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HOME学術集会・教育集会その他の教育集会など > 徹底討論会(2005.1.28)

開催しました

その他の教育集会など

日本家庭医療学会 徹底討論会

◆ 日時 : 平成17年1月29日(土)
◆ 場所 : 東京都千代田区平河町2-7-9 全共連ビル B1F No.14会議室
◆ 参加者 : 内山 富士雄、梅沢 義裕、大野 毎子、大橋 博樹、岡田 唯男、尾関 俊紀、葛西 龍樹、加藤 晶俊、亀谷 学、喜瀬 守人、北西 史直、神白 麻衣子、小林 裕幸、鈴木 孝明、田頭 弘子、竹村 洋典、名郷 直樹、中村 明澄、西岡 洋右、八藤 英典、浜野 淳、松井 善典、馬渕 茂樹、三瀬 順一、室林 治、森 敬良、山下 大輔、山田 隆司、八森 淳、吉村 学、若林 秀隆、渡辺 慶介、渡部 満 (以上、五十音順)

竹村先生挨拶
山田先生挨拶
  • 運営がやや不透明か
    • これまで同好会的な要素も抜け切れてないかもしれない
    • 若いメンバーは熱意あり、ライフワークと考えている人もいる
    • 運営委員会だけで話してもだめ
      • 総会なり、討論会開催したい
         ・ 学会運営に活かしたい
         ・ 法人化を具体的に進めている
    • 会員の皆さんの意思がお互いに伝えられるようにしたい
    • 意見を自由に言える雰囲気つくりたい
  • 専門医制度について
    • 医師会副会長からも肯定的な意見
    • 国民のためのプログラム作成を(医師のためだけではなく)
  • WONCA
    • シンポジウム「(仮題)家庭医のプログラム認定について」
      • 今日のメンバーからシンポジスト出て欲しい
自己紹介
  • 山田  会長挨拶
  • 竹村  「会員になりましょう」「たけむらようすけです」「あんこ好き」
        4月から三重大家庭医療学講座に名称変更
  • 葛西  副会長 北海道家庭医療センターからプログラムたたき台持参
  • 吉村  揖斐から 一昨日誕生日で39歳で責任感じている 92年入会
        若い会員、社会に対して責任感じている
  • 小林  防衛医大 竹村先生の2期後輩 総合臨床部である
  • 北西  緩和医療 静岡がんセンター 誕生日1/26 38歳 入会して15年
        FPの専門性も固めて行きたい 慈恵の総合内科にもいた
  • 喜瀬  今は筑波 4年目 色々勉強したい
  • 齊藤  若手FP会の副代表
        1/9中国地方のFPネットワーク立ち上げた
  • 森  出雲 5年目 日本には家庭医という存在が必要
  • 渡部  出雲市民事務
  • 大野  運営学会主導 学術的なものも必要ではないか
  • 岡田  3年前は砂防会館(小さいところでやったなぁ)→大きくなったなぁ
        コメディカルの皆さんへの広がり 社会からのニーズ
  • 西村  ほくと FPになって5年目 後輩育生の時期に入る
  • 八藤  北海道 久瀬で研修中 三重大5年生研修中 家庭医療ハンドブック持参
        「家庭医ってどんな仕事しているの?」という質問もある
  • 馬淵  医師25年目 家庭医療学に触れて20年経ってしまった
        患者さんとの対話大切にしている
  • 山下  医師5年目 若手部会の会長
        「泥に足を突っ込んだ」→学会なくなったら路頭に迷うかも?
        後輩は「川に足を入れた」くらいに思うように
  • 大橋  家庭医になりたかった→自分で作っていくしかないかなぁ
        つぎはぎだけのもの(各科ローテート)はできても、根幹のフィロソフィー大事
  • 松井  昨秋の学会発表時から入会 北海道・うわまち・亀田エクスターンしている 継続して学びたい 学生の中でも概念混迷している→伝えて行きたい
  • 渡辺  信州大6年 漠然となりたいなぁ→具体化していきたい
  • 鈴木 孝明
  • 吉沢  北海道 民医連責任者 耳鼻咽喉科専門医
        「家庭医やってみたい」という学生研修医ふえている
        地域に根ざした医療機関目指す 北大サークル(ホームレスに対するケア):健康相談
  • 八森  自治卒 概念で学んだというより現地で学んだことをまとめたら、家庭医療にちかかった→育生体制整備、全国に広げて行きたい
        「何科の先生ですか?」→「地域医療 家庭医療 専門です」と胸を張って言いたい
  • 室林  自治卒 横須賀で働いている 去年入会 皆さんの要望聞きたい
        研修医アウトカム改善していきたい 誰のための専門医か?(primary outcomeは?!)
