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バド部だより
                                                   5月号

学II Y,O

 4月になり、新年度がスタートしたかと思えば早1ヶ月が経ちました。この1ヶ月の間にたくさんの新入生が遊びに来てくれ、少しですがバドミントンの面白さがわかってもらえたのではないでしょうか。今月末には新歓コンパも予定されており、例年以上に多くの新入生が入部してくれればと思います。
 さて今月は、新入生へのアピールもかねて(笑)、この部のスタンスについてお話したいと思います。阪大バドミントン部のスタンスを一言で言うならば、サークル以上体育会系以下と言えるでしょう。部員がみな医学科ということで、体育会系のようにひたすら厳しくバドミントンに打ち込むということは環境上難しいものがあります。だからといってサークルのように、レクリエーションの要素ばかりが強いわけでもなく、両者を補完しあった、まさに様々なニーズが共存できる部だと思います。真剣にバドミントンに取り組む時は取り組む、楽しむ時は思いっきり楽しむ。その中で、バドミントンの技術だけではなく、目上の人への接し方、挨拶をはじめとする礼儀やマナー、団体行動の中での協調性、仲間や後輩への思いやりなど、今後社会に出た時に最低限必要になるであろう要素を学んでいくことができる。そうしたところが、自由参加とはいいながらも、サークルとは一線を画するところなのだろうと思います。
 長々と書いてしまいましたが、新入生も含め部員全員で、バドミントンを通していろんなことを経験し、学び、そしてなにより思いっきり楽しみましょう。




酒の話

学II H.K

 今月の原稿を他のみなさんに頼もうと東奔西走したのですが、新聞係の不徳の致すところにより今回は無理でした。そこで自分で何か書こうと思いまして新歓シーズンでもあるということで酒についての議論を皆さんに提供しようと思います。私は酒にとりたてて強いわけでも、よく飲むわけでも全くないので、こういった話題に能力的にも、経歴的にもふさわしい方がこのクラブにはたくさんいらっしゃる(特に上の2学年)とは思いますし、インターネットとかに詳しいページもあるみたいでベタな話題で申し訳ないんですが、不肖私の知りうる豆知識などを並べて暇つぶしに読んでくださった方の記憶に残る話が一つでもあれば幸いです(多分ありません)。
 まずは悪酔い・二日酔いしにくくする対策について。
 ・ ローマの時代にすでにキャベツを酢に漬けて食べるとよい、ということが知られていたと何かで読みました。今の胃薬キャベジンの天然版か。実際キャベツには胃壁を保護する成分ビタミンUが含まれており、ビタミンUの「U」は、抗潰瘍因子ということで、「Ulcer(潰瘍)」から名付けられました。消化性潰瘍に効く成分がキャベツに含有していると、1950年に発見され、その後、肝機能改善にも効くことが確認されました。ビタミンUは、正確には、ビタミンではなくビタミン様物質(体内でビタミンと同じような働きをする物質)です。
 ・ ちゃんぽん(いろいろ混ぜて飲む)は悪酔いしやすい、と言われていますが科学的根拠はないらしく、酒によって体内の酸化過程が違うからとか言いますがどうも怪しい。結局いろいろ飲んでいると量が多くてもそういう気にならないからではないでしょうか?←適当   ちなみに冷酒で倒れる人が多いのは口当たりがよい上、代謝がゆっくりなためつい飲みすぎるからと考えられます。体験者は語る。
 ・ 代謝と言えば。医学部の方なら誰でも知っていますが、1回生は知らないでしょうから書いてみます。アルコールの代謝の過程でできるアセトアルデヒドは、毒性の強い物質として知られており、赤面、吐き気、頭痛、脈拍数の上昇などの症状の原因となります。 ところで、アセトアルデヒドを酢酸に変える酵素ALDHには、アセトアルデヒドの濃度が低い時に働くALDH2と、アセトアルデヒドが高濃度のときに働くALDH1があります。 日本人を含むモンゴロイドには、このALDH2が生まれつき弱いか、欠けている人がいます。このような人はアセトアルデヒドを分解する能力が弱いため、少量のアルコールで顔が赤くなり悪酔します。 このような人は日本人では約半分ですが、欧米人には全くいません。ですから、欧米人に比べると日本人はお酒に弱い人が多いといえます。 1回生は昔は和邇浜でパッチテストしたのですが今はやってないでしょう。アルコールを絆創膏につける簡易テストでもわかりますし、親の遺伝が大きいのでそれで多少推察することも出来ます。いきなり飲んで判定するのはお勧めではありません。この話題と森本の8か条だけ覚えれば環境医学は通ります。
 ・ 飲む前に食べる、これは重要ですね。乳製品は胃壁を保護しますし、一般的に高たんぱくの食品がアテとして良いと言われています。実際、先に食べておくとだいぶ違います。ただし、飲む前に食べる、よりも『駆けつけ3杯』が優先されます(?)。

 ・ 醸造酒のワイン、日本酒に比べて蒸留酒のウィスキー、焼酎は翌日残りにくいといわれており、私を含めて多くの方が認めるところだと思います。理由は不明。
 ・ 酔ってしまった人に飲ますものとして、果物ジュースが推奨されます。果糖は肝臓の代謝能力を高めるからです。スポーツドリンク系はかえってアルコールの吸収が良くなってしまうので避けた方がよいでしょう。果物ジュースがなくても、水分は絶対必要で、酒を飲むとただでさえ脱水状態になりやすいわけですから、水分を適宜摂取しなければなりません。(練習)試合のあとなど運動後はなおさらです、と再び体験者は語る。 脱水状態はもちろん、その日の疲労状態で酔い方が大きく変わることも頭に入れて飲まなければなりません。
 では実際つぶれてしまったらどうするか。
 ・ 吐いている人は誤飲の恐れがあるので体を横に向けるなどしながら注意を払い、できるだけ水分をとらせる。ふるえたり、体温が下がってくると危険です。寝ているのと意識を失っているのも重要な違い。俺は関係ない、などとほったらかすのは無責任すぎます。十分に周囲が気を配ることが大切です。

 とまあ、長々と医学ネタを無理やりくっつけつつよしなしごとを大急ぎで書き連ねたわけですが、酒は適量であれば体にもむしろ良く、美味しい酒は食事を引き立て、人間関係の潤滑油にもなります。近畿は昔から酒どころで、伏見や灘の清酒は昔から非常に有名ですし、そういったところの酒倉や山崎や長岡京のサントリー工場では試飲したり学習したりできます。何よりバドミントン部で頻繁に行われている飲み会は大きいものから小さいものまで非常に楽しいものです。クラブの魅力の一つであることは間違いないでしょう。
 一方で飲みすぎはハプニングを招き、(このハプニングこそが実は酒の醍醐味などと思っている私はまだ学生ですね)、自分の本性を知らず知らずのうちにさらけだしてしまったり、思わぬ事故につながることもあります。『酒は呑んでも呑まれるな』とは名言ですが、酒との付き合いは大人としての大切な一歩でもあり、自分を制御することにもつながると思います。(って俺が言うな) 
 酒と上手に付き合って、後輩の皆さんに楽しい学生生活を送ってもらいたいし、また送りたいものです。最後まで駄文にお付き合いくださった方、どうもありがとうございました。
                                               終わり



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Last updated: 2004/5/27 11:15
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