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家庭医療学研究会会報 第43
発行日 : 2001年9月15日
  この号の主な内容
夏期セミナー記録
第16回家庭医療学研究会(学術集会・総会)について
・家庭医のためのCME
  老年患者の退院後死亡率の予測
  Illnessを探る8つの方法
世話人会議事録
ワーキンググループ主任・委員の公募について
事務局からのお知らせ(演題募集など)

特集/第13回家庭医療学研究会夏期セミナー記録

プログラム
敬称略
《8/3(金)》
アイスブレイク
講演

「家庭医の現在と未来 〜マクロ未来予想図〜」
[講演者]
岡田唯男(シェイディサイド病院 : 米国ピッツバーグ)
佐野潔(ミシガン大学)
木澤義之(筑波メディカルセンター病院)
伴信太郎(名古屋大学)
木戸友幸(木戸医院)
夕食&懇談会

《8/4(土)》
ワークショップ
「家庭医に必要な臨床能力 1」
[学習テーマとコーディネーター]
A. 小外科実習 : 横谷省治(三重大学)
B. 身体診察法 : 鈴木富雄(名古屋大学)
C. EBM : 吉村学(久瀬村診療所)
D. 在宅ケアの視点からのケアマネジメント : 末廣満彦(奈義ファミリークリニック)
昼食
ワークショップ

「家庭医に必要な臨床能力 2」
E. 小外科実習 : 横谷省治(三重大学)
F. 医療面接 : 矢部正浩(日本原病院)
G. 症例へのアプローチ : 鈴木将玄(筑波メディカルセンター病院)
H. 家族志向のケア : 原田唯成(筑波メディカルセンター病院)
ワークショップ
「家庭医に必要な臨床能力 3」
I. 身体診察 : 鈴木富雄(名古屋大学)
J. 症例へのアプローチ : 鈴木将玄(筑波メディカルセンター病院)
K. EBM : 吉村学(久瀬村診療所)
L. 医療倫理 : 山田健志(都立豊島病院)
講師の為のセッション
「医学教育学から家庭医は何を学ぶことができるか?」
藤沼康樹(北部東京家庭医療学センター)
バスで移動
夕食&懇親会


《8/5(日)》
モーニングセッション
「家庭医になるために 〜ミクロ近未来予想図〜」
1) シンポジウム
[司会]
土田正一郎(倶知安厚生病院)
[パネリスト]
中村明澄(東京医療センター)
平山陽子(王子生協病院)
松川哲也(名古屋大学6年)
伊藤 淳(横浜市大5年)
2) フロアディスカッション
[グループ毎のテーマ]
家庭医とは,家庭医に必要な臨床能力とは?/日本で求められている家庭医の役割とは?/家庭医が日本に定着するために何が必要か?/家庭医になるために,学生時代にどんな勉強をしたらよいか?/家庭医療を学ぶために必要な卒前教育カリキュラムとは?/家庭医となるために,どのような卒後初期研修を受けたらよいか?/家庭医になるための研修の仕方について/家庭医を目指すうえでの不安は?
3) 総括
学生・研修医部会について
記念撮影
バスで移動
解散

 今年の夏期セミナーは,昨年に引き続き,つくば市で開催されました。昨年から学生・研修医部会が運営にかかわるようになりましたが,今年は世話人の前野哲博先生(筑波大学)の指導のもと,学生・研修医部会が企画から実施まで中心になって運営しました。講師も含めて約120名の,活気に満ちたセミナーが,「つくば国際会議場」「旭屋ホテル」「国民宿舎つくばね」の三つの施設を使って,二泊三日の日程で行われました。 プログラム(左記)に沿って,参加者から寄せられたレポートの中から抜粋して,セミナーの様子を紹介します。

「家庭医の現在と未来〜マクロ未来予想図〜」
(岡田先生の講演について)
「家庭医はやりたいことを諦める必要がない」----大学の先生は研究・教育に進みたいのなら大学へ残るのが一番と強調するが,実は家庭医も研究や,教育者としての可能性が沢山あることを先生のご講演をお聞きして再確認する事が出来ました。「今できること」の項目が迷いがちな6年生にとってはとても心強かったです。アメリカの医学生と違いFPへの道が確立されているとは言えず,FPがちゃんと公認されていない日本ではFPを目指す事はよりしんどいことのように思えます。しかも流行のように全国に出来てきた総合診療部も,中には各科へ患者さんの振り分けだけを行っている所も沢山あり,ますます周囲の誤解を生じている気がします。

(佐野先生の講演について)
佐野先生には家庭医療学の目指すべき方向性を教えていただいた。日本国内での家庭医の位置付けが広く浅くの,ふるいわけ屋になってしまう傾向があること,そして日本の内科医の弱点について言及され,思わず眼の醒める想いがしたと同時に家庭医療学が立派な専門分野であること,そして広く深い知識が要求されること,その知識の習得のために研修医の頃に出来るだけ多くの科を経験しておくべきであることに気付かされた。

