プログラム |
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《8/9(金)》 |
(敬称略) |
- 開会挨拶
- 前野哲博(担当世話人,筑波大)
加藤はるか(実行委員長,信州大5年)
- 家庭医の現在と未来〜マクロ未来予想図(1)
- Madelyn Pollock(亀田総合病院)
司会 : 佐野 潔(ミシガン大)
- 家庭医の現在と未来〜マクロ未来予想図(2)
- 名郷直樹(作手村診療所)
- 家庭医の現在と未来〜マクロ未来予想図(3)
- 吉見太助(堂園メディカルハウス)
- 家庭医の現在と未来〜マクロ未来予想図(4)
- 尾藤誠司(国立東京医療センター)
- 家庭医の現在と未来〜マクロ未来予想図(5)
- 前野哲博(筑波大)
- 研修プログラム紹介
夕食
講師・世話人紹介+懇親会
- 《8/10(土)》
朝食
家庭医に必要な臨床能力1[選択制]
A. 在宅ケア
- 一瀬直日,草場鉄周,西川武彦(カレスアライアンス)
- B. ACLS
- 宮島賢也(自衛隊中央病院)
- C. 身体診察法(頭頚部+バイタル)
- 大橋博樹(聖マリアンナ医大)
山下大輔(武蔵野赤十字病院)
- D. 医療面接
- 中田裕子(奈義ファミリークリニック)
吉見太助(堂園メディカルハウス)
- E. 症例へのアプローチ
- 鈴木将玄,久永貴之(筑波メディカルセンター病院)
高屋敷明由美(自治医大)
- F. EBM(初級編)
- 古賀義規(春日村診療所)
- 昼食
家庭医に必要な臨床能力2[選択制]
G. 小外科実習
- 徳山秀樹,鈴木富雄(名古屋大)
横谷省治(三重大)
- H. 身体診察法(腹部+神経)
- 大橋博樹(聖マリアンナ医大)
山下大輔(武蔵野赤十字病院)
- I. 医療面接
- 中田裕子(奈義ファミリークリニック)
吉見太助(堂園メディカルハウス)
- J. 在宅ケア
- 一瀬直日,草場鉄周,西川武彦(カレスアライアンス)
- K. 症例へのアプローチ
- 鈴木将玄,久永貴之(筑波メディカルセンター病院)
高屋敷明由美(自治医大)
- L. ACLS
- 宮島賢也(自衛隊中央病院)
- 家庭医に必要な臨床能力3[選択制]
M. 小外科実習
- 徳山秀樹,鈴木富雄(名古屋大)
横谷省治(三重大)
- N. 医療倫理
- 山田健志(都立豊島病院)
- O. EBM(初級編)
- 古賀義規(春日村診療所)
- P. EBM(中級編)
- 下田泰彦(国立東京医療センター)
- Q. 身体診察法(腹部+神経)
- 大橋博樹(聖マリアンナ医大)
山下大輔(武蔵野赤十字病院)
- 夕食
講師・世話人紹介+懇親会
学生・研修医部会
- (次期代表/幹部交代/今後の活動について/MLについて/家庭医療学研究会紹介)
- 《8/11(日)》
朝食
モーニングセッション[選択制]
選択1 : 「家庭医になるために〜ミクロ近未来予想図」
- 中村明澄(東京医療センター)
西川武彦(カレスアライアンス)
高橋壮芳(王子生協病院)
菊地涼子(国立病院東京医療センター)
吉本尚(筑波大5年)
- 選択2 : 「世界で活躍する家庭医」
- 佐野 潔(ミシガン大)
Madelyn Pollock(亀田総合病院)
岡田唯男(9月から亀田総合病院)
浜野 淳(筑波メディカルセンター)
村井三哉(鹿島病院)
- 選択3 : 「家庭医の家庭〜家庭医の先生は普段どんな生活をしているのでしょうか」
- 高屋敷明由美(自治医大)
前野貴美(つくば総合健診センター)
松村真司(松村医院)
- 閉会式
- 伴 信太郎(研究会世話人代表,名古屋大)
記念写真撮影
解散
昼食
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医学生・研修医のための第14回夏期セミナーは,千葉県長柄町の日本エアロビクスセンターという,リゾート施設で開催されました。世話人の前野哲博先生(筑波大)の指導のもと,今年も学生・研修医部会の皆さんが企画から実施まで担当しました。セミナーの規模は昨年よりも更に大きくなり,学生90人,研修医60人,講師・世話人を含め合計190名が参加して,二泊三日の日程で行われました。
プログラム(左記)に沿って,参加者から寄せられたレポートの一部を引用して,セミナーの様子を紹介します。
「家庭医の現在と未来〜マクロ未来予想図〜」
全然違った道を歩んで違った場所で活動しているはずなのに,根本でつながっているような先生方のお話が印象的でした。どの先生方も,信念をしっかり持っていて,一方では柔軟で個性的に,そして真剣に医療に取り組んでいる姿がよく分かりました。家庭医に必要なものとして,医学的知識や技術以外をまとめるなら,先生方のように人間としての魅力を持つことではないかと思いました。