  • 草場  医師6年目 家庭医療のレジデンシー4年+診療所の2年間
        研修医教育に携わる 日常の中でこれがFMだという「気づき」難しい
  • 若林  横浜 卒後10年 リハビリ携わる 以前は寂しかったなぁ
        昨年オランド行った→熱かった 北海道見学
  • 尾関  ここ数年FPになりたい研修医増えた感あったが、研修義務化されたことで薄れた感がある
  • 内山  茅ヶ崎で開業 セミナー参加し、話すと最もフィットするのがこの会
        心の中では家庭医と思っている(外では内科)
        自分を家庭医だと思っている年配の医師は多い
  • 神白  沖縄中部→西表→中部→4月から津堅島に行く
        中部のやっている事の中で、FM・Primary Careのプログラムはできていない
  • 中村  東京医療センター 女子医大入学「地域保健研究会」入る→いいなぁ!
        大学病院の実習始まってやりたい事とギャップ大きい!
        道しるべができて、やりたいことが漠然としている人にも分かりやすくなれば良い
  • 西岡  今年から亀田 医師5年目 三重県志摩出身
        祖母医師で実際に医療を見ていた 「患者さんの訴えに対して応える」姿
        5年生講義でFMに接する
  • 大村  協会事務局
セッション後
  • 名郷  「どっちが前でどっちが後ろか?」走り出したことはいいこと
        ポジティブな面に注目すればポジティブ
  • 亀谷  情報収集アンケートは深みにはまるとできなくなる
        まずやってみる→足らなかったことは? これからできることは? 考える
        大学で選択講義している : 1年生 50/100人 3年生 30/100人希望
        学生は大きな興味を示し、卒後の道を期待している
  • 浜野  筑波 若手FPの会でもディスカッションしているが、世代を超えてディスカッションできて良かった
  • 三瀬  自治医大地域医療学
  • 梅沢  10年ほど脳神経外科 院長数年 何となく来たが、診療所作る時に亀田総合病院プログラム知った
         診療所作って1.5年 FPのツール・テクニックを知ると開業医も乗ってくるのでは?
  • 田頭  99年卒業 亀田を卒業 今は外来のみ 小児科、産婦人科外来、FD
第 1 部 今後の学会運営に望むこと
  • 大野 役員選出時 立候補者が抱負を述べて欲しい
    • 山下 賛成 顔見たこと無い人は、肩書きしか判断材料無い
    • 山田 学会員が何を期待しているか知らないと反映できない
      • 女性の運営委員がいない
      • 卒後5年目あたりの代弁者いない
      • それぞれの部会の中で立候補者立てても良い
    • 山下 立候補者出すということは乱暴では?
      • 若手では会議にも出にくい
      • 学生の意見をどう聴取するか
      • 女性だと家庭のことも
      • 委員会、部会の代表が運営委員会に参加できると良い(議決権)
    • 山田 家庭医療学会は社会に対して責任持つ団体(単に友好団体ではない)
      • 「決定する時は総会を通しましょう」でも良い
    • 葛西 立候補して意見するもいいが、委員会代表者が代理を出せるようにすれば良いのでは?
    • 中村 自分が責任もって発言する自信がないのもあるが、意見抽出の場を定期的に設ければ意見を吸い上げやすいのでは?
    • 室林 支部会は?
      • 中国地方はある
    • 齊藤 任意集団だが中国地方でやっている 窓口として支部会代表が出席するのは良いし、議決権あると良い
    • 大橋 若手部会はMLあるが意見の公平抽出手段確立していない
    • 山田 学会シニアも貢献しているし、年齢制限はつけるべきではない
      法人化に向けて会則改変予定
      運営委員会議事録を迅速に作れていないのも反省している
    • 内山 運営委員会の活動力低い 同好会的 ルーチン進めるだけ
      外来小児科学会をお手本にしている 其々やりたいこと進めて欲しい
    • 竹村 委員会の枠は? 選挙したら若手部会がマジョリティーになるが?
      若手、女性が半数になる?
    • 吉沢 運営委員会でマジョリティー取らなくてもできることがあるのでは?