(木澤先生の講演について)
他の先生方とは違い,木澤先生が日本でどのように総合診療を志してこられたのかの,正直なお話がとても面白く,また私にとっては現実的だったので良かったと思います。木澤先生が直接筑波メディカルセンター院長先生に打診されたことや,カナダ留学のお話などはとても大胆に感じられて楽しかったです。 また,家庭との両立の難しさは,多くの人にとって避けられない問題だと思いますので,その辺にも触れられていたことが良かったと思います。

(伴先生の講演について)
「1つの専門領域でも,それを究めるのに一生かかっても足りないくらいなのに,何もかも扱うようなプライマリ・ケア医の存在などあり得ない」「どの専門領域でも,ある程度の臨床経験を積めば,プライマリ・ケア医は十分できるようになる」といった,プライマリ・ケア医を目指そうとするときに,それを躊躇させるような外野の意見,ときには自分自身で作り出してしまう泥沼があるのですが,『プライマリ・ケアとは』という内容で,その誤解が解けてよかったです。

(木戸先生の講演について)
超有名な木戸先生に会えて光栄でした。家庭医療といえばアメリカ,みたいな図式に不満な私はフランスの話がとても新鮮でした。(別にアメリカの家庭医療が悪いわけではなく,むしろ素晴らしいものですが) / この分野に進むことを考えたとき,中小病院や診療所とともに開業も少しは考えています。木戸先生のご講演は今回のご講演の中で唯一開業医の先生ということでとても興味深かったです。先生の病院にはたくさん学生の実習も来るということですが,やはりそれは学生にとってももちろん大切なんですが,逆に病院側も刺激や元気をたくさんもらえると思います。将来,どんな形で家庭医療に携わっているか分かりませんが,学生にたくさん実習にきてもらえるような雰囲気作りというのはきっと患者さんのためにもなるのではないかと思います。

ワークショップ「家庭医に必要な臨床能力」
小外科実習
現在内科循環器病棟にて研修中であり,実際に針と糸を用いて縫合を行なう機会が殆どないため,今回選択した3つの実習の中で最も意義深いものであった。やはり一度でも実際にやっておくと違うので,病院内でも暇を見つけては糸結びの練習を欠かさずにやっておきたい。

身体診察法
研修医になってからは,身体診察を教えてもらう機会も無く,不安を感じながら診察してました。時間が無く,頭頚部だけでしたが,細かいところまで指導してもらえました。耳鏡の使い方では,先生のお耳をお借りしてありがとうございました。痛くしてすいません。内科の先生で眼底鏡使っている人は見たことが無く,眼科で眼底鏡の使い方を習得しようとしましたが,間接式のものしか使っていませんでした。眼底鏡の使用法,見方を教えてもらえてよかったです。

EBM
論文の批判的な読み方・最後のチェックリストが良かったと思います。事前に資料が配られていたのも良かったと思います。また,いままでEBMを難しく考えていたものが,日頃の自分の疑問を明確にして,それを解決していくことから,EBMって始まるのかもしれないと思いました。そして,疑問を解決する上で,どの資料を使うかは,私たちにとって大切な問題ですが,その資料の信頼性をどのように評価するかなどの説明が身近(イヤーノートが選択肢の中に入っているなど)でよかったと思います。

在宅ケアの視点からのケアマネジメント
ケアマネージャーのロールプレイを通して疑似体験できたことは非常にためになりました。医師になるために精一杯だった学生時代や病院での仕事を覚えるのに精一杯だった1年目の頃にも在宅ケアについて体験していたのですが,少し余裕が持てるようになったからでしょうか,患者さんが何で困っているのかを真剣に考えるようになってきたと感じています。しかし,在宅ケアサービス,補助器具,費用の算定など,具体的なことを何も知らなかったために,うまくマネジメントができなかったので反省しています。

医療面接
ロールプレイが終わった時には医療面接は難しい…と思ってしまい自分のインタビューに対しもどかしい思いがいっぱいだった。しかしその後の「まとめ」で,医療面接で大事な事を教えていただき,安心した。大事なのは患者さんのことを本当に考えて傾聴,共感する事,あとは患者さんが答えやすい質問法やパラフレーズ,サマライズになれていくこと。質問には返事を急がず,なぜその質問が出てきたかについてさぐる,など。インタビューの教科書にも書いてあったことだが,実際にロールプレイをしてからお話を聞くとずっと心に残るようだ。あらためてトレーニングの大切さが分かった。

症例へのアプローチ
症例検討であるが,これはいつも学びたいと思っているのだが,考え方の流れをうまく作って頂ける指導医がいないと,現実にはうまく学べないと今までの学生達での学習で切に思っていて,今回しっかり学びたいと考えていたため,小外科と共に,楽しみにしていたセッションであった。「頭痛」という症候をいくつもの症例で考えていくという,このスタイルは新鮮なもので,非常に興味深く参加することが出来た。なにか,今後同じような形で,学習していく方法が無いかと思っている。