Pollock先生の講演について
「日々の暮らしが健康につながるように手伝いをしている」「work where you needed, hospitals, clinic, home, schools, city hall」人々が健康に暮らせるように,その健康に関する問題をお手伝いする,というのが,私の理想的な医療だったので,これらの言葉はとても心に響いた。とともに,この会場にはこの言葉にともに感動している仲間が少なからずいるのだな,と心強く思った。また,「no boundaries」(no limitではなく)という言葉はとても素敵な表現だと思った。ありふれた事がありふれて起こる,家庭医はそのcommon diseaseのエキスパート,というお話は感動的だった。とかく,専門医と比較されると「浅い」といわれる家庭医だが,そのように考えると,広さと深さが感じられると思った。プレゼンテーション自体,とてもわかりやすく,ユーモラスで楽しい中に大切なメッセージを伝えてくださったと思う。ポロック先生の才能を感じた。
名郷先生の講演について
「患者に合わせる医療」という一言が非常に心に残った。医者,おごる勿れ。家庭医は,人々の生活のお手伝いをしているにすぎず,けれど,そのお手伝いはとても大事なお手伝いなのだ,と思った。EBMが自分を支えているとおっしゃっていたけれど,具体的にどう支えているのか,と質問しかたった。指導医がいるわけでも,同僚がいるわけでもない環境で,EBMは必須なのだろう。その辺りまで触れていただけると,EBMのすばらしさを伝えることもできたかな,と感じた。いずれにしても,名郷先生の生き生きとした姿を見ていると,本当に勇気を与えてもらえたように感じた。
吉見先生の講演について
離島での医療風景がすごく伝わってきて感動しました。そこでの様々な逸話を聞けたのも良い経験になりました。患者さんにあれほどまでに必要とされることはどのくらい責任感を持つものなのか、困ったことは無かったのか、などもう少し聞きたかったです。
吉見先生による講演は目次を見たときから,楽しみにしていた。なぜなら,吉見先生がおられる「堂園メディカルハウス」のことを以前から知っていたからである。ある知り合いのガン患者の方から,この病院の話を聞いたことがあった。吉見先生もおっしゃっていたように,病院とは思えない環境だ。NPOである「風に立つらいおん」にも参加してみたいとおもっている。先生の講演にも写真が多用してあり,わかりやすかった。
尾藤先生の講演について
パワーのあるお話,とても楽しかったです。面白いたとえ話も新鮮で、その日の懇親会まで考えつづけてしまいました。先生のマインドはとてもよく感じられ,お話の中にみられた反骨精神というのも若気の至りの類とは異なる,純粋なマインドに従うものであることがわかりました。私もその姿勢を参考にしていきたいと思います。
ニーズ志向 : ニーズをこちらから積極的に見つけて行く,自分のフィールドを自分だけで設定しない。現場志向 : どれだけ役に立てたかが大切。アウトカム志向。「まだ足りない自分志向」 : 専門家とは成長することをあきらめた人たちのことを言う。といった幾つもの強烈なフレーズを楽しい雰囲気の中で伝えてくださった。とても心に残った。このように,自分のコアに残るフレーズというのは,これから研修などをしていく上でも,苦しい時の助けになると思う。
前野先生の講演について
前にも聞かせていただいた話だったが,私が一番好きだった場面は,カエルの絵のスライドである。「これは何という動物ですか?カエルという言葉は使わずに友達に伝えてください」というものである。家庭医というのは,友達にその魅力などを伝えるのがとても難しい。大学にないから,みんな見たことも聞いたこともないのである。「写真を送るよ!見ればわかるから!!」という一言は,とても心に残った。家庭医についても然り。これからは,家庭医に興味を持った学生が現れたら,即「見に行きなよ。見ればわかるから!!」と答えるだろう。学生部会の役割には,そのような興味を見学・実習につなげていくことだと思った。
「家庭医に必要な臨床能力」
在宅ケア
在宅医療は,ボランティアを通して,介護の面から関わることがあったので,今回は医師としてどのように関わっていくのか興味があった。ある1人の患者に焦点を当てて,そこからマクロ的に在宅医療,地域医療を考えていくという方法は新鮮だった。医師としてできることというのは,「患者が体調が悪く,診療所にかかった」というある1つの出来事があり,その身体面の解決に留まらず,そこからどんどん生活背景をマクロ的に見ていくことで,患者さんの根本的な不安を解決するためのきっかけとなる,という意味で重要な役割を担っていることがわかった。そして,1人の患者さんに対して様々な人々が1つのチームとして動くことが地域医療だと感じた。