    • 齊藤 求めているのは、風通しの良さ 運営委員会に若手部会が1-2人座っているだけでよい
    • 山下 その場にいない人からは、いない人のニーズが出ない
      現状は、学会で実際に活動している人の意見が出ていないのでは?
      反映する手段を作りたい
    • 葛西 今チャンス リベラル執行部の寿命はいつまでか分からない
      各部会などのグループ枠を作る(1-2名)+立候補は自由である
      選ばれなかった人々でも「我々ならこうする」と言って良い
      これから変わっていく段階ではないか?
    • 山下 今の学生部会のサイクル
    • 草場 運営委員会の議事録(テープ起こし)を出して欲しい
      実際にだれが発言しているかしていないか分かりたい 全員で共有したい
      夏季セミナーの討論の議事録良かった→誰がどう考えているか分かる
    • 葛西 まとめるの大変だった
      実際できるのかなぁ
    • 山下 キーになる時だけでも
    • 山田 運営委員会については公開したい
      枠を設けることも検討 立候補も妨げないとする
      出来上がった概念の学会ではないので、年功序列で無い方が良い
      皆が何を考えているか吸い上げるのが大切 時代ニーズに対応したい
    • 岡田 議論内容発表するのは賛成 医師会答弁公表している
      かかりつけ、株式会社化について分かる 口述筆記用ソフト、外注も可能
      投資をそういう部分につぎ込んで欲しい
      事務作業をアウトソーシングするも良い それで会費が上がるなら良い
    • 山田 お金を使わないことが美徳であったような→同好会的
      会費1万円にしてもいいかも
    • 森 安い方がいいという人は? たくさん入る?
    • 中村 FM、PC、総合医学会に色々入ると、つらい
      参加者は似たような人なのに
    • 山田 WONCA合同開催もある
      3者は似ているが、多少特色あり
    • 竹村 3学会について
    • 小林 3学会一緒になって欲しい 過去に失敗した面は?
    • 内山 「帰国子女」的な議論あった(FM学んだ人々)
      厚生省主体で進みかけたが、医師会と衝突した以後「家庭医療」の言葉はタブー視されている
      後付の家庭医(現在の開業者)も巻き込まないといけない
    • 山田 PC学会でも話題になった 厚生省が医師会の開業活動を制限するような動きがあったとみられ、以後タブー視された
      昨年の会議で医師会副会長の好意的意見は良かった
      PC学会立ち上げは各科専門→開業という背景あった
      家庭医療学会は勉強会→研究会→学会
      総合診療部→総合診療学会
      という背景異なる
      グローバルスタンダードなど力強い発言できるのはFM学会と思う
    • 山下 専門家で開業しているが、PC学会の参加者、FM学会の参加者
    • 内山 専門があることが武器と思っている人もいる
      MLより、FM学会は開業医を低いものとして発言しているのでは?という意見があった
    • 山田 臓器専門医を見下す言い方になることも多いが、圧倒的にオーソライズされているのは各科専門医なので、家庭医のアイデンティティーを確立するためには強い言い方するのも仕方ないかも知れない。あえて摩擦起こして議論するのも良い。むしろ、自らのアイデンティティーをしっかり言えないことの方が問題かも知れない。
    • 葛西 家庭医と開業医 ジェネラリストとスペシャリストという図式ではなく、
      教育を受けた人と受けていない人という問題ではないか?
      up to dateな教育プログラムが準備必要
      率先してレジデンシープログラム作りたい
      生涯教育プログラムを作りたい
    • 大野 教育の有り無し 目標は? 3学会まとまってほしいところだが
      アウトカムはどうするか?→FMの定義は?
    • 竹村 市民に家庭医の話をする→「すばらしい」「どこにいるんですか?」
    • 大野 内容を魅力的に principle:原則示すとよいのでは?
    • 齊藤 葛西先生に賛成 FMとPC医の優劣を検討する意味よりも、3学会分かれることで刺激しあっているのも事実
      勉強会に相互に参加しあうと相互理解進むのでは
    • 小林 「開業医を低く見ている」という点は注意必要
      FM大きくするのはは何のためか?
      遺恨期→WONCA共催の様に、今後同時開催すれば「よく似た事をやっているのも分かるのでは?」
    • 大橋 開業医に対するアピール方法 開業医も一生懸命で優秀な人もいる
      レジデンシープログラムは効率的にそのような優秀な医師になるためとすれば開業医も傷つかない
    • 岡田 学会同士で話をするだけでなく、個別に話をすると開業医の先生からも違った意見が出るのではないか?