家族志向のケア
大学病院での実習では家族について医師が記入するのは家族歴,即ち家族の病歴のみでしたし,看護婦さんでさえ簡単な家系図・同居人・キーパーソンを記入しているだけでした。しかし,患者さんは確かに病気の治療に来ているのだけれどもそれだけでは患者さんのニーズに対応しきれないのが現状だと思います。特に診療所や一般の病院では,身体の病気を治療する時でも患者さんによって異なっている家族背景・生活背景・社会背景を考慮して治療していく必要性を感じました。実際に詳しく家系図を書いていくことで患者さんの家族背景がずいぶんと認識しやすくなるのに驚きました。また,年齢相応のライフサイクルのステージと実際の段階とのずれという観点で見ることにより,患者さん・ご家族の心理的背景がずいぶん類推しやすくなるのが分かりました。

医療倫理
日常の診療の中に,このようなdifficultなbackgroundをもった患者さんがまぎれているのだということを常に忘れずにいようと思いました。大学の実習では病気だけをみてしまい,退院後その患者さんがどのような生活を送るのか等backgroundに触れる機会があまりないように思います。病気の原因がそこにあるかもしれないのに!ところで医療倫理というテーマから「脳死と臓器移植」のような問題についてディスカッションをすると思っていました。良い意味でその期待を裏切った内容でした。身近なところに医療倫理は存在していて,医師がそれに気付かなければ患者さんが身体的・精神的健康になれないこともあるのだということを学びました。

講師の為のセッション
今回はじめて企画されたセッションでした。英国のDundee大学の修士課程で医学教育を(通信教育)学んでおられる藤沼先生が,御自分の教育者としての経験などを交えながら,医学教育の理論や最近注目されている話題を紹介してくださいました。参加者が小グループになって,自分がかかわっている医学教育について評価する作業もあり,内容の濃い時間をすごさせていただきました。「現時点で何ができるかability」よりも「今後学びとっていける力capability」を重視することなど,教育に求められている視点を再認識することができました。

モーニングセッション
まず3名の研修医と2名の学生が自分の目指すべき道と,その実現のために今していることについて熱い思いを語った。誰もが自分の生き様に真剣であることを感じ,私は胸が熱くなった。それと同時に自分の医師としての生き方を自分なりに考えなくてはならないと思った。フロアディスカッションでは,家庭医になるために行なうべき卒後研修について討論した。どの道に進むのであれ,研修医としての期間は自分の可能性を広げるため,様々な分野に挑戦し,また医師としての基礎固めの重要な期間であるという結論になった。

懇親会
懇親会では,好きな時間まで話ができるというのが,この合宿の最大のメリットだと思いました。同じようなことを目指している友達と出会え,様々な分野で活躍している先生方と出会え,本当に為になりました。漠然とやりたいとおもっていた事が,懇親会で話しているうちに明確になってきたのが一番大きかったです。



第16回家庭医療学研究会についてのお知らせ
最新情報はホームページ http://www.medic.mie-u.ac.jp/jafm/ に掲載します

日  時 : 2001年11月10,11日
テ ー マ : 患者満足度を再考する
会  場 : 飯田橋レインボービル (JR飯田橋駅より徒歩5分)
プログラム :
□ 特別講演
京都大学大学院医学研究科
社会健康医学系専攻理論疫学分野教授 福原俊一先生
患者満足度に関する研究的な流れについての国際的な視野からの講演を依頼しています。
□ 会長講演
木戸医院 木戸友幸
「満足度を求めての旅」
患者あるいは自らの医療に関する満足を求めての遍歴を語ります。
□ ワークショップ
1) 「家族ドラマ」続編
2) 医療面接 : 初級編
3) 医療面接 : 中上級編
4)臨床倫理四分割法
5)外来指導
6)患者指導
7)EBM : 初級編
8)EBM : 中上級編
9)苦手なフィジカル(皮膚病変,循環器)
以上のものを11月10日午後に行います。事前参加登録を家庭医療学研究会事務局(jafm@clin.medic.mie-u.ac.jp)にて受け付けます。
 
□一般演題
 一般演題については,もちろん今回のテーマに沿ったものは大歓迎なのですが,従来通り,家庭医療学に関するものならどんなテーマでも結構です。
 家庭医療学研究会事務局にて,9月30日まで受け付けています。この会報の「事務局からのお知らせ」を御覧ください。
□ポスター
 従来の研修病院紹介以外にも,診療所デザインや患者満足度を上げるためのちょっとした工夫を紹介するポスターも募集します。
 家庭医療学研究会事務局にて,9月30日まで受け付けています。この会報の「事務局からのお知らせ」を御覧ください。



