「ユースメンタルヘルス講座」開設のご挨拶

ユース(Youth)とは,10代〜20代の思春期青年期の若者世代をさす言葉です.

ユース期(思春期・青年期)は,生物の中で人間だけが持つ「自分が自分であるという意識=自我機能」が育まれる人間の一生の中で非常に大切な時期です.そのため,ユース期は,何らかの原因で自我の成長が上手くいかず,自我機能が破たんして起こる精神疾患の発症が非常に多い時期でもあります.

精神的な健康を生涯にわたって保つためには,ユース期は非常に重要な時期になります.しかし,ユース期は,子どもと大人のはざまの時期に当たるため,これまでの精神医学の歴史の中で,特別に焦点を当てた研究や実践が行なわれてきませんでした.

また,ユース期は,からだ(生物学的変化)とこころ(心理的変化)と環境(社会的変化)が成長に伴って大きく変化する時期でもあります.そのため,生物学的な要因だけでなく,心理的要因・社会的要因を含めて,一体的に研究・実践を行っていく必要があります.

ユースメンタルヘルス講座では,ユース期のメンタルヘルスについて,これまでの生物学的精神医学と社会精神医学を融合させて,新たな社会精神医学を構築し,実践と人材育成を通じて成果を社会に還元していきます.

 

 

東京大学大学院医学系研究科ユースメンタルヘルス講座 荒木剛、山崎修道

http://youth-mh.umin.jp/