      現場の地域の医師にもリサーチ必要: FMレジデンシープログラムについて等
      診療進めるなかで家庭医療に後から気づく人もいるので、「開業医は」という言い方はしない方がいい
    • 竹村 我々はファジーでいた方が良いのだろうか?
    • 山下 ファジーなら近づいてこないのでは? 辿り着くためには表札が出ている方がよい
    • 吉村 オーストラリアの医師と話した「社会ニーズのデータはあるのか?」
      「心カテをやりたい!」と思っていてもニーズ無い場合ある
      • 国民ニーズの実態を把握する
      • 医学界でどう思っているか
         ◇ マーケティング
           ・ 各科専門医
           ・ かぶる可能性もある
      • 老健、在宅でのメリットを政策立案者にアピール
         ◇ コスト減
         ◇ 説得力のあるストーリー必要
    • 葛西 日本は40年遅れている リサーチを待っていると遅いので、進めつつ
    • 吉村 仲間内だけの議論だけでなく、社会ニーズを反映できるチャネル必要
    • 小林 運営委員会に患者団体を入れては?
    • 中村 「家庭医」→なにそれ? 「診療所で働きたい」→分かる
      近い考えの人々は結構いるのでは?
      「家庭医が○○」と限定するいう言い方は議論が繰り返されるばかり
      「目標とする医療が何なのか」という議論が良いのでは?
    • 馬渕 今いる病院には正規プログラムは受けていないが、地域住民のために何をするか熱心にしている…しかし、EBMは浸透していない感がある
      ビジョンを求めるのも大事だか、日本の医療を考えて欲しい
    • 大橋 「日本の名医」に代表される、マスコミ中心としたアピール力はすさまじい FMの市民に向けてのアピースは大切
    • 山下 家庭医療を明示したプログラムを卒業したメンバーが活動開始しているので、具体的プロダクトが示せる
      その医師が医師会に入っていけば、医師会も変わるかもしれない
      また、FM教育施設がTVに出るのも効果的
      評議委員の意見が「開業医は」
    • 竹村 市民講座はその場は良いと思うが、実際は専門医かかるのでは?
      効果的なのはドラマかな?
    • 葛西 FM学会のビジョンは明確にしたい
      ビジョンを伝え、ディスカッションするのが学会
      教育の場は学習者のニーズもあるので、その場でのディスカッションがある
      • レジデンシー→若手
      • FM専門医→シニア
    • 八藤 ビジョンを明確にすること大切
      患者さんに良いケアしたい→TFCに聞く
      PCM手法→患者満足度上昇のリサーチ・教育→広がりあり?
      どんなにFMの定義をしたとしても必ず患者ニーズに即した物になるはず
    • 山田
      • ファジーにネゴシエーション?
      • ビジョンを明確にして
         ◇ 崇高なものであれば誰もが認める
         ◇ 目指す頂点は共通しているのではないか?
         ◇ 「家庭医」という名前は力強い
         ◇ 違いを際だてるよりも、ビジョンを示して人を募る方が良いのでは?
         ◇ プログラムを示す方が、摩擦少ない
         ◇ 理念・目標を明確化する
         ◇ 医師会生涯学習にも参画していけるはず
         ◇ PC学会と一緒にしても良いのでは?
           とも思ったが、時間をかけて融合
            ・ WONCA共催とか
    • 田頭 崇高理念かげる→賛成
      専門医→プライマリケアの先生も、FPのアプローチの仕方を見ている
      • 仮に、開業医の出合った問題→AFPのwebに載っている
         ◇ 学術的にFMの優位性示せる
         ◇ 学会としてweb作成
    • 山田 是非作成者に!
      − 休憩 −

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第 2 部 家庭医認定プログラムについて
■ 竹村先生プレゼンテーション (資料を開く : html形式 ppt形式
  【補足】
  • 岡田 AFMRDが改定案出している→RRCに出している
    • 皮膚科時間制限なし
    • 1-2年目併せて
    • 最低5人の入院患者
    • 出産取り扱い数
    • 3-5年に一度RRC site visitあり、改善要求→通らないと認定されなくなる
      • レジデント来なくなる
    • 亀田も照らし合わせている
      • 外来はクリア
      •  
      • 産婦人科困難
      •  
      • 次年度改善につながる
      •  
      • 日本の基準あれば、それに載りたい
  • 小林
    • FM認定 : 7年ごとに再認定必要
    • ネットでCBT
    • カルテレビュー
    • 生涯学習として何をしたか?