CME情報募集
 当研究会では,会員の皆様の生涯学習(Continuing Medical Education: CME)に役立つ情報を会員から募り,会報に掲載します。
(1)募集する情報
  会員の皆様が関係している勉強会などでとりあげられた「文献やニュース」の中から,特に会員の勉強に役立つと思われるもので,その文献紹介やニュースが電子化(ワープロなどのファイル形式)されていて,会報に載せることを認めていただけるもの。商業的な広告などの情報は除きます。
(2)著作権等
  お送りいただいた情報の著作権などに問題が生じる可能性があると,編集者が判断した場合には,掲載いたしません。なお,お送りいただいた会員の御所属とお名前を掲載します。
(3)情報の採否
  紙面に限りがありますので,お寄せいただいた情報の全てを掲載することが困難になる可能性があります。掲載する情報の選択は編集者の判断にお任せください。
(4)送付方法
  jotaki@med.hokudai.ac.jp宛にE-mailでお送りください。情報は「DOS-Vで開けるWord」か「メール本文への貼り付け」でお寄せください。
(5)構成
文献の場合は,

1) キャッチコピー(できれば質問と回答の形で40字以内程度)
例 : 心不全の診断に心電図は有用か?―――きわめて有用。
2) 内容の要約(500字以内を目安に)
3) コメント(300字以内を目安に) 解説や感想や建設的批判や反論など
4) 著者 : 論文題名.雑誌名 巻 : 開始ページ−終了ページ,出版年.
5) 紹介した人の御所属とお名前

その他の資料やニュースなどの場合は
1) から 3) までは文献の場合と同じ
4) 出典など
5) 紹介した人の御所属とお名前

一つの情報全部で,1200字程度にとどめていただけると,編集の都合上ありがたいです。図表は原則として避けてください。

家庭医のためのCME

老年入院患者において退院一年後の死亡率の予測は可能か?─── ある程度可能である

Walter LC et al. Development and validation of a prognostic index for 1-year mortality in older adults after hospitalization JAMA 285; 2987-2994, 2001

研究方法
70歳以上で,急性疾患のために入院となった,以下の患者群
 (1) 大学病院の総合病棟の患者群 : 1495人(平均年齢81歳,女性61%)
 (2) 地域の関連病院の患者群 : 1427人(平均年齢79歳,女性61%)
(1)の患者群のデータから,臨床予測指針を構築し,(2)の患者群において,その妥当性,再現性を確認するという前向きコホート研究

研究結果
臨床予測指針 : 以下の表に従って,各所見の合計点を計算
所見 点数
男性であること 1点
他人に頼らなくてはならないADL項目の数 1〜4 項目 - 2点
5項目 - 5点
心不全 2点
非転移性の癌 - 3点
転移性の癌 - 8点
クレアチニン 3.1 mg/dL 以上 2点
低アルブミン血症 3.0〜3.4 g/dL - 1点
3.0 g/dL未満 - 2 点

各患者群の退院一年後の死亡率予測値
合計点 (1)大学病院の患者群 (95%CI*) (2)地域病院の患者群 (95%CI)
0-1点 13% (10-16) 4% (2-6)
2-3点 20% (16-24) 19% (15-23)
4-6点 37% (33-41) 34% (29-39)
7点以上 68% (63-73) 64% (58-70)
*95%CI: 95%信頼区間

コメント
  臨床予測指針とは,病歴,身体診察の所見,又は簡単に得られる検査所見を基に,個々の患者の診断,予後,治療の反応性の予測をある程度可能とするひとつの「道具」である。この研究では,急性疾患で入院となった老年患者の退院一年後の死亡率を予測するための指針を提示している。研究方法もしっかりしたものであるので,結果の妥当性は高いと考えるが,実際の診療で,個々の患者の予後を予測する際に,患者のその他の特徴や臨床医としての直感も無視できないことは言うまでもない。又,予後についての情報を患者にいかにうまく伝えるかも今後の課題である。

提供者 : 名古屋大学総合診療部 向原 圭(むこうはら けい)


臨床メモ : Illnessを探る8つの方法

 IR McWhinneyらにより提示された家庭医療学の臨床方法論であるPatient-centered method(PCM)を学び実践で使用するにあたっては,抽象的な理解のみに止まらず,具体的な方法論を展開する必要がある。つまり,実際に使って,ある問題を解決するようなものでなければならない。
 その中で,一番のポイントとなるのはPCMStep1の<illness>つまり,患者がある疾患を持って受診する際に直接的に「診療所に行ってみよう」と思った動機<reason for visit>の部分である。頭痛があっても診療所に行かずそのまま我慢する人,行って薬をもらおうとする人がいるわけだが,その行動の違いを説明するのがこの<reason for visit>に他ならない。
 この<reason for visit>つまりillnessに焦点を当ててStep2やStep3に進むことがPCM実践の核心である。
 そこで「患者のillnessを探る」ための方法論8つをまとめてみた

