ロボット支援下手術

ロボット支援下子宮全摘術

 近年、腹腔鏡技術の進歩によって、多くの婦人科手術が腹腔鏡を用いて行われるようになりました。しかし、腹腔鏡下手術においては、視野が限られている、器具の操作性に限界がある、二次元のモニターを見ながらの手術になるため、遠近感がつかみにくいといった欠点もあり、まだ開腹手術も少なからず行われているのが現状です。

 

 今回、東京大学医学部附属病院に導入されたダビンチ手術システムは、いわゆるロボット支援手術と呼ばれるもので、手術者が高解像度の3D画像を見ながら遠隔操作により内視鏡手術を行うシステムです。人間の目に合わせ、左右二つのレンズで画像を取り込み伝達する優れた内視鏡を内蔵し、操作する医師がまるで自分が目の前で手術をしているかのように、 立体的で鮮明な画像をとらえることができます。また、手術用の鉗子は手首、指のような動きが実践できる機能を持っており、操作性が大幅に向上しています。カメラや鉗子はロボットに固定されるため、従来の内視鏡手術に比べて手振れがなくなり、より精度の高い手術を実現できます。ダビンチはアメリカの医療機器メーカーが製造し、全世界で1,660台が販売されています。日本では2009年に手術器具として承認され、2011年1月の時点で16台が導入されています。今後の検討により、従来腹腔鏡下手術では困難と思われていた手術が、ロボット支援手術を用いることにより、より安全に施行できるようになることが期待されています。

 

 当院女性診療科・女性外科では、子宮全摘術に関してロボット支援下手術を導入することになり、倫理委員会での承認を得て、実際に手術を行っています。術者は厚生労働省の指示に従い、適切なトレーニングプログラムを受け、技術認定を受けております。

 

 費用に関して、現時点では保険適応がないため、自由診療となりますが、2013年3月までの期間においては、当院からの一部治療費負担があります。

 

 詳しくは担当者の外来を予約いただいたうえでご相談ください。

 

          担当 藤本晃久 毎週水曜日午前

 

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ロボット手術器械の患者さんに接する部位には清潔なビニールをかけます。

 

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術者が座って操作する、サージョンコンソール。

 

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手術の実際 中央奥に座っているのが術者、手前に立っているのが第一助手です。