生化学第一講座 ~Q & A~

はじめに

このページでは、教授の独断と偏見による「生化学第一講座Q & A」を記載します。これを読んで、それでも「生化学第一で研究したい!」を思われる方はぜひ横溝までご連絡下さい


スタッフのバックグラウンドは?

教授の横溝は、産婦人科臨床医としてのバックグラウンドをもっていますが、大学院からは基礎研究だけを行っています。遺伝子工学、タンパク質化学、細胞生物学、免疫学の実験を広く(浅く?)こなします。准教授の奥野は、理工学部出身で修士までは有機合成の研究室に在籍していました。博士課程から生物系に転向し、医学博士を取得しています。堅い仕事が特徴で、GPCRの遺伝子工学と生化学、細胞内シグナル伝達、脂質の取扱に優れた技術を持っています。もう一人の准教授の佐伯は、理学部生物学科の出身で、企業の研究者を経てアカデミックに戻りました。生化学のバックグラウンドの上に、免疫学的な解析技術を有しており、分子から個体レベルの解析(KOマウス)までこなします。助教の李は、薬学系の大学院を卒業後に、米国・ラホヤのScripps研究所に留学したのち、横溝研に参加しました。質量分析計を用いた脂質解析や、クリックケミストリーを用いた薬剤標的の同定を行っています。


大学院生のバックグラウンドは?

医学部出身の医者、医者を休業して研究を志向する留学生、理学部、農学部出身者などが混在する混成部隊です。おまけに実験をやってみたいという医学部の現役学生が数名、日常的に研究室に出入りしています。様々なバックグラウンドを持つ研究者(の卵)が集まることが力になると、教授は信じています。


メンバーの性格はどんな感じですか?教授は怖いですか?

このページは教授が書いていますが、私は怖い人間では無いと思っています。少なくとも理不尽な理由で怒ったりすることはありません。セミナーの準備が不十分だったり、発表の声が小さかったり、土曜日を毎週休んだり、コントロールをきちんと置かない実験を繰り返したりすると、怒られる可能性があります。スタッフや大学院生の性格も穏やかです。(むしろ穏やかすぎるところが教授は少し不満です・・) 全体としてはみんな仲が良く、まとまっている研究室だと思いますが、もう少し厳しい雰囲気が出てくる方が良いかなと思ったりもします。


毎日の生活はどんな感じですか?

基礎系の研究室としては、比較的朝型の方だと思います。教授は8時前に家を追い出されるので、8時過ぎには教授室に来ています。ほとんど全員が10時までには実験を開始します。終わる時間は人によりますが、多くのメンバーは21-22時まで実験をしていますし、時には帰宅が午前様になることもあるようです。教授はかなり規則正しい(?)生活をしており、遅くとも21時には大学を出るように心がけています。(もちろん、必要があればいつまでもつきあいます!)


週末も実験をするのですか?

生化学第一講座では土曜日を休日にはしていません。 土曜日は午後から来る人も多いですが、 あまり「ガミガミとは」言わないようにしています。教授自身が土曜日も朝早くから仕事を開始し、「無言のプレッシャー」を与えています。また、家族や恋人(?)と過ごす場合や息抜きが必要な場合などは、土曜を休むことがあることも理解しています。そういった理由がないときは、土曜日も実験を組むように指導しています。実験科学者にとって、十分な量の実験をこなすことは必要なことだと信じていますし、私もずっとそのスタイルを貫いてきたからです。逆に日曜・祝日には(時には土曜日も)休息をとり、リフレッシュすることも大切です。当然ですが、論文のreviseの追加実験や、面白いデータが出ているときは、休日にも実験をすることになりますが、これは研究者を目指す者としては当然のことでしょう。


セミナー参加などの義務はありますか?

毎週木曜日の9時から12時ごろまで、研究報告(1時間/1名)と、論文セミナー(1時間/1名、1-2の論文を詳細に解説し、問題点を指摘する目的)があります。金曜は9-10時にジャーナルクラブ(多くの論文の内容を簡単に紹介する)をやっています。以上のセミナーには参加義務があります。土曜日は実験をする日としており、セミナーはありませんが、上記の通り多くのメンバーがラボに来ています。


研究のテーマはどうやって決めるのですか?