I.解釈モデル
 ある症状に対して患者が持つ独自の説明体系,文脈。「人は物語化する動物である」という言葉がその重要性を物語る。医師が持つ説明体系(原因,病態生理,治療,予後など)と異なる場合も多く,Step3の<common ground>を形成する際には非常に有効な手段となる。慢性疾患を持つ患者には特に有効。Open-ended questionにて患者に自由に語ってもらう。「こんなことをしゃべって馬鹿にされないかな」という気持ちにさせず,真摯に傾聴する姿勢が有効。
II.背景の感情
 言葉に現れないnon-verbalな態度から推察する怒り,いらいら,恐れなどの感情。言語的コミュニケーションがうまく成立しないような場合(言葉の空回りなど)にその背後に隠れていることがある。直接的に「今,少しイライラしていますか」と焦点を当てることで患者の言語化を促す。
III.Illness narratives
  いわゆる「病いの語り」。Iの解釈モデルがある症状や疾患についての患者の説明体系であるのに対して,illness narrativesは「病が本人の人生の中でどう位置づけられているか?」についての本人が持つ物語である。慢性疾患を抱える患者には非常に有効。  「○○病はあなたにとってどんな病気なんですか」と直接質問していく。
IV.家族図
 family systemの枠組みから問題を分析する手法。あらゆる問題(minor diseaseも)に対して非常に有効。ある問題に行き詰まったときなど,浮間では「困ったときの家族図」というほど。ただ,漠然と家族図を書くのでは不十分で,常に「このFamily modelではどのような問題を抱えているだろうか」という姿勢が必要。その際にはfamily life cycleに関する知識が必須となる。
V.日常生活への影響
  病気が日常生活に与える影響。具体的には,仕事・学校・家事・趣味など。
VI.Life History
  ある疾患を患った時期に関わらず,生まれてからこれまでの人生全体を振り返る作業。転居・結婚・就職・退職・病の罹患などなどあらゆる転帰にスポットを当てる。ただ,生まれてからの流れを順を追っていくのは大変であり,「今まで生きていて一番嬉しかったことは?」「今まで生きていて悲しかったことは?」と質問し,回答を促していく。ターミナルケア・在宅医療・神経難病の患者などには非常に有効。筆者らは「minor tranquilizerより有効!」と思っている。
VII.回想法
 言葉ではなく,過去を想起するものによって振り返りを図る方法。家にあるアルバムを取りだしてもらって,一緒に見ながら過去を振り返っていく作業。筆者らは,初診の在宅患者の場合は必ずアルバムを見ることにしている。
VIII.Salutogenesis
 対応する言葉はPathogenesis。従来の医療,つまりPathogenesisのパラダイムは病気にはある原因があり,その病気を取り除くことで健康が得られるという捉え方であった。Salutogenesisは逆に「健康」であるためにも何らかの原因が存在するという考え方である。例えば,不可逆な障害を背負う中で健康を増進させようとするリハビリテーション医学,死を前提とした中で残る生に希望を見出すターミナルケア,そして慢性疾患とつき合いながら人生を楽しむことを支援していく家庭医療の三つの分野が医療界の中でこのパラダイムを必要としている。健康であるための原因,つまりpersonal health resourceは具体的には趣味であったり,一番大切にしている価値観,「座右の銘」であることが多い。そのような話題が見つかれば,積極的にその部分を援助しmotivationを高める努力を行うことで,その人の健康を高めていく。

提供者 : 北海道家庭医療学センター 草場鉄周,北部東京家庭医療学センター 藤沼康樹




家庭医療学研究会世話人会議事録 (08/04/2001)

日  時 : 2001年8月4日 午前11時30分〜13時30分
場  所 : つくば国際会議場 405B
出席者 : 内山富士雄,大滝純司,亀谷 学,木戸友幸,伴 信太郎,藤崎和彦,藤沼康樹,前野哲博,
川畑秀伸(編集委員長代理),横谷省治(事務局長代理)
欠席者 : 梶井英治,葛西龍樹,小泉俊三,武田伸二,田坂佳千,津田 司,豊島 元,前沢政次,山田隆司,山本和利