ACLS
BLSは以前にもならったことがあったので,primary surveyは自分の知識確認として参加することができました。AEDを実際に操作できたのはとても感動でした。AEDは本で読んだことがあったのですが理解があまりできていなかったことがよくわかりました。これでBLSは一般の人にも教えることができるのではないかと考えています。今度はACLS応用編に力を入れたいと思います。
身体診察法(頭頚部+バイタル)
後半の,バイタルを全身状態と広義にとって,患者さんの様子から患者さんがどんな状態にあるのか,理解することをねらいとしたロールプレイがとても面白かったです。私自身患者役をさせていただきましたが,医師側の態度,言葉によって,感情が動いたり,動かなかったりする,ということをとても感じました。そして,インタビュー以外で,得られる情報の多さを実感しました。前半部の,身体診察について,風邪をとおして,いかに身体所見をとるのか,身体所見をとる目的について考えさせられました。常に,どういう疾患を考えて,そのためにどんな所見を見る必要があるのか考える必要性を改めて感じました。
医療面接
午後一番のセッションだったので,少し眠かったのですが,最初のイントロの部分を最小限に抑えていたところは,とてもよかったです.講義調になっていれば,確実に意識を失っていました.患者,医師,評価者役に分かれたとき,たまたま3年生,6年生,医師5年目の3人に分かれたので,それぞれの立場の違いによる相違をとても楽しむことが出来ました.ほかのグループはどうだったか分かりませんが,同世代を集めるよりも全然違う世代のほうが面白いと思います.
症例へのアプローチ
このセクションでは一つの症例に対しどのようにアプローチしていくかをプライマリ・ケア的にどうあるべきかを勉強させていただきました。実際の大学の診療ではCTをすぐに適応して画像にて診断することが多く,多くの問診と少ない検査で診断を下すという流れを勉強することが少ないと感じています。大学ではある程度情報があり,それからどのようにアプローチしていくかが問題になりますが,診療所ではまったく分からない状態でこれから診断するという意味でかなり異なります。今回の医療面接はプライマリ・ケアの側面を十分持った医療面接で,かなり有意義なものでした。診断は面接による情報からほぼなされることも事実ということを身にしみて痛感しました。これからは症例に対するアプローチの重要さを常に念頭におき,診療を行っていきたいと思います。
EBM(初級編)
ここではまず,グループの中で2人組を組んで,医師役と患者役でロールプレイをした。そこで問題となった「血圧が高いがどうすればよいか」ということについて,論文やクリニカルエビデンスを使って検証した。ここでも私は,知識不足で理解できない部分がいくつもあった。しかし,EBMの5つのステップを実際にやりながら学ぶことができたので,大変勉強になった。
小外科実習
5年生の時に小外科練習をしていましたが,それ以来の経験でした。しかし今は研修医になり何時何処で縫合術をするか分からない身分です。実際に放射線科にいてPTCDをはじめとしていろいろなところでやらなければならない状況にあり,このセミナーで確実に手技を覚え,教えてもらうのはここが最後だという思いで実習をしました。かなり,自分のものになり,参加して良かったと思っています。また何かの機会があったら参加したいと思います。
身体診察法(腹部+神経)
参加する前は「基本的な診察方法などをじっくりと教えてもらえる」と勝手に勘違いしていました。実際,参加してみると鑑別をあげたり除外する方法を述べたり,確定診断のための腹部診察を考えたりといった内容なので少し驚きました。しかし,かえって楽しく腹部の疾患について学ぶことができたように思います。まだ勉強不足で同じグループになった6年のかたなどの意見を「なるほど」と感心しながら聞くだけしかできなかったのが残念だったのですが,診断へのアプローチをわずかながら理解できたのではないかという満足感に浸っています。また,今回参加してただ暗記するだけではなく,「なぜ」起こるのか?,と考えることを教えていただけたのはとても私にとってプラスになりました。
医療倫理