本人の過去の実験経験や興味によって大きく違いますが、大学院生の場合は、「どうしてもこれをやりたい」という希望がなければ、いくつかのテーマを提示してその中から選んでもらっています。また、複数のテーマで同時進行し、面白い結果がでたテーマに集中する、ということもあります。教授のトップダウンのテーマではなく、「自分の実験から出てきた面白い現象」を追いかけることを薦めていますので、途中から研究の方向性が変わることがあり、むしろそれを歓迎しています。いずれにしても、生理活性脂質と受容体(Gタンパク質共役型受容体)から大きく外れることはありません。主な研究手技は、遺伝子工学、タンパク質と脂質の生化学、培養細胞を用いた受容体タンパク質・酵素の機能解析、関連分子に対する単クローン抗体の作成、そして受容体遺伝子欠損マウスの病態モデルでの表現型解析、になります。特に免疫反応や炎症反応に興味を持っていますが、癌の転移や増殖といった所にも研究が進んできています。手技を限定することなく、様々な手法の獲得も貪欲に進めていきます。教授が心がけていることに「教室内競争はさせない」ということがあります。修士学生も含めて、一人一テーマを原則とし、筆頭著者争いなどの醜い事態にならないようにしています。大学院生も勿論、論文筆頭著者で論文を書くことになります。


どんな学会に参加できますか?

基本的には生化学の研究室ですので、日本生化学会(毎年10月か12月)を中心に活動しています。日本分子生物学会は、最近では生化学会と一緒に年会を行うことも多くなってきましたし、それが望ましい姿だと思っています。また、日本脂質生化学会(6月か7月)、日本免疫学会(12月)に参加するメンバーもいます。国際学会は、脂質メディエーター関連でだいたい毎年何らかの学会が行われるので、博士課程のうちに最低でも1-2回は国際学会で発表することを薦めています。韓国の若手研究者との交流の学会が二年に一度開催されており、これにもできるだけ参加しています。本人が筆頭で発表を行う学生には、国内学会、国際学会を問わず、旅費・宿泊費の援助を行っています。


卒業後の進路はどうなるのでしょうか?

これまでに卒業した修士・博士学生の進路は、医師多数、医学部への復学1(MD.PhDコースから)、福岡県研究所職員1、大学教官3、大学博士研究員3(オーストリア、アメリカ留学)、大学テクニシャン1(ハーバード大学)です。教授は就職に関して強いコネなどを持っているわけではありませんし、現在の国内の大学の教員の定員減を考えると、博士号取得直後に大学でパーマネントの職を得ることは、相当の実力と運がなければ難しいでしょう。多くの博士取得者は、国内外でポストドクを経験し、よりよい研究成果があげられれば大学での常勤職が得られると考えた方が良いと思います。これを書いている私も博士号取得後にポスドクを3年間経験し、その際に行った研究が評価されたことで、大学で研究を続けることが可能になりました。ただし、研究者の人生は大学だけではありません。企業の研究所をはじめとして、色々な場所で活躍することも立派な選択肢の一つです。また時々は、大学の助教候補を紹介して欲しいという依頼もあります。いずれの場合でも教授は喜んで推薦状を書きます。研究や実験が好きで、真面目にしっかりと努力すれば必ず活躍する場が得られると信じています。臨床医学の教室から派遣されている大学院生の多くは医学の現場に戻っていくことになるでしょうか、生化学第一講座で身につけた実験技術や論文を読み書きする力は、臨床医学の現場や、臨床研究でも役に立つはずだと信じています。派手ではなくともしっかりした研究を継続することと、研究を続けることを人生の目的とする人材を育てることが、教授の二つの目標です。


経済的援助はありますか?

これは正直言って答えにくい質問です。博士課程大学院生には順天堂大学からRAとして経済的な援助を行うことが可能です。また、一部の学生は、日本学術振興会のDC に採用されています。今後も大学院生には経済的な援助を行えるように努力していきます。一部の学生は、日本学生支援機康(旧 日本育英会)から奨学金を貸与されています。学生さんには、コンピュータ(Macのことが多いですが、Winの人もいます)を各自に一台、卒業まで貸与しています。


レクリエーションなどはありますか?

不定期に飲み会やBBQパーティを企画しています。教授は、研究室で山登りやスキーにも行きたいと思っていますが、今のところみんなの賛同が得られていないようです・・・

CBL2019@Tokyo

Bioactive Lipids in Cancer, Inflammation and Related Diseases

 リポクオリティ (lipo-quality)

生命応答を制御する脂質マシナリー

基礎研究医養成のための順天堂型教育改革

High affinity FLAG Ab 2H8

教授の雑文のページ

教授著書