内容
記念講演
- 日時:8月21日17:10~18:10
- 題目: テストの未来を考える -その方向性と必要性
- 講師: 池田 央 先生(前日本テスト学会理事長)
公開シンポジウム
- 日時: 8月21日14:00~17:00
- テーマ: パフォーマンス評価の未来
- 企画: 仁田 善雄(共用試験実施評価機構) 亀井 智子(聖路加看護大学)
- 概要: パフォーマンス評価は、従来のペーパー試験では測定することが難しい「技能」、「思考力」などを具体的なパフォーマンスとしてみることができるものであり、近年、多くの分野で取り入れられてきている。しかし、国家試験レベルのハイステークスな試験では、パフォーマンスを評価する試験はほとんど行われていない。パフォーマンス評価の今後の発展を考える事を目的として、今回のシンポジウムを企画した。次の2点に絞った議論を行う事を予定している。①精度評価および信頼性を高めるための方法を明らかとする。さらに「体操競技の採点」のような類似した評価方法を加えて、活発な議論を行っていく予定である。②パフォーマンス評価という新たな評価方法がカリキュラムや学習行動にどのように影響しているか、医療系(医学、看護学)を例にとって、その影響と効果について議論をしていきたいと考えている。
- 話題提供:
- 石岡 恒憲 先生(独立行政法人大学入試センター)
エッセイおよび作文テストにおけるコンピュータ利用と自動採点
- 今城 志保 先生(株式会社リクルートマネジメントソリューションズ)
採用面接はどのようにパフォーマンステストでありうるか
- 遠藤 幸一 先生(日本体操協会)
体操競技における人の演技の評価
- 大久保 暢子 先生(聖路加看護大学)
看護実践能力としてのパフォーマンス評価
- 大滝 純司 先生(北海道大学)
医学教育におけるパフォーマンス評価の効果と影響
企画セッション
3つの企画セッションの開催を予定しております。
企画セッション2: 大規模試験の改善点と今後の展開
我が国の大規模試験は、あらゆるテストを代表するものとして大きな役割を果たしている。また、多くの受験生がこれらの試験を受けることから、その影響は大きいものがある。当然、試験の妥当性、信頼性についての関心は高いものがある。その中で、長期間にわたり一定の精度を保ち、さらに現在の教育状況、職業の内容の変化などに対応して、有効性を保つには、多くの努力が必要となる。そこで、これらの試験における、試験内容の大規模改訂に焦点を当てて、試験の有効性の維持のためにどのような努力が必要であるかを議論するために、このセッションを企画した。日本の大規模試験の歴史的流れと問題点について言及し、実践的知識が問われる資格試験と入学、入社、昇進などに含まれるより広い範囲の基本的な知識を測定する試験の両側面から議論を行っていく予定である。
話題提供として下記の先生方にお話しいただく予定である(演題名は変更される可能性があります)。
- 木村 拓也 先生(長崎大学)
大規模テストにおける日本型「制度的妥当性」の検討-進学適性検査・能研テスト・全国一せい学力テストにおける「失敗」事例の歴史的再構成-
- 田上 順次 先生(東京医科歯科大学)
歯科医師国家試験の改善点と今後の展開
- 柴山 直 先生(東北大学大学院)
法科大学院統一適性試験の総括と基礎研究の展開
- 内田 照久先生(大学入試センター)
大学入試センター試験の制約の中で言語技能に迫るリスニングテスト
- 野口 裕之 先生(名古屋大学)
日本語能力試験の国際標準化に向けた基礎研究
企画セッション3: マルチメディア教材の効果的な活用方法とテストへの応用可能性
近年、本邦でもさまざまな分野でマルチメディア教材が教育やテストなどに活用されるようになった。一方で、「マルチメディア教材をどのような状況で利用すると効果的なのか」、「マルチメディア教材を利用できる環境にはあるが、利用できる教材数が増えない」、「マルチメディア教材の質を担保することが難しい」などの声も聞く。本企画セッションでは、マルチメディア教材をさまざまな教育現場で活用していくのに必要な理論的背景をもとに、歯学部教育、大学職員へのマナー教育、医療コミュニケーション教育などにマルチメディア教育を応用した事例を紹介する。全体討論においては、マルチメディア教材を有効に使うための理論的根拠や今後の方向性、現場でうまく活用するための運用方法、マルチメディア教材のテストへの応用可能性などについての議論を行う予定である。
話題提供として下記の先生方にお話しいただく予定である(演題名は変更される可能性があります)。
- 安藤 雅洋 先生(長岡技術科学大学)
マルチメディア教材を用いた教育の理論的背景
- 大山 篤 先生(東京医科歯科大学歯学部)
歯科学生教育へのマルチメディア教材の応用
- 須永 昌代 先生(東京医科歯科大学)
医療コミュニケーション教育へのマルチメディア教材の活用
- 竹之内 勝典 先生(独立行政法人国立文化財機構(前筑波大学・総務部))
筑波大学における職員研修へのマルチメディア教材の活用
一般研究発表
- 発表題目一覧
- 大会日程
- 発表形式:
- 発表は口頭発表によります.発表時間は,原則として質疑応答5分間を含む20分間の予定です.
- 発表のための資料として,抄録集以外に補足資料を利用されるときは,配布用プリント約50部を用意して下さい.
- 発表会場には液晶プロジェクタを用意致します.その他の発表用機器の使用を希望される場合は,抄録原稿送付時に第10回大会事務局までご相談下さい.
- 発表要件:
- 「発表者のうち少なくとも1名は日本テスト学会会員」である必要があります。
その他