    • 問題ある医師をチェック
    • 同僚からの評価もある
■ 葛西先生プレゼンテーション (資料を開く : PDFファイル 213KB)
  • 昨年末徹底討論した
  • 「何を話すか」すりあわせ
    • 現状の問題点について
      • フェローからのコメントも
    • 日本の家庭医療をどうしていくか
  • プレゼンテーションの構成説明
    • 4部構成
【第1部】
  • 「定義する意味」の重要性
    • 社会的意味 社会説明・実践 役割を示す
    • 教育的意味 学習者のニーズ→定義に基づきカリキュラム作成
    • 学究的意味 臨床研究
  • 一般的な「家庭医療」の定義
    • 「あなた」を専門
  • ACCCA+家庭医療の専門性の10項目
  • 教育での迷い
    • 10項目が並んでいてもなぁ
    • 実践するための指針提供
      • 診療・教育のしやすさ
      • 表4参照
      • ACCCAをするためには?
         ◇ 診療時間や診療体制を整える必要あり
         ◇ システム構築必要
         ◇ アウトカムは、医療の安全性、患者満足度
      • 自己洞察
    • 重要な点 : FPの特異性
  • 表8 WONCAヨーロッパの提言
    • 提言が複雑である
    • FM自体が複雑である
  • 表11 日本で発展しない理由
  • 表12 これからの課題
【第2部】専門的アプローチ(草場)
  • FMが提供する専門的アプローチ
  • RCGP : WONCAヨーロッパのwebサイトを参考にした
  • HDB=ハーフデイバック、家庭医療研修=2ヵ月間の診療所研修
  • ビデオレビュー:知識→態度レベルへの向上に有効
  • 評価 : 口頭試問だとその場しのぎができる
    • ポートフォリオ 内容説明し、指導医と共有
【第3部】
  • コアコンポーネント
    • 臨床的なこともやっていかなければならない
    • 教える項目を列挙
      • 教える方法は各施設に委ねている
  • コモンプロブレム
    • 推奨とオプション(努力項目)の項目作った
    • 推奨項目を全てクリアしていることが必須という意味ではない
【第4部】(草場)
  • 今は、北海道での例と考えて欲しい
    • 現状は4年のプログラムだが
      • 初期研修2年間
      • 後期研修3年間
  • 評価システム
    • HDB portfolio、ビデオシート
  • ブロックローテート(各科ローテート)
    • メンターは設定しておく(所長、フェロー:卒業生)
  • コアローテート、準コアローテート、エレクティブ
  • 質問、意見
    • 患者さんの割り振りについては?→患者さんの希望は聞けない
      • 一度診察した患者さんは同じ医師が診察(シニア/プリセプター)
      • レジデントが変わる時に所長を希望する患者もいる
         ◇ ケースバイケース
         ◇ シニアとフェローのセットで診察
      • ミッションステートメント大切
      • フェローは固定
         ◇ レジデントが診てもフェローがフォローする
         ◇ 患者さんにもアピール
      • 継続性は何年もの意味合いである
         ◇ 数ヶ月学んだものがレジデンシー終了後の継続性につながる
      • 1年くらいは続けて診た方が理解しやすいのでは?
         ◇ 学習者ニーズが異なり、何ヶ月かの設定は難しい
           どう埋め込むか? の仕掛けがあると良い
      • 後期の最初の1年間で仕掛けを作る
    • 指導医がたくさん必要である
      • 予算、人件費、場所については?
      • 各サイト指導医1人である(外部にも依頼している:ネットワーク化必要)
      • シニアレジデント増やしているが、赤字でなくやっている
      • 改善の歴史である
    • 継続性はキーである
      • 宣言「継続性大事」
         ◇ でも、できていない
         ◇ ではどうすればよいか?
         ◇ 単に時間的継続性のみでない
            ・ 場所が変わっても関わるとか病院でもできることがある
    • 病棟での研修が無いのはいかがなものか?
      • 診療所から入院になった患者さんの入院主治医担当になるのも一案
         ◇ 外来、入院とも指導するのは困難?
  • 自施設で提示されたカリキュラムができるか?
    • コアな部分は?
    • 全国に広がらないのは?
  • 岡田 継続性について(RRCによる)
    • 後半○年は同じセンターに勤務
    • 外来診療の継続性:数値で定義されている
    • コアな部分を学会で決定し、各施設でのバリエーションとしては?
