大学院教育

本学大学院学則第2条第4項により、「修士課程は、広い視野にたって精深な学識を授け、看護学の分野における研究能力または高度の専門性を要する看護の実践および看護教育に携わる者等に必要な高度の能力を養うものとする」と明記されている。この目的のもとに、修士課程では、研究能力の開発と高度な職業能力の開発の2つの目的に分けて、修士論文コース上級実践コースを設けている。

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上級実践コース

上級実践コースはスペシャリストとして機能することができるように、より専門性を深めた患者ケアの実践を学ぶために、6単位の実習を行い、課題研究の提出が課せられている。

8つの視点:助産学の高度専門職業人のめざすところ

ウィメンズヘルス・助産学専攻のうち、助産学の上級実践コースを選択したものには、目指す高度専門職業人としての明文化は、次の8つの視点を掲げている。

  1. リプロダクティブ・ヘルスの概念に基づき、女性の生涯にわたる健康問題のアセスメント、健康な女性がその健康を維持・増進するためのセルフケアの獲得と遂行の支援、常に対象となる女性を中心においたケア(Women-centered Care)を行う能力を養う。
  2. 妊娠から分娩・産褥・新生児期における安全と快適さ、母となる女性が自分に本来備わっている自然なメカニズムを生かし、よき経験として人生に統合でき、かつ、家族全体が健康で喜びをもって新しい命の誕生を迎えられるような助産を行う能力を養う。
  3. 女性の健康や助産に関する研究を推進し、研究で得られたエビデンスを活用した臨床実践(Evidence-based Practice)を行う能力を養う。
  4. 助産業務管理におけるリーダーシップ、女性および母子の保健医療福祉チーム間のコーディネート、また、政策決定への参加に必要な能力を養う。
  5. リプロダクティブ・ヘルス/ライツをめぐる倫理的問題を理解し、その判断および解決に対し、理論に基づいた科学的なアプローチを用いることができる能力を養う。
  6. 国際的な視野あるいは国際的な活動の基盤を国内外に築いて助産活動を展開する能力を養う。
  7. 助産師や保健医療福祉チームの関連職種に対し、必要な教育を行う能力を養う。
  8. 女性および母子の保健医療福祉における他領域との学際的な専門職種間の連携をはかりながら、地域を基盤に、自律して助産実践活動を行える能力を養う。