繁桝算男 (帝京大学)

8月30日(土) 10:20 - 12:00, 第1会場

テストを実施するとき,あるいは,テスト得点を分析するとき,学問としての統計学が多くの指針を与えてくれる基盤である。しかし,統計「学」が焦点を当てる事項と,テストの実務家が望むこととに若干のギャップがあるのがふつうである。また,このギャップから新しい形の統計モデルや分析方法が誕生することもある。このシンポでは,統計「学」と実践との間の具体的なギャップやそれを克服する努力について話し合う。

  1. 統計学者がテストをやって学んだこと-統計検定の実施と結果分析
    岩崎 学 (成蹊大学)・中西寛子 (成蹊大学)
  2. ベイズ統計学がテストに貢献できること
    繁桝算男 (帝京大学)
  3. 統一試験と統計学のはざまで
    田栗正章 (中央大学)・宮埜壽夫 (大学入試センター)

eテスティングの実際と今後

企画者: 植野真臣 (電気通信大学)

8月30日(土) 13:50 - 15:50, 第1会場

2007年よりeテスティング実施に関する世界標準が決定された。その特徴は,何度異なるテストを受けても等質の精度高い評価が保証されることにある。日本でもすでにいくつかの組織がeテスティングを実施している。ここでは,先駆けてeテスティングを実施してきた組織,または,これから導入を検討している担当者の方にそのメリットや運用方法について発表してもらい共有化する。我が国が世界的にもeテスティングで最先端にいることを示したい。

  1. 情報処理技術者試験におけるeテスティング
    谷澤昭紀 (独立行政法人 情報処理技術者機構)
  2. 医療系大学間共用試験におけるeテスティング
    仁田善雄 (社団法人 医療系大学間共用試験実施評価機構)
  3. 入学者選抜とeテスティング
    大久保智哉 (大学入試センター)

認知能力テスト最新事情

企画者: 敷島千鶴 (帝京大学)

8月30日(土) 16:00 - 18:00, 第1会場

個別式知能検査WISCおよびWAISは,信頼性と妥当性の高い国際的な標準化尺度として,改訂を重ねながら収集データを蓄積してきている。一方,批判的思考力や問題解決力,あるいは論理的推論能力を測定する新しい集団式テストが開発され,認知能力のより簡易な測定が試みられている。本シンポジウムでは,認知能力テスト各種から得られた最新の実証結果を紹介し,今後のテストの実践ならびに応用可能性,さらには,データ分析から示された人間の認知能力の構造について議論する。

  1. 一般的認知能力測度としての知能テストと三段論法テスト ―双生児法を用いた行動遺伝学研究から―
    敷島千鶴 (帝京大学)
  2. 臨床実践における認知機能テストの活用に関する動向
    松田 修 (東京学芸大学)
  3. ジェネリックスキルとしての批判的思考力,問題解決力の測定
    楠見 孝 (京都大学)

キャリア支援のツールとしての心理テスト

企画者: 清水和秋 (関西大学) ・横山明子 (帝京大学)
(日本テスト学会・日本キャリア教育学会共同企画)

8月31日(日) 14:40 - 16:40, 第1会場

キャリアには,固有の測定分野がある。そして,それぞれで作成されてきた尺度がある。そして,実際にキャリア・カウンセリングや教育的介入で,そのような尺度や検査を利用している。本シンポジウムでは,これらの尺度や検査などについて紹介し,ここで抱えている課題などについて討論する。

  1. VPI職業興味検査をもちいた測定と支援
    安達智子 (大阪教育大学)
  2. 職業レディネス・テスト等,アセスメントツールの開発をめぐって
    室山晴美 (独立行政法人 労働政策研究・研修機構)
  3. キャリア不決断の測定
    清水和秋 (関西大学)
  4. 進路選択自己効力の測定
    富永美佐子 (福島大学)

企画セッション

本大会では,1つのテーマのもとに複数の研究をひとまとめに発表する企画セッションを募集します。企画者は,企画の目的,司会者,各研究発表演題と発表者の名前をまとめて,大会事務局(jart2014 の後に アット jartest.jp)まで申込んでください。指定討論者を置く場合には,名前も記してください。

一般研究発表

懇親会

大会初日の夕刻,懇親会を学生ラウンジにて行います。