議 題

  1. 事務局より
    1) 会員数(報告)
    2001年8月1日現在 422名(名誉会員12名,正会員343名,学生会員67名)
    2) 新入会員の承認
    2000年10月1日から2001年8月1日までの新規入会者正会員88名,学生会員33名について一括承認された。
    3) 退会者(報告)
    同上期間の希望退会者4名
    4) 支出の承認
    以下の2点の支出が承認された。
    a) 今回の世話人会のための会議室使用料 20,400円(税込み)
    b) 夏期セミナー小外科実習で使用する器具の購入 84,840円(税込み)
      小外科実習用の器具を貸し出せるよう提案があり,世話人を介する場合のみ貸し出すこととした。貸し出しは無料,送料,破損・紛失の場合の費用は借り受け側の負担とした。器具の保管と貸し出し業務は事務局が担当する。
    5) 世話人会メーリングリストについて
    世話人会の意見交換・連絡の利便性のため,大学病院医療情報ネットワーク(UMIN)が提供するメーリングリストサービス(無料)を利用することを事務局が提案し承認された。加入者は世話人と事務局とした。
    6) 今後の研究集会・教育集会の代表者と開催地について
    2002年度夏期セミナー
     引き続き前野哲博先生にお願いする。開催地は2002年度を関東地域(具体的には学生・研修医部会の意向を尊重する)とし,2003年度は西日本で検討する。
    2003年度総会・研究集会
     2002年度大会長が亀谷学先生(聖マリアンナ医大)なので,2003年度は診療所医師の世話人にお願いしたい。世話人会は藤沼康樹先生を推薦し,藤沼先生は次回の世話人会で諾否の返事をされることとなった。
    2003年度春のワークショップ
     ご本人の了承が得られれば,引き続き武田伸二先生にお願いする。運営に際しては地元の大学総合診療部が協力することを申し合わせた。
    7) 名簿発行
    今年度は3年に1度の会員名簿発行年
    従来の形式では,自宅の住所・電話番号など掲載して欲しくない会員もいると思われる
    次回会報発送時に,名簿に掲載しないで欲しい項目を事務局に連絡するよう案内を入れる
    総会後の会報発送時に新名簿を発行する
    今後,入会申込の際に名簿に掲載しないで欲しい項目をチェックする
  2. 第16回家庭医療学研究会総会についての経過報告(木戸先生)
    1) ワークショップ(昨年3時間だったが,部屋の料金体系の関係で2時間半にする)
    −「家族ドラマ」続編 : 竹中裕昭先生;進行中
    −臨床倫理四分割法 : 白浜雅司先生;進行中
    −外来研修指導 : 藤沼康樹先生;進行中
    −患者指導 : 松下明先生;進行中
    −PCFMネットワーク : 内山富士雄先生;進行中
    −医療面接 初級編 : 前野哲博先生が快諾された
           中上級編 : 担当者検討中
    −EBM 初級編 : 山田先生に若手を紹介していただく
        中上級編 : 札幌医大地域医療総合医学講座へ依頼
    −SF36 : 福原先生に依頼したところ,WSには不向き,特別講演で概念を理解していただくことで十分とのご意見だった
    2) 一般演題募集
    ・近日中に事務局で葉書を作成し会員に郵送する。
    ・応募締め切り日は抄録編集作業に要する日数を勘案し事務局で決める。
    ・応募及び抄録の受付はホームページ上で行う。ホームページ,Emailが利用できない場合のみFAXでも受け付ける。
    3) ワークショップの事前登録受付
    次回の会報でアナウンスし,ホームページ上で受け付ける。
    4) 当日のマンパワー
    聖マリアンナ医大から10名弱の手伝いが可能
    当日の研究会入会・年会費受付は事務局が担当
  3. 来春の第10回家庭医の生涯教育のためのWSについて
    担当の武田伸二先生より日程とテーマについて書面で提案があり,日程 : 3月16,17日(土,日)と決定した。
    テーマ : 皮膚疾患について,禁煙指導の続きを中心に武田先生に検討していただくこととなった。
  4. ワーキンググループについて
    公募期間に提案のあったワーキンググループ案をもとに検討し,設置済みの
     ・見学実習・研修ネットワーク(主任 : 内山富士雄先生)
     ・リサーチ(主任:佐藤寿一先生,副主任 : 前野貴美先生)
     ・選挙制度・学会移行(主任 : 小泉俊三先生)
    に加えて,新たに,
     ・Faculty development
     ・患者教育(パンフレットの作成等)
     ・家庭医療学研修カリキュラム
     ・ミッション あるいは あり方検討(主任 : 伴信太郎先生)
     ・卒後初期臨床研修案への提言(主任 : 藤崎和彦先生)
    の設置が合意された。
    未定の主任についてはメーリングリストで呼びかける。
    ワーキンググループの委員の募集は従来主任が個別に声をかけていたが,今回は公募する。
  5. 会誌「家庭医療」投稿規定案等について
    1) 編集委員会からの提案(別紙)
    広告を取ることについて
    研究会の収支,会誌発行予算をみて次回世話人会で再検討
    査読の方法・内容・迅速化・標準化(9巻1号から) : 承認
    依頼原稿の総説に対する執筆料(8巻1号から) : 承認,ただし,
    会 員 図書券5,000円分
    非会員 30,000円+源泉徴収所得税相当分 とする
    英文のチェック−札幌医大の英語教室外国人教師に依頼(料金は研究会負担)(8巻2号から) : 承認
    オンラインジャーナルにする(8巻2号から) : 承認
    論文をPDFファイルにして一般に公開。作業は事務局が行う。
    紙面のリニューアル : 9巻1号からA4版にすることを承認
    「柱」の提案について,更に著者名も入れられないか検討してもらう
    その他のデザイン・レイアウトについては編集委員会・編集長に一任
    2) 投稿規定・執筆要領案(別紙)
    以下の変更を加えて承認された
    ・「掲載区分および字数」に症例報告(5000字程度),論説または論壇(4000〜8000字程度)を加える
    ・「著作権」にWeb上で公開する権利を家庭医療学研究会が有する旨を明記する
    ・要旨は原著も報告も原則として,目的,方法,結果,結論の順に記載する
    ・英文抄録は原則として,objectives,methods,results,conclusionsの順に記載する
    ・その他字句の訂正があった
    3) 査読結果報告書(別紙)
    提案の通り承認された
  6. 学生・研修医部会の活動報告(前野先生)
    今回の夏期セミナーの準備・運営の大部分を学生・研修医部会が担い,ノウハウが蓄積されつつある。
    今後も夏期セミナーは学生・研修医部会が中心に運営していきたい。
    その運営には全国の学生に幅広く参加してもらいたい。
    学生と研修医の間で活発な情報交換が日常的に行われている。
  7. メーリングリスト(ML)について(研究会MLに配信されているTFCとの関係について)
    今後予想される問題点
    TFCは参加者を医師・医学生・医歯系出版関係者に限っている。一方,当研究会のMLは会員ならば職種を問わず参加できるので今後,TFCで認めていない職種の会員の加入も予想される。
    検討した結論
    TFCの研究会MLへの配信は取りやめ,希望者への直接配信に切り替えていただく。事務局で広報し,今後TFCの配信が不要な会員を除いた研究会ML参加者を一斉にTFCへ登録することで切り替え作業を行う。今後,研究会MLでは医師・医学生に対してTFCの紹介を適宜発信すると良いとの意見があった。また,TFC分離後の研究会ML活性化について工夫すべきとの意見があった。
  8. その他
    代表から2,3の議題が用意されていたが時間切れのため,世話人会メーリングリストを用いて討議することとした。