医療倫理といえば,遺伝子組替えや臓器移植など,高度医療を主体とした物を想像していた。しかし今回はがん告知など身近な話題で,かえって新鮮だった。医療を行う上で,マニュアルだけでは通用しないことがほとんどだ。到底医師だけでは解決できる物ではないので,様々な人間関係,情報網を持っておくことが重要だと感じた。また,今回多くの人と討論したことは,新鮮な意見を聞くことができ,また自分の考えを整理することができたので,大変充実した物だった。初めて4分割法に触れました。私と同じようにその使い方を知らない人がほとんどだったようで,漠然とした議論に終わってしまったのが残念です。議論の段階で正しい使い方を知っている人に方向性を示してもらいたかったと思います。SP役の方々の演技はすばらしかったです。また医師役の人の医療面接を見られたこと,研修医など自分とは違った立場の人の意見が聞けたことも財産でした。筑波大学のサークルのほうでは4分割法を使いこなしてレベルの高い議論がなされていると聞きました。今後の自分の課題として,ぜひ勉強したいと思いました。
EBM(中級編)
本を読んでの独学で,実際に症例から疑問を定式化して文献を探してみるのは初めてだったので,自分ではダメエビしか捕まえられなかったのですが,グループで,他の方々の検索式を教えてもらえたので,発想の転換もできて,勉強になりました。EBM はややこしそうなイメージがあったのですが,基本を覚えて使いこなせるようになったら,臨床の場面でもとても便利だろうと思いました。上手にレーダーを利用して,よい漁場で活きのいいエビとって,エビの持ち味を生かしつつ,個々の患者さんにおいしく受け入れてもらえるように調理できるように,これからがんばりたいと思います。
「モーニングセッション」
家庭医になるために〜ミクロ近未来予想図
はじめにパネリストから研修内容や今の病院を選択した理由など聞くのはとても楽しかったです。特に,ひとりひとり自分の考えをもって動いていることに感動しました。自分の中にぼやっとやりたいことが見えてきたような気がします。次にグループにわかれて「家庭医になるために学生時代にすること」を話し合ったのですがみんな「変わり者」ということが判明したというのがおもしろかったです。私たちのグループは「いろいろな会へ参加したりしてネットワークを広げることが大事」という結論に達したのですが,中には「家庭医の考えをもってお役人になる」という考えがでてきてかなり熱い話し合いをすることができたと思います。こんな風に意見を交わす機会というのはなかなかもてないので,新鮮な感じがしました。自分はこんなことを考えていたのかとあらためて自分を見直す機会にもなったと思います。
自分たちの選んだテーマは「家庭医の不安と解決」であり,集まったメンバーのバックグラウンドが異なるためさまざまな不安があることが分かり,自分では不安を口にして,いろんな人にアドバイスを求めることが解決につながるのではないかと思いました。また,医療者の対象となる患者さんを把握するためには,医療の世界のみの勉強ではまかなえず,学生のうちは社会勉強に励むべきだという意見に大いに賛成の意を感じました。
日本で求められる家庭医というのが私の班のディスカッションテーマでした。現役の先生方から研修医の方、上級生と普段聞くことができない意見を伺えたことはとても貴重でした。他の班の結論なども非常に興味深かったです。皆熱心に日々考えているんだなと。同じ意識を持つ仲間が沢山いるのは気分いいことです。
世界で活躍する家庭医
実際に世界で活躍している,またはしてきた家庭医の話を聞けてとても貴重な体験が出来た。まだ日本の家庭医とアメリカの家庭医には大きな差があることを実感した。しかし,今回話を聞いて,家庭医への興味が大変わき,将来は是非家庭医を目指そうと思った。
家庭医について,今までよりもさらにどんなものであるのかということがよくわかりました。先生方の経験談を聞くことができて,とてもおもしろかったです。また,Dr.Pollokの,日本で家庭医を目指す人たちを応援しているというメッセージがとても印象に残っています。
さすが佐野先生という感じでした。「これが家庭医だ!」というメッセージを存分に浴びさせていただきました。
家庭医の家庭
〜家庭医の先生は普段どんな生活をしているのでしょうか
このセッションに参加している参加者の顔ぶれでまず楽しめました.「家庭医の家庭」というより,女子医学生の結婚と仕事の両立についてのセッションという感じがしたのですが,とても有意義でした.私は男なので考えてもみなかったことを,女性医師は考えていたのだと,勉強になりました.これからは,このような医師の生活のQOLについて考えるセッションが増えることを望みます.