  • 葛西 レジデンシーで得たものを以後発展させていく
  • 大野 経営者による差
    • 公立病院のプログラムにも適応すると広がりやすい(行政とのタイアップ)
  • 山田 (論点整理)
    1. それぞれの研修プログラムの情報収集←若手家庭医の会が進めている
       ◇ 妥当性について困っている
         ・ やはり情報収集必要
         ・ WONCA2005までに情報収集を
    2. プログラム評価委員会(ACGME)に相当するものの立ち上げ
       ◇ minimum requirementは?←指導医の会を設立し話し合っては?
    3. RRC(プログラム認定)
       ◇ 学会全体で取り組むべき
    4. CME
       ◇ 生涯教育プログラム
       ◇ 医師会の生涯学習にも介入できる
       ◇ 経験者用プログラム
    5. 共通認定試験
       ◇ 評価試験としては?
  • 大野 RRCは外部評価にしては?
    • 山田 学会内でしか分かっていることはいない
         患者さんを含めるのもいい
    • 葛西 学会内で頑張っている人がやると良い
         FMのビジョンを持った人が、リードしていける
    • 山田 国民に示せる
    • 葛西 北海道は英国(RCGP)のオーディット受けるつもり
         FM認定医試験になったらいいなぁ→RCGPも取れる
    • 竹村 学会として、日本に必要なプログラム作りを進めるにはどうすればよいか?
    • 八藤 ブロックローテートはレジデント自身が決めた バラバラの研修
         質の保証無いのでFBの意味で評価して欲しい
    • 田頭 日本産のFPにとっては、認定時の評価があると自分にFBできるのでモチベーション高まる(今無いので知りたい)
    • 山田 学会が認定できるものが欲しい
    • 田頭 共通認定試験について、評価試験としてモチベーションにつながるものにしてほしい(formative)
    • 山田 (1)必修化を終了した研修医を対象に
    • 葛西 レジデンシーや専門医試験
    • 竹村 認定試験を先延ばしにしてもいいこと無い
         今が一番いいのでは?
    • 小林 評価にも形成的と総括的の二面性がありモチベーションのためにも必要
    • 岡田 評価する利点:outcomeだけ得られれば良いという人とFM教育を受けた人々と差が出れば良い
    • 大橋 コアコンポーネントは指導医不足(とても大切)ACLS的に指導者養成も大事
    • 竹村 フィロソフィーも大事だが、実行可能なもの
    • 施設によるもの
    • コスト的なもの
    • 山下 北海道=日本のFMの創成期だった スキル伝授の場所必要
    • 大橋 北海道のステップが広まるにはステップ必要
    • 内山 (公立病院でも)実現可能なものを
    • 山田 戦略的に研修施設を増やすためにも、全国から類似した研修プログラムを調査するのがよいのでは?
    • 学会として
    • 研修プログラム立ち上げに関する委員会設定
    • 評価委員会 : コアプログラムについてディスカッション
    • 山下 プログラム設定が集めた総和で決まることに対して危惧している
         寒い結果あるかも知れない
    • 中村 どこを対象にするか大事
    • 山下 PC学会の教育施設に送っても空振りになる?
         まずは会員にしては?
    • 山田 最初は広く収集してもいいのでは?
    • 西岡 出したくない施設出てくる:どういう目的で収集するか
    • 山田 学会員の関係する施設で調査するのは最低限必要 公開すること
    • 葛西 調査すればレジデンシーを立ち上げられるサイトはどこか分かる
         何が足らないか分かれば対処し増やすことが大切
    • 山下 プログラムではなくリソースのサーベイなのか?
         リソースであればできそう
    • 竹村 臨床倫理的なものさえクリアすればよい
    • 吉村 各地域で親分見つけるのは難しくないのでは?
    • 大橋 線引き頓挫中
    • 田頭 「どういう研修すればいいか」
    • 葛西 R.Taylor ビジョン、ハードワーク、忍耐
         ハードワークでも9年かかった
    • 山田 今日の目標の、意思疎通という意味では成功したと考えている
         学会(WONCA時)でシンポジウムをしたい
    • プログラムをつくること
    • 竹村 (もっと恐ろしい会にならなくて)よかった
         アイデンティティーが徐々に固まっていくのではないか
         引き続き討論していきたい
    • 北西 指導者の養成についても検討していきたい

以上



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