ワーキンググループ主任・委員の公募について

 世話人会議事録にもありますように,当研究会には,以下の8つのワーキンググループ(WG)が設置されています。

1) 見学実習・研修ネットワーク   主任 : 内山富士雄
2) リサーチ   主任 : 佐藤寿一, 副主任 : 前野貴美
3) 選挙制度・学会移行・会則変更検討   主任 : 小泉俊三
4) Faculty development   主任 : 岡田唯男
5) 家庭医療学研修カリキュラム   主任 : 三瀬順一
6) ミッション・あり方検討   主任 : 伴 信太郎
7) 卒後初期臨床研修案への提言   主任 : 藤崎和彦
8) 患者教育(パンフレットの作成等)   主任 : 未定 (問い合わせ : 伴 信太郎)

1) 見学実習・研修ネットワークWGは既に活動しているPCFMネットの中の当研究会員をWGメン バーとしますのでこの場では募集いたしません。
2) リサーチWGは主任・副主任の推薦によるメンバーで活動を開始し,必要に応じてあるいは要望に応じてメンバーを追加する予定であり,今回は募集いたしません。
7)のワーキンググループは主任からの呼びかけにより構成する委員が既に決定し,募集は終了しました。

  3)から6)までの各WGの委員と8)の主任を現在公募しております。

 委員の募集に関する問い合わせは,各WG主任に直接E-mailで,8)の主任の募集については6)の主任でもある代表世話人の伴 信太郎先生にE-mailでお問い合わせください。

(事務局 注)Web公開にあたって,上記お問い合わせ先のE-mail addressを省略しました。
連絡ご希望の方は,事務局宛にE-mailを頂ければ,各主任へ転送いたします。




事務局からのお知らせ

! ! ! ! ! 第16回家庭医療学研究会演題募集要項! ! ! ! !
◇ 一般演題
内  容 : 今回のテーマに沿ったもの,家庭医療学に関するもの。
形  式 : 口演
ただし,応募多数の場合はポスター発表をお願いする場合があります。
口演時間 : 発表6分,討論3分の予定
スライド : 規格・枚数などは後日応募者に連絡します。
資  格 : 発表者は本研究会の会員に限ります。
非会員の方は入会申し込みをしてください。
◇ポスターセッション
内  容 :
1) 診療所デザインや患者満足度を上げるためのちょっとした工夫の紹介
2) 研修プログラムの紹介
形  式 : 発表者がポスターの前で質問に答える
大 き さ : 後日応募者に連絡します。
資  格 : 発表者は本研究会の会員に限ります。
非会員の方は入会申し込みをしてください。
◇応募方法
原則としてホームページ上の応募フォームまたはE-mailを利用して下さい。
これらが利用できない場合に限り,郵送も受け付けます。
1) 応募フォーム
http://www.medic.mie-u.ac.jp/jafm/endai_form.htm(現在このページはありません)
2) E-mail 下記の必要事項を送信して下さい
 送信先 : 研究会事務局 jafm@clin.medic.mie-u.ac.jp
3) 郵 送
  下記の必要事項をテキストファイルにしてフロッピーディスク(WindowsまたはMacの別を明記のこと)に記録し,A4紙へのプリントアウトを添えてお送り下さい。尚,フロッピーディスクは返却いたしません。
 