「自分にとってのbestではなくbetterを探して行きましょう」という高屋敷先生のコメントが心に残った。このような考え方でいけば,忙しい臨床も家庭生活もきっとうまくいくだろうと,根拠はないのだが勇気つけられた感じがあった。家庭医の職業生活と家庭生活には,開始・発展・分散・独立・交替という共通した諸段階があるなど,実話だけでなく,まとまった概論的な話があったのもよかった。さらに前野貴美先生のプレゼンテーションや,松村先生のプレゼンテーションも,とても面白く,家庭医の家庭をのぞかせていただいた貴重な体験になった。このようなセッションはぜひ継続していきたいと思う。
懇親会
最初はちょっとばかし,席を移動することが恥ずかしいような気がしていたのですが,だんだんとたくさんの人と話をしたい!っと思うようになって,いつのまにか・・・。ただ次の日の講習のこと,暗い夜道が怖かったのとで,あまり遅くならないように気をつけていました。最終で,懇親会会場を後にした人は4時をまわっていたとか。もったいなかったような気がしますが,年には勝てませんでした。もっと,体力があればよかった!
実際に働いていらっしゃる方のお話を聞けたことや,日本のさまざまなところで同じ「医師になる」という目的を持った人と交流ができたことは,これからの学校生活が苦しくなったときの心の支えなってくれる経験になると思います。
全体を通して
自分にとって一番プラスになったのは,全国から集まった学生や研修医,講師の先生と話をする機会を得られたことです。自分がいかに井の中の蛙であったか,いかに勉強不足であるかを感じました。また,上の学年や医師の方々からは自分の将来を考える上で様々な可能性を見せていただいた気がします。付け加えるなら,「在宅ケア」で感じたのですが,講師として他職種の人がいてもいいのでは?看護学生などを交えたら規模が大きくなりすぎてしまうでしょうが,どこかの診療所で働く看護婦さんを一人招いてみたら,違った視点からの話が聞けそうです。個人的には,背伸びしてでも目標は高く持とうと決意する夏になりました。このセミナーに参加して様々な人に出会ったことも,そのきっかけになっていると思います。
参加する前は,どんなことをやるのか?このセミナーは何?と不安だらけで参加したのですが,参加してみて,家庭医とは何なのかとかどんなことをしていけばいいのかという疑問が少し晴れたような気がします。この会に参加して自分の将来などに対して新しい考えが湧いてきた感じがします。ありがとうございました。
これだけ多くの人たちと一同に会していて,家庭医というキーワードでつながることができる,ということはすばらしいことだと思います。先生方がとてもフランクな態度で接してくださるのも新鮮でした。自分の目指すものは一体何であるのか,まだはっきりとは見えていませんがいろいろな人たちの話を聞き,話をすることで,自分の視野が広がっていくことを感じました。これだけの会を主催されたみなさんにはとても感謝しています。ありがとうございました。
自分の道しるべになったと思います。頭の中にある理想の医師像をなんとか明確にしたいと思いながらいくつかの勉強会,セミナーなどに参加してきましたが、今回ほどその成果が現れた会合はありませんでした。こうして行きたいという選択肢のようなものが,以前よりも明るくなったのがわかります。これをさらにはっきりさせるため日々勉強を続けたいと思います。
(第14回夏期セミナーの記録ここまで) |