 送付先 : 〒514-8507 三重県津市江戸橋 2-174
三重大学医学部附属病院 総合診療部内
家庭医療学研究会 事務局
◇必要事項
種類 : 一般演題
ポスター発表 1)ちょっとした工夫,2)研修プログラム
演題名 :
発表者氏名 : 姓と名の間にスペースを入れて下さい。
発表者氏名よみがな :
発表者所属 :
発表者会員種別 : 正会員,学生会員,名誉会員
共同発表者氏名 : 姓と名の間にスペースを入れて下さい。
共同発表者所属 :
抄録 : 800字以内
句読点は全角の「,」「.」を用いて下さい。
なるべく【目的】,【方法】,【結果】,【結論】の順に記載して下さい。
連絡先 : 郵便番号
住所(自宅以外の場合は施設名や部署名なども)
FAX番号
E-mail address

メーリングリストの加入について
メーリングリストに加入してコミュニケーションの輪を広げよう!
現在,約150名の会員が参加しています。希望者は以下の要領で加入してください。

□ 参加資格 : 家庭医療学研究会会員に限る
目  的 :  メーリングリストは,加入者でディスカッショングループを作り,あるテーマについて議論したり,最新情報を提供したりするためのものです。家庭医療学の発展のために利用していただけたら幸いです。
□ 禁止事項 :  個人的な情報をこのリストの中に流さないで下さい(自己紹介は可)。ごくプライベートなやりとりを載せないで下さい。
□ 加入方法 : 研究会のホームページ http://www.medic.mie-u.ac.jp/jafm/ の「各種届出」のページから申し込むか,事務局 jafm@clin.medic.mie-u.ac.jp 宛に次の事項を記入の上 Email で申し込んで下さい。
○ 会員番号(研究会からの郵便物の宛名ラベルに記載されています)
○ 氏 名
○ 勤務先・学校名
○ メールアドレス
会員であることを確認した上で登録いたします。

入会手続きについて
 当研究会では,会員を募集中です。学生会員も大歓迎です。入会手続きについては,研究会のホームページ http://www.medic.mie-u.ac.jp/jafm/ の「入会案内」をご覧になるか,事務局までお問い合わせください。

会費納入のお願い
会員の皆様の中で,会費の納入をお忘れになっている方はいらっしゃいませんか。御確認の上,未納の方は早急に納入をお願いいたします。2年間滞納されますと,自動的に退会扱いとなりますので御注意ください。御自分の納入状況を確認したい場合は,事務局までお問い合わせください。

異動届をしてください
 就職,転勤,転居などで異動を生じた場合はなるべく早く異動届をしてください。
異動届は研究会のホームページ http://www.medic.mie-u.ac.jp/jafm/ の「各種届出」のページからできます。または事務局宛にEmail,FAX,郵便などでお知らせ下さい。

家庭医療学研究会事務局
〒514-8507 三重県津市江戸橋2-174
三重大学医学部附属病院 総合診療部内
電話 059-231-5290(総合診療部)
FAX 059-232-7880(家庭医療学研究会専用)
E-mail jafm@clin.medic.mie-u.ac.jp
ホームページ  http://www.medic.mie-u.ac.jp/jafm/



編 集 後 期

 皆さまお元気でいらっしゃいますか。会報の43号をお届けします。今年も盛り上がった,つくばでの夏期セミナーの報告をどうぞお読みください。家庭医になりたいという学生・研修医は,確実に増えているようですね。スタッフの皆さん,講師の皆さん,そして全国から集まった学生・研修医の皆さん,どうもありがとうございました。
 今回から,生涯学習(CME)の企画を始めてみました。「うちではこんなこと勉強してますよ!!」という情報を,ぜひお寄せください。今回の情報も,思わず「なるほど〜」と思いませんか?
 飛躍期を迎えつつある,この研究会の様子を反映して,世話人会では数多くの議題が話し合われています。より開かれた研究会にするための検討も始まっています。今は世話人でない方も,もう少ししたら,世話人になっていただくかもしれません。今後の研究会を考えていくためにも,議事録を御覧ください。
 皆様からのご意見や御要望をお待ちしています。


発行所 : 家庭医療学研究会事務局
編集担当世話人 : 大滝純司
〒060-8648 札幌市北区北14条西5丁目
北大病院 総合診療部
E-mail jotaki@med.hokudai.ac.jp

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